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北海道のピーマンの育て方|栽培のコツは6月に植えること

家庭菜園で初心者でも失敗が少なく、たくさん収穫できるのでお得感満載の野菜がピーマンです。
北海道での栽培のコツは、とにかく温かくなってから植えること。これに尽きます。

北海道道央の我が家でもピーマンは毎年育てています。
手間がかからなくて留守がちでも元気に実をつけるので、とても楽です。
毎年5月末か6月頭に植えて、11月入るころまで収穫しています。

我が家のピーマン写真で育て方を解説しますね。

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ピーマンの土作り

まず雪解け後に畑全体の土起こしと土作り(石灰と堆肥)をしておきます。

次に、ピーマンの苗を植える2週間前に肥料を入れます。
元肥として化成肥料(8-8-8)を1平方メートルあたり130g(女性の手で3握りくらい)が目安。
この量は野菜の中では少な目ですね。
ナスやキュウリはもっと必要です。

トマトを育てる予定があれば、トマトは同じくらいでいいので、同時に土作りができます。
シシトウやトウガラシも同じでいいです。

2週間前に土作りをするのは、土と石灰を混ぜた直後は成分がなじまないことや、肥料のうちまだ未熟なものは発酵途中なのでガスを発生させる可能性があるから。
そういう化学反応が起きているときに苗を植えると根を傷めてしまい、生育不良の原因になるからです。

しかし実は我が家では2週間の間隔を開けずに植えてしまう年もあります。
それでもピーマンは比較的丈夫なのか、植える時期さえ間違えなければ失敗したことはないですね。

ビニールマルチ
肥料を混ぜたら、畝を立てます。
最後に表面をビニールマルチで覆っておくと、土の保温ができますので少し早めに植えるときも安心です。

北海道でピーマンの苗を植える時期は6月

ピーマン苗「あきの」
ではいよいよ苗を植えます。
ピーマンはとても寒がり。生育適温が25℃以上です。

なので北海道では夜の気温が15度を超えて20℃近くなる時期まで待たなくてはいけません。
朝晩の冷え込みがなかなかなくならないとじれったいですが、6月になるまでじっくり待ちます。

この間、早めに苗を買ってきたら一回り大きいポットに植え替えておきます。
ピーマンの根が大きく張ることができ、しっかりした苗になります。

気温の上昇はその年の天候によりますので、天気予報とにらめっこして植える日を決めるといいですね。

うちでは2019年の場合5月31日に植えました。
5月末に一度いきなり夏日になったんですよね。びっくりしましたが、その数日後には最高気温が21度くらいに戻ってしまいました。
迷ったけれど地温は上がっているかなと判断し、5月31日に植えたというわけ。
結果的にはうまく育ったのでよかったのかな。

関連記事 ピーマンあきの2株で収穫量多く大満足です|2019家庭菜園のピーマンとシシトウ

この時期でもまだ気温が安定しなかったり、大風が吹いたりしますのでビニール行灯で風よけするのは大事です。
このビニールは、1か月くらいは外さずにおき、枝が大きく伸びてきたら外します。

ピーマンの水やりは

ピーマンは根が浅く広く成長するため、乾きやすいですが水のやりすぎもダメ。
ピーマンの水やり頻度は、土が白っぽく乾いたらしっかり与えます。

畝全体にビニールマルチをしておくと、水分の蒸発が抑えられるので乾燥を防げます。

プランターだと水のあげすぎが起きやすいですが、畑の場合は多少あげすぎても地下に染みていきますので、夏には毎日水やりしたほうが安心ですね。

ピーマンの芽かきは最初だけ

ピーマンあきの

さて、ピーマンの苗を植える頃には一番花が咲いているか、つぼみがついているかすると思うのですが、
この最初だけ芽かきをする必要があります。

一番花の下にある脇芽をすべてとります。

一番花もとってしまいます。
株がまだ小さいうちは、実になるまえに花を摘んでしまい、株に力をつけさせます。

そのうちに、一番花のあったところが二つに枝分かれしますのでそのまま育てます。
その次についた花のところからさらに二股になりますので、合計4本の枝で育てていきます。
これが「4本仕立て」。

ピーマンというのは花が咲いたところから分枝していくそうです。
だから花が咲くたびに枝が2倍2倍と増えていきますので、最初のうちに枝数を制限しておかないと大変なことになるわけですね。
最初に3本か4本に制限しておけば、そのあとは放置で大丈夫。

蒸れないように整枝する

ピーマンの枝

枝数が増えていくので、そのままだと蒸れたり栄養が分散してしまうことがあります。
大きくなった後、枝が混みすぎて内側に日があたらないときは、適度に枝をすいてやります

わたしの場合は、整枝の難しいことは考えず、ただ「日当たりがよくなるように」ということと「実が終わった下の枝は取る」ことを意識して気が付いたときにやるくらい。それでうまくいっています。

ピーマンの支柱の立て方

ピーマンの周りに紐を張る
ピーマンが大きくなって枝が張り出してきたら、倒れないように支える必要があります。

4本仕立ての場合、それぞれの枝に支柱を立ててやると安心です。
近くに挿した支柱と枝を紐で結んでおきます。

わたしは株の周りに支柱を立てておき、そこに紐を張ってぐるっと囲ってやる方式でやっています。
紐に枝を載せておく感じ。

ピーマンは追肥していれば晩秋まで収穫できる

11月の最終収穫
ピーマンは植えるときこそ気温が20度以上でなくてはなりませんが、収穫は秋になってもできます。

うちでもたいてい10月末にトマトを片付ける時期になっても、ピーマンはたくさん実をつけています。
雪が降らなければあと少し頑張ってもらって、11月になってから最終収穫することもできました。

ピーマンの収穫量を上げるためには、追肥を忘れずに。
定期的に収穫できるようになってきたら、3週間から4週間ごとに化成肥料か鶏糞をひと握り、根元にばらまきます。

ピーマンのコンパニオンプランツで肥料供給も

ピーマンとつるなしインゲン
ピーマンの生育を助けるコンパニオンプランツがあります。
ピーマンはたくさん実をつけますので、追肥が欠かせません。
その追肥をできるだけ自然のものでしたいときには、肥料を提供してくれるマメ科の野菜を一緒に植えるのがおすすめ。
マメ科と言っても色々ですが、ピーマンの日当たりを邪魔しない「つるなしインゲン」が適しています。

インゲンとピーマンとトマト
わたしもここ2年ほどつるなしインゲンを一緒に育てていましたが、なかなかいい感じ。
出張ばかりで追肥をし忘れるときがあるので、予防としてつるなしインゲンに頑張ってもらいました。

ちなみにインゲンとピーマンを同時に収穫したときは、ラタトゥイユか天ぷらにするのが美味しくて気に入ってます。

注意したいピーマンの病気

ピーマンは病気の少ない野菜ですが、こんな症状の時は注意です。

ピーマンの黒い斑点は黒枯病

黒い斑点ができるのは黒枯れ病なので、症状の出ている葉や実は捨てます。
病原菌が他のナス科野菜にうつるのでコンポストには入れず、ゴミに出します。

ピーマンの黒ずみは病気ではない

ただし枝の一部が黒くなるのは病気ではなく、ピーマンの特性なので安心してください。

また病気ではなく気温の変化が激しいと黒ずむことがあります。たとえば季節外れに急に暑くなったあと、また元の寒さに戻った場合などです。
北海道の初夏にはよくある天候なので、この時期に育っている実は影響を受けます。
黒ずむのはアントシアニンによって身を守ろうとするからだと言われていて、病気ではないので食べても大丈夫です。

また、ピーマンを収穫せず枝に残しておくと熟して色が変わってきますが、赤く熟す前に黒っぽく見えます
これももちろん病気ではありません。

その他、プランターの場合は根詰まりなどで実の成長が止まると黒くなることがあります。
大きさがまだ小さいのに黒ずむときは生育障害かもしれません。
必要なら植え替えを考えたほうがいいかも。

尻腐れ病は土の問題

ピーマンの実の先端が黒くなるのはカルシウム不足で尻腐れ病の可能性があります。
最初の土作りの段階できちんと石灰を入れ込んでいれば、ほぼ防ぐことができます。

ただ、土にカルシウムがあっても、窒素が多いためにピーマンが吸収しにくい状況になっていることがあります。
これは窒素分の多い肥料をやりすぎると生じます。窒素は葉を茂らせるのに大切な養分ですが多すぎるとダメなんですね。
窒素分が多い肥料とは、「油粕」や「魚粉」、「尿素」など。
また自家製ボカシ肥を追肥として使っている場合は、内容によって窒素分が多くなっているかもしれません。
元肥として入れてしまっている場合はどうしようもないですが、追肥に使うものを変えることで改善される場合があります

あとは土の乾燥が続くときもカルシウムを吸収できなくなるので、状態を見て水やりすると改善することがあります

尻腐れ病というのは菌やウイルスによるものではないので、ピーマンの腐った部分だけ切り取って、残りを食べても大丈夫です。

ただ、この病気が広がると株全体が腐ってしまいます。
土の乾燥によるものでない場合、水やり以外の応急処置としては「塩化カルシウム」を散布する方法があるようです。

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茶色の虫食いはよくあります

ピーマンを食べる虫も色々います。
ピーマンに茶色い斑点や穴があったら虫食いです。

タバコガ、オオタバコガの幼虫やニジュウヤホシテントウがピーマンの実を好んで食べます。
また何でも食べるヨトウムシ(ヨトウガの幼虫)は葉や茎をかじりますし、アブラムシやハダニは葉について汁を吸いますが、時々実にも跡がついていることがあります。

ヘタが黄色くなっていると内側から食べられて生育が止まってしまった証拠です。

ちなみに虫食いがある実は人間が食べても大丈夫ですが、ピーマンを切ったときに内側にまだ虫がいることがありますので驚かないように・・。

ピーマンの種が黒いのは虫の糞と食べ残し

穴がある実を切って種が黒くなっている場合、虫の糞と食べ残しが腐ったあとなのでよく洗う必要があります。

ただ、虫食いの穴がないのに種が黒ずんでいることがあります。
これは単なる生育不良なので気にしなくても大丈夫です。

ピーマンの網目状の茶色部分は生育障害

寒くなってから実の一部が茶色い網目のようになるのも虫食いではなく生育障害です。
晩秋まで育てているとそういう実も出てきますが、これはその部分の食感が悪くなるだけで食べられます。

ピーマンの育て方in北海道のまとめ

この記事では北海道でのピーマン栽培のポイントをまとめました。
春が遅く冬が早い北海道では、完全に温かくなるまで植えられないピーマンはもどかしいですが、いったん大きくなれば手間いらずなのがいいところ。

風通しのいい畑で作る場合は、病害虫の被害もほとんど起きないと思います。

もしこれから家庭菜園を始めようと思っている方がいたら、ぜひピーマンから育ててみては?

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