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12月の食育テーマ「みんなで楽しく食べよう」コロナ禍でできる共食の工夫とは

食育ピクトグラムで考える12月のテーマは「みんなで楽しく食べよう」

こんにちは!食育インストラクターのracssです。
食育ピクトグラムで考える今月の食育テーマは「みんなで楽しく食べよう」、つまり「共食」です。

通常なら年末年始はみんなで集まってご飯を食べる機会が増えるものですが、このコロナ禍で大勢集まるのは感染対策面でちょっと心配。
なにかできる工夫はないでしょうか。

この記事では「共食」の大切さと、「共食」の根幹にある「楽しくて美味しい」という体験を続けるためのアイデアをまとめましたので、ぜひ最後までご覧くださいね。

「食育ピクトグラム」についてはこちらの記事をご覧ください▼

みんなで食べる「共食」のメリット


家族みんなで食卓を囲むことはしつけやコミュニケーションの場として大切だとよく言われるのですが、子どものいない家庭や一人暮らしでも「共食」って必要なんでしょうか?

はい、共食には様々なメリットがあります。

中でも共食の大きなメリットは、心身の健康に役立つということです。

「みんなで食べると美味しい」と実感することってありますよね。それは「楽しい」と「美味しい」には心理的な深い関連があるから。
気心の知れた相手と、心地いい雰囲気や明るい雰囲気の中で食事ができるというのが大事です。

共食は体の健康に役立つ

「美味しい」と脳が感じると、いつもより消化酵素がたくさん分泌され、栄養の吸収も効率アップします。
食欲が増していつもより食べられたり、食わず嫌いだったものにチャレンジできたりもします。
楽しく食べることによって、食が進み、実際に健康に役立つ効果も生まれるというわけです。

共食は心の健康に役立つ

そして一緒に食べる相手とのコミュニケーションによって孤独感が和らいだり、おしゃべりしてストレス解消できたりしますよね。
これがこころの健康に役立ちます。
話す際に楽しいと自然と笑顔になりますが、笑顔を作ることで分泌される「幸せホルモン」は前向きな気持ちをキープするのにも重要です。
やっぱり独りで楽しいおしゃべりはできないですものね。

みんなで食べられないという現実問題

とはいっても、現実にはそうそうみんなで食事をしてもいられない今日このごろ。
忙しい現代社会では、家族や友人と時間を合わせることが難しくなってきている上に、このコロナ禍です。
感染を防ぐために「黙食」や距離をとって座る、などの対策が必要になりました。

同居の家族であっても、例えば高齢のおばあちゃんに知らずにうつしてしまわないため、外出の多い子や孫は食事の時間帯をずらしている、なんてご家庭もあります。
そうすると、おばあちゃんは独りでさみしく食べるのが続くことに・・・

頻繁な帰省も前のようにはできなくなったかもしれませんし、顔を合わせて食事するのが楽しみだった人にとっては辛い状況が続いています。

共食が減ったせいで起きる問題とは


これまでのように一緒に食べる機会がなくなると、どんなデメリットがあるんでしょうか。
やっぱり健康問題が心配になってきます。

コロナ禍で「共食」の機会が減ったことで、高齢者の体重が減少しているという調査結果があります。
高齢者にとっての体重減少は、健康維持の面で深刻な問題(フレイル)につながりかねないので注意が必要です。(参考:「共食」の頻度が少ない高齢者に体重減少リスク(保健指導リソースサイト)
(フレイル:簡単には高齢者の健康力低下のこと。筋力低下や気力低下、認知機能低下や社会交流の減少等様々な側面があります)

高齢者に限らず、独りで食べる「孤食」が増えると、手軽なインスタント食品だけを選んでしまったり、ワンパターンの偏った食事メニュー、食欲がわかない、などの原因で栄養不足になりやすいですよね。

逆に独りで食べることで太ってしまうケースもあり、不健康な食事が多くなって高血圧やコレステロール値の上昇による害が出てくるとそれも大変なことです。
「コロナ太り」の原因はリモートワークで「ながら食べ」や「インスタント頼み」が増えたことにある場合も。

そして孤独感も問題です。コミュニケーションの機会がほとんどなくなり孤独感が増すと、心が落ち込む、気力がわかない、認知症が進む、鬱っぽくなるという悪影響も心配されています。

一人も気楽でいいんだけど

といっても、もともと一人のほうが落ち着くとか、ひとりで味わうほうがゆっくり食べられていいと思う人もいますよね。

racss
実はわたしも、毎食「共食」だと疲れるな、なんて思ってしまうタイプ。

それでも、さすがに「共食ゼロ」になると寂しいしつまんない。料理をする張り合いもなくなりますし、会話の仕方も忘れそう!! 笑
それに親族や友人が寂しい思いをしないように、なにかしてあげたいなという気持ちは大きいです。

「楽しくて美味しい」を増やそう

「共食」の考え方の中でも大切なことは「楽しくて美味しい」を感じられること。
実際に一緒に食べることができないとしても、その部分を最大限フォローすることがポイントなのではないでしょうか。

そこで「楽しくて美味しい」を増やすためにコロナ禍でも無理なくできそうなことを考えてみました。

リモート会食を活用する


コロナ禍で一気に広まったのがリモート会議システムのzoom。他にもLINEのビデオ通話などはスマホでも使いやすいですね。
そういったオンラインシステムを使った「リモート会食」で顔を合わせながら食事することができます。
一度設定してあげると、操作自体はそれほど難しくありませんので年配の人でも参加できるはず。

「オンライン会食」とも言われますがちょっと固いかな?「ズーム飲み」「ズームごはん」なんて言い方も私の周りでは浸透してきています。

画面越しだと匂いや空気が共有できないのは残念ですが、逆に手元はよく見えませんので気を張った料理を用意しなくてもいいのが楽ですね。
お互い好きなものを食べながら顔を見ておしゃべりする、コミュニケーションの場として割り切って楽しむのはどうでしょうか。

事前に、ケーキとかちょっとしたお取り寄せの料理を相手方にも送っておけば、同じものを食べながら交流することもできます。

差し入れ食材にお手紙やレシピをつけてみる


家族や親しい友人なら、食材やお料理を届けるのも嬉しく感じてもらえるかも。
そのときに、お手紙とかちょっと詳しい食材メモやレシピをつけてみるのはどうでしょうか。

食材について詳しく知ると、より美味しく感じられる効果があります。
レストランでも、「この料理はこういうこだわり食材を使っていて、こんなスパイスで風味をつけています」なんて作り手の説明を聞いてから食べるのと、そうでないのとでは感じ方が変わってきますよね。
その「作り手の説明」をお手紙や食材メモにしてもらうというわけ。

コロナ禍で「お手紙」がコミュニケーションツールとして見直されている感がありますが、気張ったお手紙が恥ずかしく感じそうな身近な人には、こんな方法でお手紙を活用してみると良さそうです。ついでに気遣うひとことも添えやすいですよね。
ぜひ食べた感想も後日聞いてみましょう。相手の好みや感じ方を教えてもらうとまたさらにコミュニケーションがつながっていきます。

今日のごはん写真を共有する


家族や友人間でごはん写真を共有するのもおすすめです。
スマホで撮った写真をメールしてもらってもいいし、写真共有アプリを使うこともできます。

「今日何食べた?」というのがひと目でわかるし、人に見せるとなるとお皿選び、盛り付ける量なども意識するようになるもの。
おのずと食への関心が高まってきます。
ごはん写真をきっかけに話題の幅も広がりそう。

ポイントは、思いっきり褒め合うことです。

年配者にスマホの使い方を覚えてもらうきっかけにもなりますね。

飲食店ではマスク会食


感染対策がしっかりされている飲食店で一緒に食事をするのも貴重な機会です。
覚えておきたいことは、少人数で利用するほうがいいこと、また大声でのおしゃべり、長時間の滞在は遠慮してほしいと考えているお店も多いということです。

食べながらはどうしても会話が弾むものですが、一口食べるごとにマスクをかけなおしておしゃべりするというのが習慣にできるといいですね。
よく、食べ歩きの番組なんかでやっている方法です。
マスクの紐は片耳だけかけておいて、お料理を口に入れたらすぐにマスクをし、味の感想はマスクを付けた状態で言う、というあれです。
面倒ですが、今の時期は必要なマナーかもしれません。

それよりも直に会えることのほうが嬉しくて、苦にならないかも?

まとめ

12月のテーマ

食育ピクトグラムで考える今月の食育テーマ「共食」についてでした。

コロナ禍でも、「楽しくて美味しい」体験を増やすためにできる工夫があります。

現代ならではのデジタル機器やシステムもどんどん活用しましょう。
直接会わないほうがいい場合でも、気遣いや笑顔が伝わる食事の機会を作っていきたいものですね。

最後までご覧いただきありがとうございました*
来月の食育テーマもお楽しみに。

食育インストラクターになりました
わたしはコロナ自粛期間を活用して食育インストラクター2級を取得しました。
食育インストラクターは公私共に活用できる知識が増えてかなりおすすめです*

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