壁一面が棚だったらいいなあと壁面収納に憧れていたのですが、壁に直接打ち付けるのは撤去したいときに困ります。
でも、木材を突っ張って作る棚なら壁に穴を開けずに作れるんですよね。
「ラブリコ」と「ディアウォール」で迷った結果、少しだけ価格が安かった「ラブリコ」を使うことに決定。
今回は、賃貸でもOKの棚を作った手順をご紹介します。
ラブリコと2×4(ツーバイフォー)材で突っ張って作る方法です。
ラブリコのセットに入っているもの
「ラブリコ」という名前がついているアジャスターを買ってきました。
パッケージには「2×4 アジャスター」と書いてありますね。
2×4(ツーバイフォー)材という、ホームセンターなどで手に入りやすい製材を使って天井と床に突っ張ることで柱を立てるための器具です。
その柱を利用して棚を作ったり、間仕切りを作ったりできます。
プラスチックなのですが、接地面は滑りにくい加工がされています。
この器具にセットして使うために必要なのは、床から天井までの高さより95mm短い長さの2×4材です。
我が家では壁一面に棚をつけるために、4セットのラブリコを設置することにしました。
それから、棚板をつけるための金属のレールと、L字型の棚受け金具と、棚板用の木材も必要です。
「ロイヤル」というメーカーの金具を購入。
画像左側が棚受け金具とそれに合うビス(さら木ねじ、太さ3.5mm長さ20mm)、右側が金属レールとそれに合うビス(さらねじ、太さ3mm長さ30mm)です。
ビスの形状に注意
これは金属レールの穴に形が合わなかったビス。
ビスはうちにあるもので使えそうだったのですが、合わせてみると形状が違って、はめるとビス頭が飛び出てしまうのでダメでした。
設置の段階で気づいて改めて買ってきた「さらタッピング」ねじだとぴったりでした。
そして今回棚板は、1×4材を3列に並べて使うことにしました。1×4材というのは、2×4材の半分の厚みの木材になります。
ラブリコで壁面収納を作るための材料一覧
ということで、6畳間の壁一面に2段の棚を設置するための材料はこうなります。
- ラブリコ 4セット
- 2×4材 天井までの高さから95mm引いた長さ 4本
- 金属レール 4本(棚をつけたい位置までの長さ)とビス(太さ3mm長さ30mm)20本
- 棚受け金具 8個(左右セットなので4セット)とビス(太さ3.5mm長さ20mm)16本
- 棚板用1×4材 6本(壁の幅から1cm引いた長さ)
今回レールの長さを120cmで考えたので、ビスはレール1本にビス5本の計算ですが、もっと長い金属レールをつける場合はビスの数も増えます。
さて、材料を買いに行きましょう。
ラブリコ本体、金属レール、棚受け金具はネットで取り寄せたほうが安かったです。
でも木材は自分で選びたいので近くのホームセンターへ出かけました。
2×4材を買うときのポイント
ホームセンターならどこでも2×4材は置いてあると思いますが、天井までの高さにちょうどよい長さのがあるかは品ぞろえを見ないとわかりません。
2×4材の長さはフィート単位
2×4材は「フィート」という単位の長さで売られています。
- 6フィート(1828.8mm)
- 10フィート(3048mm)
- 12フィート(3657.6mm)
うちでは天井までの高さが若干低めで2200mmだったので、10フィートの2×4材で良かったのです。
でもお店には6フィートの次は12フィートしかなかったので、長い方を購入。
反りが少ないものをしっかり選ぶ
このとき、よく選ぶことが必要です。
ゆがみや反りのできるだけ少ないものを選ばないと、棚にするには不安定です。
目の高さに持ち上げて、片目でにらんでみると反りがよくわかります。
曲がっているものが多くてびっくりするかもしれませんが、根気強く必要な本数分選びましょう。
わたしが買いに行ったカインズホームでは、2×4材の12フィートだと1本が698円でした。
お店でカットしてもらうか、自分でカットするか
12フィートだと普通の車には入らないので、必要な長さ(天井から95mm短い長さ)にカットしてもらうのがいいですね。
2m20cmくらいだと助手席を倒して載せれば入る車がほとんどだと思います。
ただ「お店で切ってもらったけど短い!」という失敗談もあるようなので、長さは十分確認しましょう。
そして、普通はワンカット50円とか100円とかかかるのですが、カインズカード会員だと、無料でカットしてもらえる分があります。
今回は運びやすいよう大まかな長さに切ってもらい、カインズホームのトラックを借りて持ち帰ってきました。あとは自宅で正確な長さに微調整します。
組立前に必須のやすり掛けが辛い
さて、持ち帰ってきた材料のサイズ調整も済んだら、組み立てる前にやることがあります。
それは材木のケバや角をやすりで落とすこと。
やすりがけをすると、表面が滑らかになり手触りも見た目もぐっと良くなります。
木の端切れに紙やすりを巻き付けてこすると力が入れやすい。
でも全体にやすり掛けするのは重労働でした!
もしペイントしたいならやすり掛けが終わったこの段階でしましょう。
今回は白木のまま使うことにしました。
いよいよ組立て
さあ、いよいよ組立に入ります。
ラブリコを突っ張って立てる
2×4材の上下にラブリコをセットし、垂直になるよう水平器を確認しながら突っ張ります。
ねじを回して突っ張っていきますが、「上から見て時計回り」に回すことになっています。
ただ、突っ張りすぎて天井を壊さないように注意です。
できました。
部屋の隅に作り付けの棚があるので、端の1本はその棚の上に設置する形で取り付け終わりました。
全体は写っていませんが、6畳間の狭い方の壁一面に対して4本の柱がついたところです。
柱を壁にぴったりつけたかったのですが、この部屋は天井の際に桟木がついているのでちょっと一工夫必要でした。
桟木と同じ幅にカットした小さな2×4材を挟んでいます。
棚受け用のレールをつける
次に、棚受けをつけるための金属のレールをつけていきます。
これは直接ラブリコで立てた2×4材にビスで留める方法です。
レールもまっすぐ取り付けないと、棚が歪んでしまいますので、事前に垂直ラインに印をつけてから留めるのがおすすめ。
棚受け金具と棚板をセット
レールの穴に棚受け金具をセットし、その上に棚板を載せます。
うちでは棚板として壁の幅いっぱいの長さの1×4材(ワンバイフォー)を3本並べました。
棚受け金具にはビス穴がついているので、下側から金具と棚板をビス留めして固定。
ラブリコで壁面収納棚を作ってみた費用は?
とりあえずものを載せてみたのがこちら。
材料費としては、全部で大体14000円ほどになりました。
でも取り外しや移動も可能な壁面収納としては安いのかな。
2人で協力して作ったらあっという間にできました。
とにかく無駄なスペースだった壁面をうまく使えるようになったので、とてもよかったです。
ラブリコ棚の耐荷量は?
本やファイル類が結構多いので、その収納をここに集約しようと思っていますが、まだ配置はベストじゃありません。
ラブリコ1本の耐荷重は棚板の重さを含めて20kgだそうです。
4本のラブリコで柱を立てたから、単純計算では80kgまでOK。
棚板や金具の重さで15kgくらい差し引いたとして、65㎏です。
だけど本類はかなり重いので、重さが1か所だけに偏らないように考えて載せる必要があるかも。