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石油ストーブで料理|簡単ポトフの作り方

1年のうち約半分は冬と思ったほうがいい北海道で暮らしています。
灯油ストーブは毎日使っていますが、やかんを乗せておくだけじゃもったいない!
・・・ということでよくストーブ調理をしますが、お鍋をのせておくだけで間違いなく美味しくできる料理のひとつにポトフがあります。
今日はストーブの上で作るポトフの作り方を紹介しますね。

簡単ポトフの作り方

ポトフは実はフランス料理。「pot-au-feu」(火にかけた鍋の意)と書いてポトフだそうです。
その名の通りコトコト煮るだけで完成するので作り方もなにもないようなものですが、フランスでは家庭によって入れる野菜のこだわりとか、肉はこれじゃなきゃとかあるようですね。


わたしはそのときあるものを入れるので、毎回違うかな。でもこの日は野菜をたくさん食べたい気分でポトフにしようと思ったので、まず肉無しで煮込みます。
肉を入れる場合は塩豚を使うことが多いですね。かたまり肉を入れるとボリュームが出てメインに使えます。ベーコン塊を大きく切って入れるのも間違いない美味しさ。今日は最後にウインナーを入れる予定です。

今日の野菜は

今日の中身は大きく切ったキャベツ、にんじん、皮付きじゃがいも、隠れて見えませんが小玉の玉ねぎをまるごと。
実は、直径10センチくらいの小さな玉ねぎを直売所で見つけて「まるごとスープで煮込もう」と買っておいたのですが、少しずつ他の用途で使っているうちに残り2個に!慌ててポトフに入れたものなのです。
じゃがいもは煮崩れるのが嫌なので、よく洗って皮ごと入れました。煮えちゃえばスーッと皮がむけるので、食べながら皮をとってもいいですしね。

味付けのコンソメのこと

今回は入れていませんが、香味野菜やハーブを足しても。セロリやにんにく、タイム、ローリエなんかが合います。でもコンソメキューブを使うときはちょうどよい味が含まれているので、他に何も足さなくてもOKです。
コンソメじゃなくてブイヨンの素でももちろん美味しいです。鶏ガラスープの顆粒などでもいいですが、このときは少しハーブ類を足したほうがいいと思います。
そういうインスタントだし系を入れたくない場合は、やっぱり肉を入れて一緒に煮込む必要がありますね。

水を加えます

材料が全部鍋に入ったら、水をひたひたに入れ、コンソメキューブをひとつ、塩を小さじ半分入れてふたをします。
ふたをしてほったらかしにするので、吹きこぼれを防ぐために水は少なめにしていますが、もしポトフのスープをたっぷり楽しみたいという場合は水とコンソメを増やしてください。

ストーブにのせて煮込みます


今日のせるストーブは、いつものレインボーストーブではなくこちらの四角い輻射式のストーブです。メーカーはレインボーストーブと同じトヨトミですが、偶然です。
こちらのタイプのほうが、火が燃えている円筒との距離が近いせいか鍋に当たる火力が強いようです。

火の通りを確認


30分くらいしたらふたを開けて様子を見ます。じゃがいも、人参がどのくらい柔らかくなっているか、竹串などで刺して確かめます。
ふたをして煮込んでいれば野菜からも水分が出てスープが増えているはずですが、もし煮詰まっているようなら水を足しましょう。

今回はストーブにのせてから45分くらいですっかり柔らかくなりました。食べるまで時間があるのでストーブから降ろし、ふたをして置いておきます。

ウインナーを添えて盛り付けます


さて、食事の時間となりました。
出来上がっているポトフは少し冷めているので、温め直しながらウインナーを加えます。

ウインナーははじめから一緒に煮込むと、美味しさが全部スープに出てしまって肝心のウインナー本体はふにゃふにゃと食感も悪くなってしまうので、後入れにするのが気に入っているんです。
ウインナーは鍋の中でスープにしっかり浸るようにして温めているとすぐにアツアツ、皮もパリッとなりますので、そこで盛り付け。

粒マスタードもひとさじ添えて、いただきます!
もし塩気が足りないなと思ったら食べる人が各自で塩コショウをふって好みの塩気に整えてくださいね。

このポトフ、こんな素朴な料理ですが、キャベツも人参も甘くとろとろになっていて、本当に美味しいです。
ストーブの火力でコトコトと煮込むのが優しい味の秘訣だと思うんですよね。

ポトフの思い出

小さい頃から料理のレシピ本を読むのが好きだったわたしですが、「世界のスープ」みたいなタイトルの料理本が大好きでした。
今となっては正式なタイトルも出版社もわからないのですが、各国のスープの写真と作り方、そしてちょっとしたエピソードが載っている単行本みたいなサイズの本で、わくわくしながら読んでいたのを覚えています。

ポトフが犬の餌みたい?

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その本で読んだ記憶のあるポトフのおはなしですが、これがとても印象的だったんです。

ポトフを出されたときに思わず「こんな犬の餌みたいな料理・・・」と考えてしまった著者。
でもマスタードをつけながら食べ進むうちに、その美味しさにひきこまれてしまった、というおはなしです。

スープはスープ皿に、煮込まれた野菜と肉は別皿に盛り付けてあったそうです。それが本場の食べ方みたいですね。

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確かにくたくたに煮込まれた野菜と肉がスープから取り出してあったら、「犬の餌」みたいな冴えない見た目になるのも今ならわかる・・・笑
 

その本を愛読していたのは小学生のころ。料理はちょっとしたお手伝いかお菓子作りくらいだったので、「犬の餌みたいな」という意味がよくわかりませんでした。添えられていた写真は野菜の形も残ったきれいな盛り付けでしたしね。
「どんなスープなんだろう」と興味をそそられた記憶があります。
この大好きだったスープの本、そのあと引っ越しのときに処分したのか、なくなってしまいました。

ポトフにマヨネーズはいらない

それから数年してわたしが高校生の頃、母が友人から教えてもらったと言ってポトフを作りだしました。母の定番はチキンレッグの入ったポトフ。味付けはうすい塩味。

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でもこのとき、これがあのスープの本に出ていたポトフだとは全く結びつきもしませんでした。

この母のポトフ、頻繁に食卓に上るようになったのですが、当時はあっさりしすぎてあまり美味しいと感じられず、わたしと弟はマヨネーズをかけて食べていたという。いやむしろポトフにはマヨネーズがつくものだと信じていたのです。
(母に教えてくれた友人が「子どもたちにはマヨネーズをかけてもいいわよ」みたいに言ったんだと思います。はじめにマヨネーズを出してきたのは母だったので)

が、ある日一緒に食卓を囲んだお客さんが「わー、ポトフ久しぶりだなあ!・・・え?マヨネーズ?マヨネーズはいりません」と言ったので「ハッ」と気づいたという。

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「これはもしや、正しいポトフの食べ方ではない・・・?」
 

自分でポトフの作り方を調べて作るようになったのはそれから少し後のことです。(高3くらいで料理にはまる)

まとめ


コンソメキューブを入れてストーブの上で煮込む、簡単ポトフの作り方を紹介しました。
ストーブの火を有効活用できて美味しく作れるストーブ調理はやめられませんね*
ストーブではなくコンロで作る場合は、中火の弱火くらいで少し時間をかけて煮込むと同じ感じにできると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました*
ストーブ料理の記事はいくつかあります。
よろしければそちらもどうぞ。

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