猫を飼っていると、猫のお世話の中でトイレが一番大変じゃないでしょうか。
可愛い猫のためならトイレ掃除くらい苦にならないものですが、長い目で見るとコストや掃除の楽さは大事なポイントです。
いろいろなタイプの猫砂がありますが、うちの猫たちに木製チップを使い始めて3年たちました。
システムトイレの「にゃんとも清潔トイレ」に代用品の木質ペレット+犬用ペットシーツを入れています。
臭いがしないのとゴミが軽いこと、コスパが良いことでとても気に入っています。
私が使い始めた当時より木質ペレットを扱うお店も増え、選択肢も増えている印象がありますね。
そこで改めて猫砂の素材別にメリットデメリットを比較してみました。
体験と感想を含めて紹介しますね。
「今の猫の砂使いにくいから変えたいな・・・」と思っている方の参考になればと思います。
猫砂かんたん比較
代表的な猫砂の特徴を挙げてみます。
木製チップ・木質ペレット
軽い・木のにおいがする・安く買える商品がある・システムトイレで使用
鉱物製ベントナイト
安価・固まる・重たい・粉じんが出る・猫が好む
鉱物製ゼオライト
重たい・消臭力に優れる・再利用可能な商品がある・粉じんが出る・猫が好む
おから製
誤食しても安心とされる・軽い・燃やせる
紙製
軽い・燃やせる・トイレに流せる商品がある
シリカゲル製
消臭力に優れる・再利用可能な商品がある・システムトイレで使用
簡単に特徴を挙げるとこんなところ。
このあと少し詳しく比べていきましょう。
木製チップの猫トイレは飼い主が楽
木製チップの猫トイレは猫ちゃんによっては気に入らない可能性もありますが、飼い主にとってはとにかく楽です。
・においがしない
・軽いのでゴミ捨てが楽
・安い(ペレットストーブ用のチップを使う場合)
我が家の場合は、それまで鉱物系猫砂を使っていたのですが、猫の足の裏が真っ白に汚れることで困っていました。
そして猫の世話をしている母の体の負担を考えたことも猫砂チェンジのきっかけでした。
それまで使っていた鉱物系猫砂だと、補充とゴミ捨てが重くて大変だったんですよね。
買い出しとゴミ捨てはわたしが担当していましたが、日々のこまめな掃除は母が主にやっていたんです。
中腰で重たい猫砂補充をするのは大変。
母が骨折して入院したときに、「もう母には無理だな」と思いました。
それで猫砂の変更を考え初め、軽さとコストの兼ね合いでたどりついたのが木製チップのねこ砂。
その中でも「ストーブ燃料として製造されている木質ペレット」が安価に手に入り代用できることがわかったのでした。
その様子は別記事にしてあります。
関連記事 猫のシステムトイレを導入!木製ペレットに変えてみたら軽いしコスパもよし。
トイレ本体の買い換えが必要
この木質ペレットを使うには、「システムトイレ」に買い換える必要があります。
それから「ペットシーツ」との併用が必要です。
また母のように力の弱い飼い主さんにもおすすめできます。
あとは猫さんが気に入ってくれてうまく移行ができるかにかかっていますね。
鉱物系の猫砂のメリットは猫が気に入ってくれやすいこと
「猫砂」と言ったらまずイメージするのは鉱物系でしょう。
見た目は白っぽくて小さな石でできている砂ですね。
あれは「ベントナイト」か「ゼオライト」かのどちらかの鉱物です。
そこにシリカゲルが混ざっていることも多いです。
この鉱物系の猫砂の一番のメリットは、猫さんが本能的に気に入りやすいことでしょう。
ザクザクと砂をかく感触も好きな猫がほとんどですね。
初めてトイレを覚えさせるときも、この砂の上に連れて行けば自然としてくれる猫が多いです。
固まる猫砂はベントナイト製
「固まる猫砂」加工がされているベントナイトの猫砂は、掃除が楽です。
猫のおしっこを固めてくれるので固まった部分だけ取り除けばいいからです。
そして最も安価に購入できるのもメリットですね。
ただ、ゴミ捨てが大変。
重たいし、鉱物系は燃えるゴミには出せないなどの決まりがある地域もあるからです。
あとは猫さんの肉球の間に挟まりやすいのもデメリットですね。
うちの猫たちも当初はそれで悩んでいろいろ対策をしていたことがあります。
関連記事 猫が砂を散らかすのを防止するには人工芝マットがいいと聞いてやってみた
そして、粉じんが出やすいので猫ちゃんの健康への影響も懸念されています。
確かに安さだけを求めて使ってみたある商品は、すごい粉じんが出て驚いたことがあります。
これじゃあ掃除をする飼い主の健康も心配だと思うくらいでした。
といっても粉じんが出ないように加工された猫砂は、ほとんどが接着剤・凝固剤を入れて調整しているだけなので、それらの化学物質の影響も心配する声がありますね。
ゼオライト製の猫砂は衛生的・洗って再利用も可能
もうひとつの鉱物系の猫砂は「ゼオライト」でできたもの。
おしっこを固めることはないのですが、消臭効果が段違いです。
熱帯魚の水槽の砂とか、観葉植物の水栽培の時にも水をきれいに保つのに使われる砂なので、とても衛生的なんですね。
ゼオライトは自然界の岩にも多く含まれていて採取できますし、人工的に作り出すことも可能。
それで猫砂としても比較的安く大量生産ができますが、ベントナイト製よりは少し高くなりますね。
ゼオライト製の猫砂は、洗って繰り返し使えるタイプもあるので手間がかけられる飼い主さんならコスパ良く使えると思います。
ただゼオライトも粉じんが多少出ることは避けられません。
軽さ重視ならおから・紙製
軽い猫砂としては「おから製」「紙製」の猫砂もあります。
これは燃えるゴミにも出せるし、人間のトイレに流せるよう作られたタイプもあり、飼い主はとても楽です。
おからは食べても大丈夫と言われていますが、沢山食べるとお腹の中で水分を吸収し便秘の元になります。ひどいときには腸閉塞の原因にも!
実際に友人宅の猫ちゃんはおから製の猫砂を食べてしまい、お腹で膨らんでしまって動物病院へ駆け込むということがありました。
猫砂としての値段もまあまあするので、我が家の場合は選択肢から早々に外れた商品です。
シリカゲル製の猫砂は長持ち・消臭力がすごい
シリカゲル100%でできている猫砂もあります。
シリカゲルも鉱物の一種で天然素材になります。
シリカゲルは乾燥剤としても知られているとおり、水分をさっと吸収、乾燥させてしまいます。
だから猫のおしっこも臭う暇なく乾いてしまうし、うんちも急速にドライ状態になるのでほとんど臭いません。
猫砂としては若干値段が張りますが、シリカゲル製のものは使用できる期間が長いのが特徴。
うんちだけ取ってあとはかき混ぜて1ヶ月ほど使い続けられます。
また熱湯消毒して乾燥させると再利用できるようつくられたタイプもあります。
上手に使うとコスパもかなり良くなるでしょう。
メリットだらけ!と思いますが、デメリットとしては粉じんが出やすいことがあげられます。
あとは猫さんの気分次第ということになりますね。
まとめ
猫のトイレの砂のメリットデメリットを比較してみました。
我が家の場合は木製ペレットを猫砂として使って満足しています。
コスパは当初の計算よりも遙かに優れています。
飼い主が気持ちよくお世話を続けられることが結果的には猫ちゃんの幸せ度にも関係します。
かといって飼い主の楽さばかり優先するわけにもいきません。
飼主側のメリットと、猫ちゃん側の好み・使いやすさと健康状態とで妥協できる商品を見つけられるかが鍵になりそうです。
最後までご覧頂きありがとうございました*