普段は炊飯器でごはんを炊いていても、災害で停電になると困ってしまいます。
でもお鍋での炊飯方法を覚えておくと、災害時もキャンプの時も安心。
この記事では、カセットコンロとお鍋を使った炊飯の方法をご紹介します。
災害中は土鍋でご飯を炊いてみよう
電気が使えないとき、お鍋で炊飯ができれば温かいお米が食べられます。
土鍋があれば土鍋ごはんが美味しいですが、なければどんなお鍋でも炊けます。
意外と簡単ですよ。
計量カップがなくても、何か容器でお米をすくい、同じ容器で水も量ればOK。
無洗米の場合はそのままお鍋に入れます。
無洗米でない普通のお米の場合は、水でお米を研がなくてはなりませんが、研いだ後水をできるだけ切っておきます。
2.お米と、同量の水を鍋に入れ、ふたをして火にかけます。
カセットコンロは火力が強く焦げやすいので、中火で加熱するのがいいと思います。
3.沸騰してぶくぶくしてきたら、火を弱火にします。
沸騰したかどうか確認するのに、ちょっとだけふたを開けても問題ありませんが、弱火に落とした後はなるべくふたは開けないで。
弱火にしたら10分測ります。
4.10分後に火を止め、そこからまた10分測って余熱で蒸らします。
5.蒸らしが終わったら、ふたを開けてかき混ぜます。
できあがり。
だいたい、沸騰するまでに10分、弱火にして10分、火を止めて10分。と覚えておけばよいです。
お米の量が1カップくらいなどで少ない場合は時間も若干減らして、8分―8分―8分で考えるとうまくいくはず。
上手く炊けたか確認する方法
お鍋によって最適な加熱時間が違うので、そのお鍋で初めて炊飯する場合など心配な時は、10分の加熱が終わった時点でちょっぴりすくって食べてみてください。
ちょっとかたいとき
若干かたいかな、くらいであれば、そのまま蒸らしまで行うとちょうどよく火が通ります。
明らかにお米に芯が残っているとき
明らかに芯がある場合はもう少し加熱が必要です。
もう水分がなくなっていると思うので、カップ半分程度の水を加え、再び火をつけて弱火で5分くらい加熱してみます。
その後蒸らしてできあがり。
焦げた匂いがしてきたら
加熱中に焦げた匂いがしてきたら、いったん火を止めてください。
焦げたということは、加熱の火が強すぎてお米に火が通る前に水が蒸発してしまった可能性があります。
ふたを開けて中の様子をのぞき、ちょっと食べて火の通りを確認します。
まだお米に芯があるようであれば、水を半カップほど足して加熱を続けます。
しっかり火が通っているようなら、そのまま蒸らしに入ってください。
火が通っているけど水分が全然なく、ちょっと固い、というときは、少量の水を回しかけてから蒸らします。その水が蒸気になってしっとり蒸らしてくれるはずです。
蒸らしが終わってもべちゃべちゃのときは
蒸らし時間が終わって開けてみたら、水分がまだたくさんあってべちゃべちゃ!
そんなときは、ヘラでごはんをかき混ぜた後、しばらくふたを開けておきます。
それだけでかなりの水分が水蒸気として蒸発してくれます。
大きく縦にヘラを入れてひっくり返す、いわゆる「切るように混ぜる」方式で混ぜれば大丈夫。
水分があまりにも多く、ご飯もおかゆ状になっている場合は、そもそも入れる水の量を間違った可能性があります。
あきらめて柔らかいご飯を楽しみましょう。
もし手に入ったらなのですが、半分お粥状のご飯に、卵の黄身を載せて食べるのは絶品!
といっても非常時やアウトドアでは新鮮な生卵は手に入らないかもしれないですね。
例えばこういうの↓
「青シソ大量消費レシピ!大葉味噌の作り方」
停電中にご飯を温めたいときはポリ袋湯煎が便利
さて、お鍋でごはんがうまく炊けても、冷めたご飯はやっぱり味気ないものです。
停電中だといつものような電子レンジあたためも使えません。
ポリ袋に入れて、お湯の中で温める方法です。
ポリ袋はスーパーのレジでいれてくれるような薄手のものではなく、もう少し厚手のタイプが必要です。
湯煎用には、本当は厚さが0.01mm以上、できたら0.015mmなどのポリ袋がいいのですが、非常時には正確な厚さなどわかりませんよね。
「高密度ポリエチレン」と書かれたポリ袋が耐熱性があります。
見た目でいうと、半透明のタイプなら「高密度ポリエチレン」である率が高いです。
透明のタイプは熱に弱いので注意してください。
通常家庭で常備しているようなポリ袋でも、ほとんどが厚さ0.01mmですので使えます。
我が家にあったものは、高密度ポリエチレンの表示があり、厚さ0.01mmでした。
ただし、高密度ポリエチレンでも鍋肌、鍋底にぺったりついている時間が長いと溶ける可能性もありますのでちょっと気をつけて使いましょう。
鍋底にお皿を一枚敷いておくと予防になります。
ご飯はポリ袋に入れて空気を抜き、軽く口をしばります(密封はしない)
(密封してしまうと空気が膨張し破裂する可能性があります)
お湯の中で軽く浮く状態で湯煎します。
鍋肌に袋が付かないように、手で持っていると安心。
(とはいっても、ちょっと触れたくらいでは溶けないので大丈夫です)
お湯に入れて2分か3分くらいで完全に温まります。
同じ方法で、おにぎりもパンもおかずも温められますよ。
お鍋とお湯があればできるので、ぜひ覚えておいてください。
湯煎も可能と明記されているポリ袋商品もあります。
普段から湯煎可能なポリ袋を常備しておくと安心ですね。
お鍋で炊くご飯のまとめ
お鍋とガスでごはんを炊く方法は意外と簡単!
カセットコンロのガスがあれば非常時でも炊き立てご飯が食べられます。
- お米と同じ量の水を使います。
- お鍋に入れてから沸騰するまで約10分、弱火にして10分、火を止めて10分。というのが目安。
- 冷えたご飯を温めたいときは、ポリ袋に入れて湯煎するのがおすすめ。
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