この冬何度も作っているのが、本ソーキの煮込みです。
「本ソーキ」は沖縄の呼び方だけど、豚のスペアリブ部分のこと。
石油ストーブの上で煮込むと本当に柔らかく仕上がります。
本ソーキ煮込みの下ごしらえ
これはコストコで100g108円のときにどーんと買ったスペアリブ。
細長く切ってあって、骨部分は短いので助かります。
これを10cm幅くらいに切り分けて、1kgくらいずつに分けて冷凍しておいたものを調理しています。
下茹で15分
まずはコンロで下茹で。
下茹ですることで余分な脂を除き、味が染み込みやすくなりますから大事な工程です。
鍋に水と臭み消しの生姜の薄切りを入れ、沸いたところに肉を入れます。
そのあとはグツグツ沸騰させないように火加減しながら15分ほど茹でます。
ここでいくらかアクがでてきますので取り除きます。
15分茹でたら、肉だけ取り出し、肉の表面についたアクを水で洗い流します。
ラードを取り出そう
下茹でしたお湯には豚の脂がたくさん出ています。
この脂はラードとして料理に使えますので鍋ごと冷やしてから集めるのがおすすめ。
(脂をそのまま排水に流すとつまりの原因にもなるのでご注意。)
冷えるとラードだけが浮いて白く固まりますので、スプーンなどでそっとすくいます。
容器に集めて、一度電子レンジで温めます。
500ワットで40秒くらい。
ラードがすっかり透明に溶けますので、そのまま冷まします。
表面がきれいに固まっています。
下部分に、混ざっていた煮汁が分離しています。
この煮汁部分を除きたい時は、完全に冷えないうちに縁から流しだします。
こんな感じで水分だけ取り除くことができます。
※豚の煮汁は冷やしすぎるとゼリー状に固まってしまい取り分けるのが難しくなります。
それで完全に冷える前、ラード部分が白く固まったのを見計らって行うとうまくいきます。
このラードはチャーハンや野菜炒めに使うと美味しい!
ハンバーグや餃子のあんに練り込むとジューシーになるし、脂をあまり摂取したくないというのなら、小麦粉やナッツと混ぜて野鳥の餌(バードケーキ)にすることもできます*
もちろん残りの茹で汁も濾してスープに活用できます。
豚の茹で汁はコラーゲンがたっぷりなので無駄なく使いたいですね。
わたしは鍋料理のスープに足したり、豚汁に足したりして使い切っています。
本ソーキをストーブで煮込む
ここからは石油ストーブの出番です。
調味料を入れて、ことこと煮込みます。
泡盛 200cc
醤油 100cc
黒砂糖 カップ1
水(かつお出汁) 1L
ストーブの上に鍋をのせて、半日ほど煮込んでできあがり。
4時間程度で柔らかくなりますので、あとは好みの味まで煮詰めます。
沸騰するとお肉が固くなってしまうので、トロトロ食感を目指すなら沸騰厳禁です。
鍋は肉に対して大きめのものにし、ふたをしないで煮ると安心。
我が家では背の高いパスタ鍋を使うのが一番うまくいきました。
ふたをしないと煮汁がどんどん減っていきますが、火が通る前に足りなくなったら水(できればカツオ出汁)を追加しながら煮てください。
寸胴鍋としても大活躍中のパスタ鍋▼
できあがり。
やわらかーくてトロトロ、泡盛とかつおだしの風味が沖縄で食べた味を思い出させます。
途中で足したゆで卵、練り辛子と一緒に。
ゆで卵は煮すぎると白身が固くなるので、最後のほうで加えます。
ストーブなら圧力鍋よりやわらかくなる
スペアリブは圧力鍋で煮込めばあっという間ですが、圧力鍋だと食感がホロホロになってしまいます。
「トロトロ」にやわらかいのを食べたいときは、弱い火でコトコト煮るのが大事。
コンロで長時間煮込むのはちょっと大変ですが、石油ストーブにのせておくなら放ったらかしで大丈夫なのがいいですね。
本ソーキ煮込みは沖縄で定番の料理だけど、ストーブで煮込むのは寒い北海道ならではですよね。
ちょっと不思議な感じ。
本ソーキ煮込みを麺にのせて
次の日はソーキそば風にうどんにのせても美味しい。
煮汁も活用
また、旨味がたっぷりの煮汁はラーメンスープのベースにしたり、じゃがいもを入れて煮たりと活用も楽しめます。
じゃがいもに甘辛い煮汁が染みて、美味しいほっこりおかずになりました。
煮汁は次回に継ぎ足していく
そして一部の煮汁は忘れず冷凍保存しておくのがおすすめ!
次回ソーキを煮るときにそれを足すと、味に深みが出てどんどん美味しくなるというのを聞いてから我が家でも実践しています。
まとめ
トロトロの本ソーキ煮込みを作る時は沸騰させないのがコツ!
石油ストーブの上なら、時間はかかりますが沸騰させずコトコト煮込むのはお手の物です。
我が家の冬のレシピとしてすっかり定着しました。
最後までお読みいただきありがとうございました*
ストーブで料理するのにハマっています▼