猫の砂にはいろいろなタイプがありますが、鉱物の猫砂を土に埋めると土に還ってくれるのでしょうか。
猫砂の切り替えなどで、不要な猫砂がある場合の処理方法について考えてみました。
猫砂を変えると不要猫砂の処理に困る
猫砂を変えて以前の鉱物猫砂が余ってしまった場合、どう処理するか困りますね。
我が家では以前、鉱物性の猫砂をゴミに出すときの重さが悩みのタネでした。
使用済みの猫砂(&ウンチ)はわたしの住んでいる地域では普通ゴミに出してよいのですが、鉱物猫砂は何といっても重たすぎる!(4匹分ですから)
週2回のゴミの日が憂うつで仕方ありませんでした。
そこで軽い木質ペレットに変更することに。
結果的に劇的に軽く、ゴミ処理はしやすくなりました。
でも、残った鉱物タイプの猫砂はどうする?
庭に埋めて処理ってできる?
もしできるなら、残っている鉱物猫砂も有効活用ができますよね。
・・・そう思って調べてみましたが、結論としては単純に土に埋めることはできません。
我が家の経験を含めて説明します。
ベントナイト・ゼオライト製の猫砂は土壌改良に使うこともできる?
ベントナイトやゼオライトでできている猫砂の袋には、「庭の土に埋めて土壌改良ができます」というようなフレーズが書かれていることがあります。
確かにベントナイトもゼオライトも、土の保水保肥効果に役立つため農業資材として用いられています。
家庭では猫砂を埋めても粘土になるだけ
猫砂は大量に一カ所に土に埋めるのではダメ!
粘土状に固まってしまうだけです。
ベントナイトは完全に粘土性です。ゼオライトも近い構成だそうです。
だから土の中で自然に分解されるとか、自然に混ざり合っていくということはありません。
それが何年も経ってからその場所に野菜などを植えるために掘り返してみたら、粘土状の層になっていて処理が大変でした。
ゼオライトを土壌改良に使うとしたら、少量をまんべんなく土と混ぜること。
水はけが良すぎる土などに混ぜることで土壌改良効果があると考えられます。
またはぼかし肥を作るときに10%ほど混ぜることで、質の良い「ゼオライト堆肥」ができるそうです。
これも粘土の特性の1つである保水性がプラスされるからですね。
詳しくは下記の資料を参考にどうぞ。
参考 ゼオライトの特性と使い方 後藤逸男先生の記事
ただし参考記事の中で使われているのは「粉末状のゼオライト」です。
猫砂のように小石状のゼオライトではどうなるのかちょっとわかりません。
また、ベントナイトの使い方についてはこちらの論文があります。
参考 ベントナイトの特性とその応用
資料の後半に、ベントナイトの水田の漏水対策としての活用や、池の遮水材として使う場合のことに触れられています。
使用済み猫砂は庭に埋めると悪影響
ということで、鉱物猫砂は使い方によっては活用できなくもなさそうです。
しかし使用済みの猫砂を庭に埋めるのは良くありません。
猫のおしっこに含まれる塩分が土壌に悪影響だそうで、もし土壌改良効果のために再利用したいなら洗って使うべきだそうです。
オンコの根元に埋めたら土壌改良になった
ただ、うちの庭で良かったこともあります。
前述のとおり、裏庭の土の下から発掘した猫砂由来のゼオライト粘土ですが、そのあと処理に困って少量ずつ庭のオンコの木の足元に埋めたのです。
そうしたら、次の年オンコの木はすごく元気に生き生きしだしました。
北海道で言うオンコとはイチイのこと。
寒さにも強く丈夫な木ですが、粘土質など水持ちの良い土質を好むらしいんですね。
ちょうど土が目減りしてふかふかしてきていた部分に埋めたところ、ちょうどよく土壌改良になったようです。
そんなわけで、粘土質を好む植物がお庭にある場合には、上手に使えば有効活用ができるかもしれません。
ただしガチっと固まってしまっては根が伸びられないですから、あくまでも少量ずつ、まんべんなく土となじませることをお勧めします。
あとは何も植える予定がなく、硬い粘土状になっても問題のない場所に埋めるのなら構わないと思います。
未使用の鉱物猫砂であれば、特に有害物質が流れ出すということもありません。
まとめ
鉱物性(ベントナイトやゼオライト)の猫砂の処理に困っても、安易に庭の土に埋めてはいけません。
粘土状に固まるだけです。
粉末状にしたり、適した植物の近くに少量埋める場合は活用できる可能性があります。