野菜ソムリエは「野菜のプロ」として活動したい人におすすめの民間資格です。
しかし取得費用も高額ですし、毎年資格維持の(更新料)がかかる資格(野菜ソムリエプロ)ですので、どんな人にもおすすめできるわけではありません。
具体的な費用と、野菜ソムリエ資格を取るべきなのはどんな人なのか、調理師の目線でまとめてみましたので、興味のある方はぜひご覧くださいね。
ランク別・野菜ソムリエの資格にかかる費用
「野菜ソムリエ」には3種類のランクがあります。
初級 野菜ソムリエ(旧:ジュニア野菜ソムリエ)
プロ 野菜ソムリエプロ(旧:野菜ソムリエ)
最上級 野菜ソムリエ上級プロ(旧:シニア野菜ソムリエ)
※名称が2017年に変更されていますので注意してください。
野菜ソムリエの資格は、一般社団法人「日本野菜ソムリエ協会(旧:日本ベジタブル&フルーツマイスター協会)」の養成講座を受講しなければ受験資格が得られません。
ではランク別の受講料はそれぞれいくらなんでしょうか?
野菜ソムリエ取得にかかる講座料は入会金込み14万8000円
初級の「野菜ソムリエ」コースの受講料は総額14万8千円(税込み)です。(2019年9月現在)
これには入会金の1万800円と試験料分が含まれています。
講座は通学制、半通学制、通信制の3パターンから選べますが、受講料の価格はいずれも同じです。
通信講座であっても検定試験は試験会場に足を運ぶ必要があります。
通学制と通信制の違いなどについて詳しくは「野菜ソムリエ協会」の案内ページをご覧ください。
チェック! 初級「野菜ソムリエ」養成講座コースのご案内
野菜ソムリエプロの取得にかかる講座受講料は32万円以上
初級の「野菜ソムリエ」の上級資格になる「野菜ソムリエプロ」はさらに高額になります。
最初からこの「野菜ソムリエプロ」コースを受講する場合は、32万500円(税込み)の費用がかかります。(2019年9月現在)
この値段には試験料が含まれています。
もし、先に初級の「野菜ソムリエ」資格を持っていて、さらに「野菜ソムリエプロ」に進みたい人の場合は、「進学野菜ソムリエプロコース」となり17万2500円に割引されます。
た、高いよね?!
この「野菜ソムリエプロ」になるための講座は、通学制か通信制の2パターンから選べます。
通信制でも検定試験は試験会場で受ける必要があります。
また、資格の維持には毎年6000円の更新料がかかります。
チェック! 「野菜ソムリエプロ」養成講座コースのご案内「野菜ソムリエ上級プロ」になるにはさらに27万円必要になる
最上級資格が「野菜ソムリエ上級プロ」という名称の資格です。
これは「野菜ソムリエプロ」の資格に合格している人だけが進める資格になり、最も専門的な形で活躍できる人のために用意されています。
「野菜ソムリエプロ」としての活動実績があり、なおかつ「専門領域が確定している」ことも求められます。
野菜ソムリエの資格を生かした事業を経営する、プロデュースすることなどを意識した講座内容となっていて、費用は27万円となっています。(税込み・試験料含む)
家庭で生かすためなら野菜ソムリエ資格は必要なし!
野菜ソムリエの資格が必要ないと思うパターンについて書きますね。
初級の「野菜ソムリエ」取得の目的として、公式ページには「家族の健康管理に役立つ、調理のコツが身に付く」という点が一例としてあげられています。
ですが、家庭で生かすだけのためなら高額な費用を払ってわざわざ野菜ソムリエになる必要はないでしょう。
他に実際的な知識や技術を身につけられる講座やスクールはたくさんあるからです。
例えばユーキャンの「野菜スペシャリスト」とか「家庭料理講座」などがありますし、近所で通えるお料理教室を探す方が即戦力を身につけられるとも言えます。
関連記事 主婦が取りたい野菜にまつわる民間資格5つを比較してみる
参考記事 食の資格を比較!食育の資格の種類7つと調理師のおすすめとは
また、知識よりもどちらかというと調理のテクニックを磨きたい場合も、野菜ソムリエの資格は直接的には必要ないでしょう。
そういう目的なら、料理教室に通うほか、飲食店の厨房で働いて実践的な技術を身につけるという方法がおすすめです。
そこから調理師免許取得への道が開けることもあります。
関連記事 主婦の調理師免許の取り方まとめ
仕事に生かしたいなら「野菜ソムリエプロ」になるべき!
とりあえず「野菜ソムリエ」の肩書があればいいや、というなら初級の「野菜ソムリエ」資格をとるので十分かもしれません。
でも、もしも本格的に仕事に生かしたいなら「野菜ソムリエプロ」の養成講座で勉強することが必要になってくるでしょう。
というのも、「野菜ソムリエプロ」の講座では、基本的な野菜と果物についての広い知識のほかに、「ブランディング」「マーケティング」「セルフプロデュース」についての科目があるからです。
実際に野菜や果物を販売する際の考え方、自分の強みを生かす方法などについて学べる授業になっています。
このあたりは、他の手軽な通信講座では教えてくれない情報だとも言えますね。
ですから本気で職業として資格を生かしたいと思っている人には、「野菜ソムリエプロ」を目指すのがおすすめです。
32万円以上の講座料を払ってもメリットを感じられるのではないでしょうか。
ちなみに先に初級「野菜ソムリエ」を取得してから、進学コースとしてこちらの「野菜ソムリエプロ」養成講座へ進むという方法もあります。
その場合は初級コース分を差し引いた17万2500円が受講料となります。
(講座の金額的にはどちらでも同じになります。)
まず初級を取ってみて、必要性を感じたら上級である「野菜ソムリエプロ」コースへ進学するパターンもありということですね。
野菜ソムリエの資格って本当に必要?迷ったら体験会に行ってみては
この記事でご紹介した通り、野菜ソムリエになるには高額な受講料が必要になります。
しかも仕事に生かすとなると、初級では心もとない感じ。
「野菜ソムリエプロ」にならないと格が足りない感じもしてしまいますね。
そうなると約32万円かかるわけですので、気軽に申し込むにはちょっとハードルが高い・・・。
それでもやっぱり興味があるなあ・・・どうしようかなあ・・・と迷っている方は、無料の講座説明会に参加してみるのはどうでしょうか。
「野菜や果物の食べ比べ体験」をしながら「野菜ソムリエとは?」「実際に資格取得した人の感想は?」などの疑問に回答してくれます。
疑問・質問をあらかじめまとめておくとスムーズに質問できるかもしれませんね。
野菜ソムリエ無料説明会の日程や開催場所については、公式の案内ページからご覧ください。
チェック! 野菜ソムリエの無料講座説明会 地域ごとの開催日程はこちら
説明会に行けないなら資料請求から
無料説明会に行けない場合は、資料請求して詳しい内容をじっくり読んでみましょう。
野菜ソムリエの資料請求はこちらからどうぞ。
チェック! 野菜ソムリエ養成講座のパンフレット請求ページ
まとめ
この記事では3種類ある野菜ソムリエの資格の費用について説明しました。
金額面では負担が大きいかもしれませんが、目的をはっきり持っている人には「野菜ソムリエプロ」の資格を目指すことをおすすめします。
本気で野菜ソムリエになってみたいと思ったら知っておきたい、肝心なところをまとめました。
こちらの記事でどうぞご覧くださいね。▼▼▼
野菜ソムリエ資格の取り方・活かし方