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腐った柱の応急処置を端材で行う方法|古家メンテのようす

自宅の木造カーポートの柱が腐ってきた!
このままでは倒壊してしまうので、応急処置として柱を補強しました。
古いウッドデッキや藤棚なんかにも使える方法です。やり方をご紹介します。

木造古住宅はメンテナンスが必須

私は築40年以上の古家に住んでいます。
これはいまどきのおしゃれさんが「古家リノベでかっこいいおうちを作っています」とかでは全然なく、「実家に戻ってきてみたら老朽化が進んでいました」というリアルなやつ・・・。
こまめに家のメンテナンスをしていた父ももういないので、仕方なく必要に迫られてあちこち応急処置的DIYを実施中。

今回は父が玄関前に建てた木造屋根付き駐車スペース(カーポート)の柱のメンテナンスです。
もともと廃材利用で建てているので、老朽化が早いのかな。
といっても10数年は経つので普通の劣化なのかもしれません。


よく見ると、冬に雪に埋まる足元から腐ってきています。
元々は防腐処理された木材だったようなのですが、すっかり色あせカサカサ、面影はありません。
工務店の女将だった伯母にヒントをもらい、折れる前に補強することにしました。

補強木材に防腐剤を塗る

物置をごそごそして使えそうな木材を探します。
うちの物置には父が大工さんからもらって薪ストーブのために溜めていた端材がいろいろあるんです。
その中から私の工作に使えそうだな、というものだけ残しておいたコーナーがこちらの棚。
ここに何かあるはず。
物置の端材
見つけたのはツーバイ材かな?と思ったけど少し太いから「間柱」じゃないかな。
長さが大体同じようなのを4本揃えます。
長さを揃えて切ったりはしないでそのまま使っちゃいます。


まずはすぐ腐ってしまわないよう、防腐塗料を塗ります。
ひっくり返して乾かしつつ、立てて使うので土に埋まる部分と底になる面は念入りに重ね塗りします。

クレオパワー防腐防虫用の塗料
防腐防虫効果のある塗料ですが、種類がいっぱいで初めて探すときは迷ってしまいますよね。
安くて臭いもなくて気に入っているのが、ここ数年ホームセンターで見かけるようになった「クレオパワー」です。
塗料では老舗メーカーの「和信ペイント」が最近出した商品。
水性で後片付けも簡単だし、色は少ないけどいいです。ここで塗ったのはブラウンです。

柱の足元を掘る

このペイント作業とは別工程で、柱の足元を掘っておきます。
深く掘って、土台に突き当たったらOK。
周りに補強木材を取り付けるので、少し広く土をよけておきます。

予想以上に腐食が進んでいました。これは柱ごと取り替えなきゃいけないレベルですが、とにかく今は応急処置を。

防腐防虫塗料を染みこませる

腐った柱を補強
柱にも防腐塗料を染みこませます。
これは防虫効果を狙ってのこと。この柱、蜂がかじっているのを見たことがあるからです。丸く穴を開けて入ろうとしていたので阻止したんですけどね。
北海道には本州のような白アリはいないと言われていますが、最近は種類は少し違うけれど木を食べるアリがいるらしい。

ほかにも腐って柔らかい木材を好む虫は多いです。
腐った木って、食べないとしても住みかとして、または通路として、または住みか作りの材料として大人気らしいですよ。

こんなになってしまった後では気休め程度ですが塗りました。
そして簡単に取れそうだった一部を取り除き、新しい端材で差し替え。

本当はこれ、もっと大胆に半分まで欠き込んで、新しい材料を入れればいいんですが怖くてできなかったのです。
切っているときに折れたらどうしようって。
それでこんな中途半端な感じですいません。
もちろんこのあと、面を合わせるためにもう少し入れ込みましたけどね。

補強木材を取り付ける

補強材を取り付ける
あとはぐるりと補強木材で囲むようにします。
まだ腐っていない部分にビスが効くようにして、支えてあげる感じ。
補強材同士は、これまた物置で発見したL字金具を利用して接合しました。
補強木材取り付け終了
この辺は押さえる人と二人でやったほうがいいですね。
私は1人でやろうとしていたら、夫が出てきて手伝ってくれました。

水はけを考えながら埋め戻す

あとは土を埋め戻せばいいのですが、このとき柱の周りに粘土っぽい土がいかないようにちょっと気を配ります。
大きめの石や砕石を多めに入れ、水はけを意識して埋め戻し。
途中の写真撮らなかったですが、結構ここ大事。
水はけよく埋め戻す
表面もとりあえず手元にある石で埋めました。
隣のもう1本の柱を補強したら、このエリア(すぐ隣に先日補修した水栓がある)を可愛くしてあげたいと思っています。

以上のような手順で、応急処置ができました。

とりあえず柱1本終了しましたが、柱は他に5本残っています。
すべて掘ってみて、補強が必要な柱には同じような工事をしてあげなくてはいけませんね。

暇を見てやりましょう。この春夏の宿題になりそうです。

まとめ

腐ってきた柱を補強するには、補強用の木材を添えて固定してあげるという方法があります。
防腐塗料はにおいの少ない水性のものが家庭にはおすすめ。
わたしは「クレオパワー」を愛用中。

ということで今回の古家メンテは、柱の補強プチ工事でした。
参考にしてくださる人がいたら嬉しいです。

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