本記事にはプロモーションが含まれている場合があります

簡単!にんにくの育て方(通常栽培)のコツとは|北海道の家庭菜園


家庭菜園でにんにくを育ててみませんか?
お世話がほとんどいらず、植えっぱなしでも収穫できる丈夫な野菜です。
無農薬で国産のニンニクをスーパーで買おうとすると少し高いですが、自家栽培ならたくさん使えますよね。

この記事では北海道でのニンニクの育て方を紹介します。

北海道向きのニンニクの品種を選ぼう


北海道でしっかりしたニンニクを育てるには、寒冷地用の品種を選ぶことが大切です。

青森で多く栽培されている「ホワイト6片」シリーズや、北海道の在来種を用意しましょう。

スーパーで買える食用のニンニクからでも栽培できるのですが、間違って寒地栽培に向かない品種を選んでしまうと思うような栽培結果になりません。
はじめは地元の園芸店で栽培用ニンニク種球を購入するのが安心です。

北海道向きニンニクの栽培品種選びについては、こちらの記事でまとめているのでぜひ参考にしてください▼

ニンニクの栽培時期

にんにくは北海道では9月後半に植え付け、そのまま年を越して7月に収穫します。
他の地域と比べてやや生育期間が長めです。
この時期に合わせて、スペースをあけられるように畑の栽培計画をたてましょう。

種球の選別

薄皮をむくと傷んでいるものを見分けやすいです

種にするニンニクを選別します。
大きくふっくらとした粒を選びましょう。
薄皮をむかずに植え付けることができますが、薄皮をむいたほうが発芽速度が早いという説もあります。
わたしは保管中に傷んでいるものを選り分けるため、薄皮をむくことが多いです。

植え場所の準備と元肥

ニンニクを植える場所として日当たりがよく水はけのよい場所を選びましょう。
水はけをよくするために高畝にすると安心です。

長い間畑のスペースを使いますので、ニンニクに合わせて他の野菜の栽培区画を考える必要があります。
春に掘り返したい場所にニンニクがあるとじゃまになってしまいます。

通常栽培の場合は、元肥として化成肥料8-8-8のものを入れます。
ニンニクはネギと同じく比較的肥料を好むとされているので、1平方メートルあたり130グラムを目安に混ぜ込みます。
(参考:「はじめての北の家庭菜園」大宮あゆみ著)

肥料をいれて畝を整えたら、黒のビニールマルチをかけると生育が良くなります。
我が家でも、黒マルチをかけたほうがしっかりした根になり、春先の雪解けも早くできました。

もし無肥料で栽培したい場合には、「垂直仕立て栽培」という方法がおすすめです。
我が家で実践した様子をまとめていますので別記事も合わせて御覧ください▼

植え付けは9月末までに

北海道でのニンニクの植え付け時期は9月末です。
雪が降る前に、しっかり根を張らせることが大事なので遅れないようにします。
といっても9月中旬より早めに植えてしまうと、まだ気温が高い時期のため土の中で蒸れて腐ってしまう確率が増えますので注意しましょう。

尖った方を上に

棒や指で土に6センチ前後の穴をあけ、ニンニク片の尖った方を上にして入れます。
土を2,3センチかぶせておきます。
株間は15センチほどあけましょう。

発芽


1ヶ月弱で発芽します。
この時期に踏んでしまって芽を折ったりすることのないように注意します。
芽が折れてもまた出てきますが、成長が遅れてしまいます。
雪が降る前までに10センチ以上に成長しているのが理想です。

越冬後2次成長する

5月中旬の様子

ニンニクは雪の下で越冬し、雪解け後に再び葉を伸ばし始めます。通常栽培の場合、この時期に追肥をするとよいでしょう。ひとにぎりの化成肥料を株間にまいてください。
5月から6月が生育期間です。

花芽の収穫

ニンニクの花芽

6月中旬から末に花芽が伸びてくるので折り取ります。花芽を取るほうが、鱗球が太ると言われているからです。
この花芽は「ニンニクの芽」として美味しく食べられます。
長く伸びた花茎のうち、下の方から固くなりますので、手でポキっと折れる部分だけを食べます。茎はくるっとカーブしています。膨らんだ部分がつぼみ。つぼみも食べられますが、つぼみから先は切り落としてOKです。

7月初旬から中旬に収穫

葉が枯れてきました

7月になり、葉の3分の1ほどまで枯れてきたら収穫時期です。
まずは試し掘りをしましょう。

試し掘りしたところ。

ひげ根が生えている上あたりの形を観察します。この写真ではちょうど平らになっているので収穫適期です。
もっと丸く膨らんでいたら早いでしょう。あと1週間ほど畑に置いて生育させます。
反対に、この部分が内側に引っ込むほどになっていたら少し遅かったことになります。急いで全部のニンニクを収穫しましょう。

収穫後


収穫したら、ざっと土を落として土の上で半日ほど乾燥させます。
そうすると土が落としやすくなりますので、長い根と茎をカット、表面の皮を1枚むいてきれいにしてから家の中に持ってくるとよいです。
風通しの良い場所にぶら下げて数週間乾かします。
乾燥させない場合は薄皮をむいて冷蔵庫へ。使いやすい大きさに切ったりすりおろしてから冷凍するという方法もあります。

来シーズンも育てる場合は、収穫した中から形の良いものを選んで別にしておきましょう。

ニンニクの病害虫と対策

さび病が発生した箇所

ニンニクの病気には、赤さび病、葉枯病などがありますが、極端に広がらない限り食べる鱗球部には影響が少ないので大丈夫。

ただ、その病気が菜園内の他の野菜に広がらないために対策が必要です。
早期発見し、病変部を切り取ることや、周りの草を整理して風通しをよくすることで、それ以上広がらないようにできます。

また、適切な薬剤を散布して対処する方法もあります。
家庭菜園で使える農薬や、自然のものを使ったスプレーの作り方は別途解説した記事がありますのでそちらをご覧くださいね。(ただいま編集中)

北海道・ニンニクの栽培方法まとめ

北海道の家庭菜園でニンニクを栽培する場合の方法をまとめました。
以下の点に注意すれば、ニンニクはほとんど手をかけることなく収穫までできる、育てやすい作物です。

【ニンニク栽培のポイント】
・寒地系の品種を選ぶ
・9月末から7月まで栽培可能な場所を選ぶ

 
最後までご覧いただきありがとうございました。
北海道のにんにくの育て方はこちらでまとめています。
どうぞ合わせてご覧ください▼▼

タイトルとURLをコピーしました