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冬のコンポスト管理のコツ|生ごみ堆肥の作り方|北海道


生ごみ堆肥を庭の隅で作っていても、冬は雪が積もるのでコンポスト容器が使えない?
いいえ、冬でも我が家では生ごみを投入し続けています。

ただ気温が低いと分解が遅くなるので、少し工夫が必要です。
この記事では、北海道の冬の生ごみ堆肥作りのコツを紹介します。

コンポストまでの道を除雪


まずは毎年恒例ですが、庭のコンポストまでの道をつけないといけません。
雪かき雪かき・・・
この除雪の距離を少なくするためにも、雪が降る前の秋のうちにコンポストを裏庭から運んで、家から近い場所に設置しなおしておきます。

雪が降るたびに道をつけなおしです。

コンポストが雪にうまると凍ってしまいそうですが、実はその逆で、すっぽりと雪に覆われているほうが保温されるのでガチガチに中身が凍ることはあまりありません。
雪は畑のおふとん、と言われたりするように、雪の保温性は高いんですね。

ただ、黒いタイプのコンポスト容器だと表面が見えているほうが温まりやすいかな?
でもコンポスト全体を掘り出す必要はありません。蓋が開けられるようにするだけでOKです。

雪が少なければふたに積もった雪だけをよけるだけで使えます。

冬でも頻繁にかき混ぜる

コンポストの中身は頻繁にかき混ぜて酸素を送ることが大事。
かき混ぜないでただ積んでいくと、腐るだけなんですよね。
微生物の働きを助けてきれいに発酵させるのがポイントです。
これは冬でも同じ。

コンポストの中をしっかりかき混ぜてやって、分解の手伝いをしてあげます。
コンポストの中身は霜がついてはいるのですが、凍っていません。
やはり雪で覆われて保温されているのと、分解発酵の際に熱が出るからでしょうね。

コンポスト容器の中をかき混ぜるのには小さめのスコップが重宝しています。

土の代わりに落ち葉を入れる

夏の間、コンポストに生ごみを入れたら一緒に畑の土も少量入れて混ぜていました。
土の中のミミズや微生物を加えるためと、臭い防止のためです。

しかし冬になると土が雪の下になってとれないので入れられない!
ですが、ここで裏技を使います。
実はですね、もう一つのコンポストに(うちにはコンポスト容器が3つもあります)秋のうちに落ち葉をためておくんです。

秋に入れた時はきれいな色でした。
落ち葉は落ち葉で分解されていけば腐葉土になりますが、冬の間、別の役目も果たしてもらいます。

この落ち葉を、生ごみを入れているほうのコンポストに上からかけて混ぜてやります。
落ち葉は凍って水分が抜けたのか、カサカサパリパリしていて混ぜやすい。
葉っぱについている微生物が土にいる微生物の代わりをしてくれたらいいな、という希望的観測に基づいた作業です。


2つ並んだコンポストの手前が生ごみ用、後ろの黒いのが落ち葉用です。

生ごみ用の発酵促進剤を入れる

夏の間は土と混ぜればいいので使っていないのですが、冬だけ「発酵促進剤」を時々入れるようにしています。

これは米ぬかやゼオライト、酵母菌やバチルス菌などの菌が入っている粉末。

入れたらよくかき混ぜてなじませます。

この「生ごみアップZ」がさらさらしていて気に入っています。

いつもは月に1回くらい庭のコンポスト容器に一袋丸ごと入れて混ぜていますが、
台所で生ごみが出るたびにそこに大さじ1くらい振りかける、という使い方もできます。

天気が悪くて庭に出たくないときはそのままビニール袋に密閉しておき、数個まとめて庭のコンポストに入れに行けばOK。

以前の家で大きなコンポスト容器を置けなかった時は、この発酵促進剤をふりかけて密閉した生ごみを専用のボックスにためておきました。
春までにビニール袋の中で発酵がすすんでいきます。甘酸っぱいようなにおいが多少しますが嫌な臭いではありません。
雪が解けたら花壇の土に埋めて堆肥化させていました。

「生ごみパックン」も同じような使い方が可能。
「コンポスト用発酵促進剤」と書いてある商品ならどれでもいいと思います。

分解しきれていなくても春に埋めればいい


こんな風にして冬の間も生ごみを処理しつづけますが、分解しきれないこともあります。
夏の間なら3か月もあったら生ごみがふかふかの土のようになるのに、冬期間4か月から5か月過ぎても形が残っていたりします。

でもその状態で春を迎えたとしても、温かくなれば分解が進みますし、いっぱいになってしまったなら雪が解けた後の土に埋めてしまえば大丈夫です。
むしろ冬は温度が低いので臭いが抑えられるし、虫もこないので、コンポスト容器をじゃんじゃん活用したほうがいいですね。
ただし野良猫やカラス対策にふたがきちんと閉まるように管理が必要です。
我が家の古い方のコンポスト容器は、蓋の蝶番が壊れてしまったので飛ばないように不要になった漬物石を載せています。(実は漬物石ではちょっと重すぎ、蓋が少し凹んでしまいます。レンガくらいの重さでいいのですが。でもこの辺は夜中にキツネが来ることもあるようなので、重いほうが安心かもしれません)

冬の生ごみコンポストに入れないほうがよいものとは

あ、ここでワンポイント注意!
冬の生ごみには、発芽力の強い長芋、ジャガイモの皮や芽は入れないほうがいいです。
またカボチャの種など固い種子類も分解しきれないので避けたほうがいいと思います。

なぜかというと、春になって分解しきれていないまま土に埋めて堆肥化させようとしたときに、芽が出ちゃう!
以前我が家でも長芋が芽を出したのを許容していたら庭全体が大変なことになったことがあります。
関連記事 要注意!長芋の家庭栽培は年々被害が増大しちゃいます。長芋駆除のやり方

まとめ

冬の間雪が積もる地域では、庭のコンポスト容器が使いにくくなります。
それでもコンポスターまでの道を除雪ができるなら生ごみを入れ続けても問題ありません。
気温が低い分、分解発酵が遅くなるので、サポートするために落ち葉や発酵促進剤をまぜてやるのがおすすめです。
*おわり*
関連記事 コンポスト容器を使った生ごみ堆肥の作り方|失敗しないポイントとは
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