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青いミニトマトを赤くする方法

青いミニトマト
家庭菜園のミニトマト、まだ青いうちに収穫したものを追熟させるには?

未熟なミニトマトの追熟方法とは


家庭菜園の栽培中に誤って折れてしまったり、株を片付けるときにまだ未熟な青い実のまま収穫しなくてはいけないことがあります。

そんなときは、20度以上の室内で追熟させることが可能。1週間かそれ以上かかりますので気長に待ちましょう。

ビニール袋か保存容器に入れておくほうが早く熟します。

ミニトマトが赤くなるには積算温度1000度以上が必要

赤く熟させるには、日なたに出して太陽にあてておくのがいいと思っていたのですが、大事なのはそこじゃないみたい。
太陽の光が当たるかどうか、より、温度が高くなるかということのほうが重要です。
光があたっていても、寒い部屋だとなかなか赤くなりません。

というのも、トマトが赤くなるのには「積算温度」が関係しているからです。
トマトの花が咲いてから、一定の積算温度になると熟するということ。
ミニトマトの場合は、品種によって差がありますが700度から1100度くらい必要だそうです。
つまり、一日の平均気温が20度で毎日経過したとすると、花が咲いてから実になり赤く熟すまでには最低でも35日、長ければ50日ほどかかるというわけですね。


北海道の場合は一日の平均気温がもっと低い日も多いですよね。
まして秋になって気温が下がってきていればなおさらです。
そうなると、きれいな大きい実がついていても、いつまでも赤くならない状況が続きます。

気温が7度前後あればトマトは生育可能といわれていますので、寒くなってきてもなかなか枯れることはありません。
ただし、平均気温が10度未満は積算温度に追加されないようなのです。

だからすっかり寒くなっているのに「今ついている実が赤くなってから片付けよう」と思っていると、雪が降るころになってもまだ片付けられないなんてことが生じてしまいます。
そんなときは思い切って青いまま収穫し、室内で追熟させましょう。

トマトはエチレンガスによって追熟がすすむ

積算温度の他にもうひとつ、追熟に必要なのはエチレンガスです。
エチレンガスというのは野菜や果物が熟していくときに発する成長ホルモンです。

収穫した実からもエチレンガスは出ていますので、これを無駄にしないようにビニール袋などで覆っておくのがおすすめ。
先に熟してきた実から出るエチレンガスがまだ青い実にも作用して、徐々に全体が赤くなっていきます。
トマトはエチレンガスを比較的多く発生させる野菜だと言われていますので、待っていれば赤くなります。

さらにエチレンガスの量が多いと言われるリンゴや梨などを一緒に包んでおくと、追熟速度が少し速まりますので試してみては?
エチレンガスは温度が低いと出にくいため、追熟させたいものは冷蔵庫に入れずに保管してください。

ミニトマトの追熟
私は半透明の保存容器に入れて、台所に出しっぱなしにしてあります。
赤くなってきたのが見えるので、熟したものから料理に使っています。
でもかなり期間がかかっていますね。
この容器のミニトマトは、2週間以上前に収穫したものです。

青いまま収穫したミニトマトは熟しても甘くなりません


というわけで、青いミニトマトは室内で追熟させればいいのですが、ここで残念なおしらせ。

青いまま収穫した場合、赤くなっても糖度や酸度はほとんど変化がありません。

だから見た目が赤くなっても甘くなってはいないということ。

マミ母さん
そうなの~?がっかり。
racss
猫さんは食べないでしょ。

ただ、赤くなると実が柔らかくなりますので、食感が良くなるということはあります。
なんといってもミニトマトの赤は彩りには最高ですので、それだけでも利用価値はあると思いますけどね。
酸っぱいトマトも焼くと旨味が感じられるので、わたしは目玉焼きと一緒に焼きトマトにしたりして食べています。

ミニトマトは青いまま料理に使うのもおすすめ

収穫した青いミニトマトが赤くなるのには、早くて1週間、遅ければ数週間かかります。
そんなに待ってられないよ、というときは、やっぱり青いままで美味しく食べられる料理に使ってしまうのがいいでしょう。

  • ジャム
  • ピクルス
  • フライ
  • 煮込み
  • サラダ

このうち、ジャムやピクルス、フライのレシピについては以前に記事にしていますのでそちらもどうぞ。
トマトの毒性についても少し詳しく書いています。▼

ミニトマトのグリーンフライドトマト

青ミニトマトのフライ
これは輪切りにしてからフライにしたもの。
大きいトマトで作る「グリーンフライドトマト」が有名ですが、中玉トマトやミニトマトでも同じように作れます。
衣に粉チーズやハーブソルトを混ぜると、ソースなどがいらずおつまみにもぴったりです。
サクッとして中がちょっと酸っぱく、加熱されてトロンとしているのが絶妙!
グリーンフライドトマトはミニトマトで作るのが最適なんじゃないかと思うくらいです。

青いミニトマトの大量消費は煮込みがいい


また青いミニトマトを大量に消費したいときは、煮込み料理にしてしまうのもいいですね。
この写真はビーツと青いミニトマトを煮込んでいるところ。
タマネギ、セロリも入っています。

このあとソーセージ、ジャガイモ、豆などを入れてさらに煮込み、チーズを上に乗せたらボリュームのあるソーセージ煮込みになりました。
ビーツの甘みと色、青トマトの酸味が合って美味しかったです。
青くてもトマトにはグルタミン酸があるので、旨味として出てくるんですよね。

青ミニトマトをサラダの彩りに

青トマトのサラダ
青いトマトの色を生かして、サラダに入れるのも彩りが増えます。
青トマトは固くて酸っぱいので、薄めに切ってアクセントとして少なめに散らすのがいいと思います。

未成熟なミニトマトは毒性がある


もうひとつ覚えておきたい点は、もったいないからと言っても食べられないミニトマトもあるということです。
青いトマトの中でも未成熟の実は毒性があり食べられません。

ミニトマトの場合だと、房の先の方でまだ小さく硬い実がついていることがありますが、それはすごく苦いです。

トマトには、「トマチン」という苦味のある毒がありますが、実が成長するにつれて減っていきます。

ところが未成熟の実の場合、このトマチンがまだ残っているんです。
トマチンが多い実はすごく苦いのですぐわかります。渋みもあり、うっかり食べてしまうと口をゆすがないといけないくらいです。

未成熟トマトを味見してみた

青いトマト
この写真で同じくらいの小ささで赤いものと青いものがあったので、食べ比べてみました。

青い方は苦味、エグみがありますが、赤いのは酸味だけでした。
小さめでも、赤くなってから食べれば苦味は減るようです。

さらにもっと小さい実も試しにかじってみましたが、それは劇的に苦い!食べるのは無理でした。

トマチンを少々食べたくらいでは人体に影響はないと言われていますが、これには個人差があり、中には食中毒症状のような吐き気や腹痛が生じる人もいます。

見るからに小さい実、固く締まった実はあらかじめ避けるようにしましょう。

ちなみに、このトマチンは加熱してもなくなりません。

実際にわたしも、よく考えずに青い実をぜんぶジャムにして大失敗したことがあります。
ジャム全体が苦くて食べられず、もったいなくてさらに砂糖を入れてみたりしましたが無理でした。カレーの隠し味にチャツネ代わりに入れたらどうかな?とやってみたけれど、それも撃沈。
racss
・・・無理をしなければよかった

それ以降、最初の段階で選別し、未成熟のものは処分することにしています。
これで食べられないほどの苦味が混ざることはなくなりました。

青いミニトマトの追熟方法まとめ

青いミニトマトを収穫したら、20度前後の場所で保管し追熟させましょう。

追熟する時間が待てない場合は、青いまま食べるレシピもあります。
せっかくの家庭菜園でできた実だから、できるだけ活用したいですよね。

ただし、未成熟の実に多く含まれるトマチンには注意してください。毒性の影響は小さいものですが、とにかく苦いです!
小さすぎる青トマトはそのまま処分するしかなさそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました*
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