ラブリコやディアウォールでDIYした家具の地震対策は大丈夫?
震度5の地震で我が家のラブリコでつくった本棚とテレビ台は倒れませんでした。
それでもずれた箇所があり、危なかった!
余震が続いて徐々にずれていき、突然倒れたというケースもあるようです。
そこで、地震直後のラブリコ棚の様子と我が家の改善策をレビューします!
突っ張り式のラブリコの耐震性について不安に思っている方には参考になるかと思います。
「ラブリコ棚の作り方|壁面収納の本棚DIY実例」
ラブリコやディアウォールは地震に強い作りです
天井に突っ張る仕組みの「ラブリコ」や「ディアウォール」は、もともと比較的地震に強い作りなんです。
突っ張り棒は、タンスなど家具の耐震対策としても使われるアイテムですよね。
地震で家具が転倒してしまうのは、揺れて上下左右に動いてしまうせいです。
上下の動きを抑えるために、天井までの隙間にぴったりのボックスをセットするだけでも、家具自体の揺れが少なくなり、転倒防止になります。
その考え方からすると、棚そのものを突っ張って設置できるラブリコ、ディアウォールは安心感があります。
個人的には震度6の釧路沖地震を経験しているので、地震対策は心がけているつもり。
その目線からも、ラブリコを使った棚は大丈夫だと考えて設置したわけですが、実際にはどうだったのかというと・・・?
地震直後のラブリコ棚の様子
先日の胆振東部地震、私の住む地域では震度5強でした。
数か月前に設置したラブリコで作った棚はどうなったか、お見せしますね。
4本設置したラブリコに載せた、2段の棚です。
地震直後に慌てて見に行き、写真を撮ったのがこの写真。
棚自体は倒れ掛かっていることもなく、落ちたものも少しでした。
上の段からの雑誌本が2冊ほど流れ落ちたくらい。
ただですね、よく見ると、4本のうち2本がこのくらいずれていました。
この部屋では天井際の作りに廻り縁分の段差があるため、段差をなくすための調整木切れを挟んでいます。
それが耐震度を下げている気がしますね。
壁にぴったりつけたかったのでこうしているのですが、見直すべきかも。
本来の使い方で天井にぴったり密着させていれば、もっと安心だと思います。
反対側はこんな感じ。
事典のような重たく厚い本も数冊載せていたのですが、幸い落ちてはいませんでした。
地震が起きたのが夜中の3時8分、この写真を撮ったのが3時14分、すぐテレビをつけて情報収集していたのですが、5分もしないうちに停電に。
部屋はまっくらになってしまいましたが、棚から落ちたものが散乱しているわけではなかったので安心感がありましたね。
地震対策にはラブリコのほうがディアウォールよりおすすめな理由
棚そのものが天井に突っ張っている「ラブリコ」や「ディアウォール」は、地震対策の家具としても優秀なアイテムと言えるのではないでしょうか。
しかし同じ突っ張り式でも、ちょっと仕組みが違います。
二つを比べて私が安心だと感じるのは「ラブリコ」です。
ラブリコの突っ張り方
ラブリコはねじでがっちりと突っ張る仕組み。
ディアウォールの突っ張り方
それに対し、ディアウォールの方はバネが仕込まれていてぎゅっと天井に押し付けながら木材をセットすることで立てられる仕組み。
個人的にはラブリコがおすすめ
ですから、くらべてみるとねじ式のラブリコの方が強く突っ張れるのかな、という印象です。
ということで個人的には、ねじ式でしっかり突っ張れる「ラブリコ」の方をおすすめします。
このあとずれた部分を直すときにも、ラブリコのねじ式は調節がしやすく簡単でした。
ラブリコ棚の転倒防止にさらなる地震対策を考えてみた
さて、今回の震度5の地震にラブリコ棚は耐えてくれたものの、もう少し改善の余地があると思っています。
- 滑り止めマットを挟む
- ピンで固定する
- 棚の上の並べ方を工夫する
- 棚の上全体に滑り止めマットを敷く
まずは天井の廻り縁による段差をなくすために、ラブリコの先にセットしていた木材。これが少々滑ってしまった様子がありました。
4個のうち、2個がこのような形でずれていました。
もし完全に調整木材から外れてしまったら、棚全体が転倒するでしょう。
でも既にラブリコにはめている2×4材は、この分の高さを考えて短くカットしていますので、この端材を取り外すと高さが合わなくなってしまいますから無理です。
そうすると、今からできる対策はふたつ。
1.高さ調節の木材の上下に滑り止めをかませる。
耐震対策用の滑り止めマットを挟むことで、ずれないようにします。
使いたい滑り止めはこんなゲルマットです。
こういうのを天井と調整木材の間に1枚、さらに木材&廻り縁とラブリコの接地面に1枚はさむことで、密着力がアップするはずです。
2.ピンを使った固定。
2のピンを使った固定というのは、プッシュピンでずれを防止するということ。
揺れがあっても周囲に動くすき間がなければずれる確率が下がるだろう、という考えです。
本来調整用木材と柱自体を壁にビス留めしてしまえば安心ですが、それだと「穴を開けずに設置できる」ラブリコの意味がない。
それでうちのような天井だと比較的穴の目立たない、プッシュピンを使って押さえようというわけです。
力のかかる向きの関係で、こんなピンでも相当強いわけ。
四方に数本ずつ刺しておくだけでかなり違うはず!
ホチキスを使って固定する、専用の商品もあるんですよ。
ホチキス25本を壁に打ち込み、その力で支える仕組みです。
これをラブリコやディアウォールの転倒防止に使っている人、結構いるみたいです。
棚の上の置き方を改善する
さらに地震後の棚の上を見て気づいたことがあります。
上の赤丸で囲った部分の本。なだれのように倒れています。
落ちてきた本も、ここからの2冊でした。
それに対し、下の段の青丸で囲った部分はほとんど動いた様子がありません。
小さめの本をまとめるために紙製のボックスに立ててあった部分です。
ぎゅっとすき間なく並べてあります。
横に長い棚の反対側でも同じような現象が見られました。
ということはやはり、「余分なゆとり」をなくしてあったほうが、動くスペースがないので崩れないということでしょう。
それで、上の段の雑誌類もボックスに入れることを検討しています。
そのほか、今回転落しませんでしたが、カフェコーナーとして棚の上にマグカップやコーヒー器具などを並べてあったのを撤去。
ガラスや陶器類は万が一落ちてくると破損して怪我のもとになりますからね。
割れものは別の場所に移動しました。
あとは、重たい厚手の本類はこの上に置かないほうがいいかな、と考えています。
もし頭上に落ちてきたら相当痛いと思われる本です。
さらに棚板一面に滑り止めマットを敷いておくのもいいかもしれない。
ラブリコで作った棚の地震対策まとめ
突っ張って設置するラブリコは、震度5の地震でも倒れてきませんでした。
ですから普通の置くタイプの棚よりはずっと地震に強い棚だと言えます。
ただし、こまめに点検してずれていないか確認するのは必要でしょう。
我が家でも改善点がいくつか見つかったので、ひとつずつ直して対策を万全にしようと思います。
このレビューがどなたかの参考になれば嬉しいです。
- 滑り止めマットを挟む
- ピンで固定する
- 棚の上の並べ方を工夫する
- 棚の上全体に滑り止めマットを敷く