【北海道の家庭菜園】春まきほうれん草の育て方|とう立ちの遅い品種とコツ

葉物野菜の代表格「ほうれん草」が家庭菜園でたくさん採れたら嬉しいですよね!
ほうれん草は冬が美味しい野菜なので「秋まき」が標準だと思いますが、北海道では春から育てたほうが簡単です。
毎年春まきほうれん草を育てているうちにわかったコツを含めて、北海道向きの栽培方法を紹介します。

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racss

北海道在住のライター、ハンドメイド作家、調理師のracssです。
racssblogでは暮らしの中での発見、試行錯誤を記録中です。
最近のお気に入りは家庭菜園と古家でのDIY。

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北海道ではほうれん草を春にまくほうがいい

肉厚ほうれん草
北海道の家庭菜園でほうれん草を育てるなら、春一番に種まきするのがおすすめです。

寒さにあたると甘く美味しくなるほうれん草、秋にまくのがベストですが、北海道は秋が短い!
私も何度かチャレンジしていますが、秋まきといっても8月に種まきしないと間に合いません。
そして秋はただの露地蒔きではあまり大きくできません。
トンネルをかけてお世話してあげるといいのですが・・・

春まきなら雪解けすぐに種をまき、6月頃にたくさん収穫できます。
昨シーズンは7月末まで収穫できたので大満足でした。
もちろん、とう立ちの遅いほうれん草の品種を選ぶ必要があります。

ほうれん草・とう立ちの遅い品種

とう立ちの遅い品種選びが大切、と繰り返しているので、実際どの種類の種を買えばいいのか、先に紹介します。
商品名で言うと下記のものあたりでしょうか。

「トーホク 西洋ほうれん草 ハンブルク」

「トーホク スプリングほうれん草」

「サカタのタネ まき時期ながーいほうれん草 ジャスティス」

その他の春まきほうれん草

ほかにもいくつかあります。
「トーホク キングほうれん草 ボーカル」
「サカタのタネ 春まき西洋ほうれん草 ノーベル」
「トーホク アムステルダムほうれん草」
などですね。

お店によって取り扱いがあったりなかったりしますが、
種の袋に「とう立ちが遅い」「晩抽性(ばんちゅうせい)」「春まき」と書いているものを選べば間違いないです。
「ハンブルグ」や「ノーベル」というのはほうれん草の品種の名前です。
「ジャスティス」とかカッコいいですね。
品種名なので、いろいろな種のメーカーで出しています。
ちなみにわたしは肉厚なほうれん草が好きなので、ここ数年は「ハンブルグ」を育てています。

ほうれん草は春一番に種をまく

4月になり雪が少なくなってきたら早めに家庭菜園エリアを整えましょう。
4月中旬に種をまくことを目指して作業します。

とう立ち気味のほうれん草
これは中心部につぼみができてとう立ちしはじめたほうれん草。

ほうれん草は日照時間が長くなると「とう立ち」してしまい花が咲いて固くなってしまいます。
気温が高くなくても曇りが多くても、とにかく日照時間が長いとだめ。
なのでできるだけ種まき時期を早くしたほうがいいと思います。

でもその年の状況などで雪どけが遅いこともあります。
もし4月中に種まきができなくても、品種を選べば5月、6月まで蒔けますのでがっかりしないでね。

春まきほうれん草の育て方

さて、育て方手順を説明します。
基本的な育て方は春も秋も同じです。

種まき10日前に肥料と石灰

種をまく2週間前、遅くても10日前くらいには土に肥料と石灰を混ぜ込んでおく必要があります。

ほうれん草は根が長くのびるので深く耕した方がよく育ちますから、まずは堆肥と石灰をいれつつ土をよく耕します。
それから元肥を混ぜます。
ここまでやったら、10日ほど寝かせておきます。

石灰はホタテ貝殻石灰が北海道向き

ほうれん草は石灰が好き。つまり酸性が苦手でアルカリ性が好きです。
それで他の野菜より多めの石灰を入れます。
貝殻石灰

北海道で手に入りやすい「ホタテ貝殻石灰」がおすすめです。
石灰の量はだいたい1平方メートルあたり150gが必要。

※よく家庭菜園の本には苦土石灰を使うことになっていますが、苦土石灰の場合も入れるのは同じ量でいいです。

北海道で手に入りやすい「ホタテ貝殻石灰」は有機石灰なので、効き目がゆるやか。
有機石灰の方が土を固くしない、反応が遅いので肥料と一緒に土に混ぜてもOK。
そして価格も安い。
というメリットがたくさんあります。我が家ではもっぱら「ホタテ貝殻石灰」です。

肥料の量

肥料は1平方メートルに付き化成肥料100gが目安。
化成肥料は「8-8-8」と書いたものが使いやすいのでほうれん草にも同じのを使っています。
有機の配合肥料でも同じ割合のものが万能です。

ほうれん草の畝は10cm

畝づくり

ほうれん草は過湿に弱いです。
北海道の気候は乾燥しているので、そんなに気にする必要はありませんが、水が溜まったままになってはダメ。
それで畝を10cmか15cmくらいの高さに盛り上げて作っておきましょう。
畝の幅は50cmくらいです。

ほうれん草の種は筋蒔き

いよいよ種をまきます。
土に石灰と肥料を入れてから10日後くらいの時期ですが、天候によっては前後すると思います。
私も天候というより自分の都合ですごく早くなってしまうこともあります・・・。
まき溝づくり

さて、ほうれん草の種は筋蒔きします。
先日作っておいた畝に、木切れや支柱などを使って筋をつけます。
深さ1cmの溝ができればOK。
隣の列の溝との間は15cm開けます。
私は一つの畝に2列の溝をつけて「2条まき」にすることがほとんど。
ほうれん草の種まき

ほうれん草の種は大きいのでまきやすいです。
パラパラとできるだけ重ならないよう。
種の間が1cmくらいがベストですが、なかなかそう丁寧にはできなかったりします。
アリが種を持って行ったり、まれに発芽しない種もあることを考えると、種の間隔は狭いほうがいいです。
種まき後の転圧
種をまいたら、横から土をそっとかぶせ、手のひらでパンパンと押さえます。

優しくシャワーじょうろで水やりしておしまい。
あとは発芽を待つばかりです。

間引きをこまめに

ほうれん草の芽
最初の芽はツンツンとがった葉が出てきます。
芽が出たら、間引きをこまめにします。
小さくて間引くのもかわいそうに思いますが、間引いてやらないと大きくなれません。

混み合っているほうれん草の芽
このあと丸い双葉がつきますので、そのあたりで最初の間引き。
間引きした後のほうれん草の芽
間引きした後です。
隣の芽との間が3センチくらいになるようにします。
小さくて指ではつかみにくかったら、ピンセットを使います。

カブとほうれん草
その後は成長に応じて、葉が触れ合ったら間引く感じで行ない、最終的に本葉が5枚くらいのときの株間は6cmほどにします。
このころまでは、根の張りを促すために水やりは控えめに行います。
土がからからになってからたっぷり与えるようにします。
そうすると、ほうれん草の根は下へ下へと伸びてしっかり張るのです。

このとき、少量の化成肥料を追肥するとなおよし。
化成肥料を根元にばらまき、その上に土をかぶせるようにして土寄せします。
あとは大きく茂らせ、適度に収穫しながら育てていきます。

水やりと雑草取りもこまめに

ほうれん草は過湿を嫌うくせに水は大好きみたい。
大きくなってからの水やりは毎日行います。
もちろん雨が降る日はいらないですが、土がしっかり濡れているか確認して不足のようなら追加で水やりしましょう。

雑草取りに便利なミニ熊手
そして雑草が生えていると雑草に水を奪われてしまうので、こまめに草取りします。
ちっちゃい熊手でほうれん草の株の間をゴシゴシするだけで根の浅い雑草は抜けてきます。
ほうれん草自身は根を長ーく伸ばしているので、すごくしっかりしていますから、雑草取りでほうれん草が抜けてくることはないはずです。

我が家でも雑草取りを例年よりこまめにやったことで、とう立ちが遅くなって長く収穫できました。

カブはほうれん草のコンパニオンプランツ

ほうれん草とカブはコンパニオンプランツ
ここ2年ほど続けてよかった方法は、ほうれん草の隣にカブを植えることです。
カブとほうれん草はコンパニオンプランツだと知ったので実践してみたら、確かに育ちが違いました。
大葉ほうれん草

初めの年は、カブのブロックの隣にほうれん草ブロックを作ったのですが、カブと隣り合っている列のほうれん草だけがとう立ちが遅く、葉も大きく厚くそだったんです。

次の年は、ほうれん草の列の間にカブの列を作りました。
カブの方が早く葉を茂らせるのですが、そのおかげなのかほうれん草のとう立ちが遅くなり、収穫期間がのびました。
7月の末まで収穫できたのは初めてです。

ほうれん草の育て方まとめ

秋の短い北海道の場合は、春まきほうれん草のほうが簡単に育てられます。
とう立ちしにくい品種の種を選ぶのがポイント。
種まき時期はなるべく早く、雪解けすぐに行えるよう準備しましょう。

たくさん大きいほうれん草が採れたら、柔らかいおひたしが楽しみですね!
 

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