台風21号の影響に引き続き、胆振東部地震の影響で停電が起きた北海道。
札幌の隣町にある我が家のエリアは、連日長時間の停電がありました。(台風の日に14時間、いったん復旧後、深夜に地震がありさらに丸2日)
幸い、このあたりは水道もガスも使える状況だったので助かりました。
ただ、困ったのは冷蔵庫の中身。
傷まないうちに調理したいけれど、どうしてる?とお友達数名と話したら、いろいろ各家の工夫が勉強になったのでシェアしますね。
停電中の冷蔵庫(冷凍庫)の肉を上手に使うには
バーベキューで肉消費!
お友達間で最も多かったのが、これです。
キャンプ気分で焼肉!!
お肉以外の野菜でもなんでも焼けるし、炭のパワーで美味しくなるし、いいかも。
肉たっぷりカレーをつくる・ウエルシュ菌には注意!
鶏肉をまとめ買いして冷凍してあったというお宅。
チキンカレーを作ったそうです。
でも夫婦2人なのでカレーばかりは飽きるので、シチューとハヤシライスにもしたとのこと。
※ただし、停電の場合は残ったものを冷やしておくことができないので、保存の際は注意が必要です。
こまめに火入れをして、殺菌するようにすれば普通の細菌は死滅しますが、加熱6時間でも死なない「ウエルシュ菌」には要注意!!
下痢や腹痛を引き起こすウエルシュ菌は、カレーのような粘度の高い食品が大好きだそうです。
空気が嫌いとのことなので、温めるときにはよくかき混ぜてできるだけ空気に触れさせること、
残ったものは鍋ごとの保存ではなく、表面積の広い容器に移し替えて空気にさらしつつ早く冷ますことが必要ですね。
チーズタッカルビにする
うちではシュレッド状のチーズを冷凍保存しているのですが、今回の停電でチーズも溶けかかっていました。
それで肉も野菜もチーズも消費できるレシピとして作ったのが「チーズタッカルビ」。
フライパンで肉と野菜を蒸し焼きにし、火が通ったところへチーズをたっぷり入れます。
蓋をしてチーズが溶けたらできあがり。
肉や野菜にチーズを絡めながらいただきます。
(この画像は、別記事の家庭菜園の記録で載せていたものですが、同じ材料で停電時にも作りました。)
庭で作っているピーマンと調理用トマトが活躍したレシピです。
味付けは冷蔵庫にあったバーベキューソースと塩コショウ。
野菜からの水分がかなり出ますので、蓋をして蒸し焼きにしたあと、ある程度火が通ったところで蓋を取り、少し煮詰める感じにしたほうがチーズとなじみやすくてよかったです。
肉野菜鍋にする
一般的にも多いのが、鍋料理ですね。
鍋ひとつで肉も野菜も、早く食べきりたいお豆腐類も入れられます。
牛乳やチーズも入れて、洋風鍋にすることも可能ですね。
少し余ったので次の日に卵を入れて「かきたま汁」にアレンジ。
そうそう、冷蔵庫の中身で卵も気になりますよね。
停電の時の卵の賞味期限と消費方法は?
停電で冷蔵庫が使えないとき、生卵は急いで使ってしまわなくてはいけないのでしょうか?
普段は冷蔵庫の中で冷やして保存することが勧められている卵ですが、これはサルモネラ菌が万が一ついていた場合に増殖を防ぐためとのことです。
日本卵業協会のホームページを見てみると、
あくまでも理論値ではありますが、25℃の室内で保存したとして21日は生食も可能との説明があります。
販売までの流通過程では常温、その後家庭で冷蔵保存(10℃以下)で7日間の見込みというのが賞味期限設定の際の目安になっています。
そして卵の賞味期限は生で食べられる期間とのことで、ほとんどがパック詰めされてから2週間の期限が記されているとのこと。
だから今ある卵の賞味期限が近くなっていたら早く食べたほうが良いというのは間違いないですが、賞味期限を過ぎても加熱すれば食べられます。
加熱するとサルモネラ菌も死滅します。
停電時ゆで卵にしてしまうのは逆効果かも
たまごは意外と保存がきくということですが、それでも不安な場合に最も簡単なのはゆで卵にすることですよね。
私の友人も、初日にすべてゆで卵にしてしまったと言っていました。
実験上の数値では、卵は茹でてしまえば、室温で3日から7日もつそうです。
ただし、固ゆでにしていることと殻のひび割れがないことが条件です。
一般家庭の場合は固ゆでで冷蔵保存したものでも、3,4日以内に食べてしまうことが推奨されています。
ヒビが入ったもの、殻をむいてしまったものは当日中に食べなくてはいけません。
そうなんです。ちょっと意外です。
卵たっぷりのちらし寿司はおすすめ
停電の間に我が家では、冷蔵庫に2パックの卵がありましたので、目玉焼き、オムレツ、かきたま汁、と普段通りの卵料理をしていました。
それでも停電から3日目ともなると、電気がいつ復旧するかわからなかったので「さすがに使ってしまいたいなあ」と不安に。
そこで、卵を大量に使えるレシピとして作ったのがちらし寿司。
酢飯にしてしまえば、温めなおさなくても美味しいし、残った分を常温保存するにしても酢の効果で多少の安心感があります。
※ご飯はお鍋で炊きました。
お鍋炊飯の方法はこちらの記事をどうぞ。
「災害時のご飯の炊き方|カセットコンロ・ガスで炊く方法」
母の友だちが届けてくれた塩鮭をフライパンで焼いてほぐし、炒り卵をたくさん作って酢飯にのせました。
庭の青じそもたっぷりね。
うちも冷凍庫のひき肉がそろそろ危なかったので、まだ停電が続くようならひき肉と残りの卵でもう一度作っていたかもしれません。
停電時の冷蔵食品(肉と卵)消費レシピまとめ
今回の数日に渡る停電で、私と友人が作った肉と卵消費のための料理は以下のものでした。
どなたかの参考になれば嬉しいです。
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- バーベキュー(炭で焼肉)
- カレー・シチュー・ハヤシライス
- 鍋料理
- チーズタッカルビ
- 煮びたし
- かきたま汁
- ゆで卵
- ちらし寿司
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