雪が解けてすぐ出てくる春の山菜といったらふきのとうですね。
あのほろ苦さがたまりません。
ふきのとう味噌は、食べ方のアレンジもできるからたくさん作りたい!
フキノトウの下ごしらえのコツ
ふきのとうはできるだけ開かないうちに採ってきます。ちょうどこの画像くらいがベストです。
北海道だと、雪解けが遅いので大体ベストな時期は4月頭くらいでしょうか。
よく日の当たる斜面とかだと、3月にもう顔を出していることがありますけどね。
どうしてつぼみの方がいいかというと、開いて花が見えてしまう頃には中に虫が入っていることが多いんです。
また、つぼみの時の方があくが少なくて食べやすい味です。
これは去年のうちの裏庭のふきのとうですが、ちょっと遅かったんですよね。
虫食いのときは
このときも採ってきて茎を見てみたら、虫が入った跡がありました。
こんな感じで芯が黒くなっているのは虫が食べながら入っていった跡です。
ふきのとうを食べるのは俗に「芯食い虫」、蛾の幼虫です。
ふきのとうが開く頃になると気温が高くなってくるので、虫も活発に動き出すので要注意。
もし虫が入ってしまっていたら縦に裂いて虫だけ除去してもいいのですが、わたしはやっぱりちょっと嫌なので花の部分は食べないです。
でも葉のように見えるガクの部分はもったいないので使っています。
あく抜きはしません
それから、採ってきて放置してしまうと切り口や葉の縁から黒ずんできます。
これは傷んできたというよりも、フキのアクのせいなんです。
アクは苦いので、天ぷらにするときなどは15分くらい水に浸けて、あく抜きをしたほうが食べやすくなります。
もちろん、苦みが山菜の美味しさでもあるので、あく抜きせずに天ぷらにしてもいいんですよ。
もしさらに苦みを強く出したいときは、日なたで大きくなってしまったふきのとうのきれいな部分を採ってきて、混ぜて使うのもおすすめです。
さっと水で洗って汚れやごみを取り除いたら、黒くならないうちにすぐ調理に入りましょう。
ふきのとう味噌の作り方
ふきのとう味噌は、地域によって「フキ味噌」とか「ばっけ味噌」とも言いますが同じものです。
クルミを入れたりピーナッツを入れたり、辛みをつけたりと家庭によってちょっとずつ味が違うのがまたいいですよね。
まずはシンプルな作り方をご紹介します。
サラダ油 大さじ1
味噌 大さじ5
砂糖 大さじ5
みりん 大さじ2
2.フライパンに油をひき、フキノトウを炒めます。
3.しんなりして緑色が濃くなったところへ、砂糖を加えます。
4.砂糖が馴染んだら、味噌をみりんでゆるめたものを投入。
5.弱火にして、好みの固さになるまで水気を飛ばします。
できあがり。
・クルミやピーナッツを入れるときは、粗みじんに刻んだものを味噌を煮詰める段階で加えます。
・辛くしたいときは、最初に油でふきのとうを炒める段階で、鷹の爪を少々入れます。
・そのほか、ごま油で炒めたり、最後に白ごまを混ぜたりするのも香ばしくて美味しいですよ。
ふきのとう味噌の食べ方アレンジはたくさんあります
ふきのとう味噌、たくさん作ったら、アレンジしてどんどんいただきましょう。
まずはアツアツのご飯に!
お酒のあてにも!
おにぎりの具に!
焼きおにぎりに塗って!
マヨネーズと混ぜてサラダのドレッシングに!
鶏肉に塗ってグリルで焼く!
和風ピザにのせて!
ふきのとう天ぷらにふきのとう味噌をのせる贅沢な食べ方も!
どれも美味しいんですよ~
そして特におすすめなのが、次にご紹介するパスタと味噌汁です。
ふき味噌パスタの作り方
これね、映画「リトルフォレスト」の春編で、主人公の橋本愛ちゃん演じる「いちこちゃん」が作ってましたね。
簡単なのに美味しい。
2.その間にペペロンチーノを作る要領で、ニンニクとトウガラシをオリーブオイルで炒め、ゆで汁を少々入れて乳化させます。
3.そこへ茹でたパスタを投入します。
4.熱いパスタの上にふきのとう味噌を一人分当たり大さじ2くらいのせて、和えたらできあがり。
味付けはふきのとう味噌の塩気だけで十分美味しいですが、足りないな、と思ったらお醤油をひとたらししても。
ふき味噌のインスタント味噌汁の作り方
ふきのとうの味噌汁がまたいいのですよ。
生のふきのとうを刻んで味噌汁に入れてもいいですが、ふき味噌を使うと一瞬でできます。
インスタント味噌汁ですね。
これも、「リトルフォレスト」の中で出てきました。
主人公のお母さんの味なんですよね。
そもそも、お母さんがいなくなったきっかけが、雪が積もっているというのに「ばっけ味噌作るから採っておいて」っていうちょっとわがままなお願いだったという。
映画の中では大事な役割のばっけ味噌(ふきのとう味噌)でした。
そこへ熱いお湯を注ぎます。
できあがり。
ふきのとう味噌の保存期間は?
ふきのとう味噌は、保存容器に入れて冷蔵庫で3週間ほどなら大丈夫。
本当は「リトルフォレスト」の中でいちこちゃんが言っていたように、冷蔵庫の中で1年くらい持たせられるのですが、食べるごとに出し入れしているとやはり悪くなりやすいので注意。
しっかり煮詰めて水分を飛ばしたものの方が日持ちします。
ま、いろいろな食べ方で楽しんでいたらきっとすぐなくなっちゃいますけどね。
また、小分けして冷凍保存すると長く楽しめます。
冷凍庫へ入れてもガチガチにはなりませんが、細菌が繁殖しにくいので長持ち。きちんと密閉して冷凍しておけば1年は平気です。
食べたい分だけ冷蔵庫に戻して解凍してからいただきます。
まとめ
春の味・ふきのとう味噌は、食べ方のアレンジもたくさんできます。
アレンジするときは、今回ご紹介したシンプルな作り方のふきのとう味噌がおすすめです。
まとめると・・・
・お酒のあてに
・おにぎりの具に
・焼きおにぎりに
・ドレッシングに
・鶏肉に塗って
・和風ピザにのせて
・ふきのとう天ぷらにふきのとう味噌をのせて
・パスタに
・インスタント味噌汁に
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