お友達のインスタでスキレットの話題で盛り上がったので、この記事ではスキレットの選び方について書きますね。
うちではかれこれ15年以上、スキレットをフライパンとして普段使いしています。
もう普通のフライパンには戻れません!
普段使いできるスキレットのサイズとは
家庭用フライパンというとやっぱりくっつかない樹脂加工のものが人気ですよね。
でもニトスキや100スキで始まったスキレットブーム、今はカインズホームなどホームセンターや雑貨メーカーのオリジナルもあって、しかも安い!
大きさ違いで2つ持っている私でさえ欲しくなってしまいます。
だけど意外に身近な友人たちはスキレット使っていないみたい。
「スキレットは使ってみたいけど、お手入れが面倒って聞いたから」「買っても結局しまいこんでしまいそう」と言っている人が何人もいました。
似たような理由で、欲しいけど買うのをためらっている人も多いみたいです。
でもスキレットで料理すると味が違うんですよ。
サイズ選びさえ間違えなければ、きっと使いこなせるはず!
わたしは結婚時にスキレットを使い始め、そのまま15年以上使っています。
樹脂加工のフライパンは劣化してくると買い換えなくてはなりませんが、スキレットは頻繁に使うほど使いやすくなっていきます。
ロッジやコールマンやキャプテンスタッグなどアウトドアメーカーのスキレットもありますし、家庭のキッチンで使うだけならニトリや無名メーカーの安いものでも十分楽しめます。
幸い、どのメーカーでもサイズはインチで共通です。
この記事では、わたしが考えるスキレットの後悔しない選び方をまとめましたので、よかったら参考にしてみてください。
家族の人数に合わせたスキレットの選び方
スキレットは調理して食卓にそのまま出せるのがメリットですし、おしゃれに見えますよね。
1人分ずつ出したいなら直径12センチや16センチくらいまでのミニサイズがぴったり。インチでいうと5インチか6インチです。
ただし、このカフェ風の使い方は人数分のスキレットが必要で、調理するときは1つずつ加熱しなくてはならないので、現実的におうちのコンロの口数を考えると2人家族まででしょう。
そうなると、3人家族、4人家族はどうしたらいいのかって話ですが、ズバリ、9インチ以上の大きいサイズを買ってください。
9インチだと直径23センチくらいになります。
または25センチくらいの10インチもおすすめ(サイズ表示が外径か内径かによってメーカーにより微妙に違うようです)。
このくらいなら普通のフライパンサイズですね。
大きいスキレットで一気に調理して取り分ける、というかたちです。
大きいスキレットをどーんと食卓に載せるのも、豪華でいいですよ!
スキレットで作ると美味しくなる
ちなみに・・・わたしがスキレットをこんなに進める理由は、スキレットで作ると全然味が違うからなんです!
一番味の違いを感じるのは、チキンソテー、ムニエル、じゃがいものローストなど、ただ焼くだけのレシピです。
ただ焼くだけなのにふっくら、こんがり、ジューシーに美味しくなるので、主婦の味方!
スキレットは、分厚い鋳物でできているために熱が均等に伝わります。だからムラなく一気に焼けるんですね。
蓄熱性もあり、火を止めてからの保温調理が可能ですし、いつまでも冷めずに熱々を食べられるというメリットも。
この特徴を活かせばガス代の節約にもなっちゃいます。
ストーブの天板に載せて調理するのにも向いています。
ちなみに鋳物のスキレットはIHコンロでも大丈夫。
グリルで焦げ目をつけたいなら小さめサイズの5インチがおすすめ
表面に焦げ目をつけた、グラタンやドリア、焼きカレーなんかを作る予定なら、おうちのトースターやグリルに入るかどうかをチェック。
スキレットは持ち手の長さがあるので扉が閉まらない可能性があります。また高さがあるスキレットも注意です。
うちの場合は、小さい方のスキレット(直径約18センチ=7インチ、高さは3.5センチあり)なら魚焼きグリルに入ります。
中身に火を通すのは上のコンロで、仕上げの焼き目だけグリルでつけるという使い方ができます。
ロッジのスキレットならミニサイズで5インチというのがあり、可愛らしくておすすめ。
大きいスキレットで表面に焼き目をつけたい場合は、大きいオーブンに入れるか、ガスバーナーで炙って仕上げます。
カセットコンロ用のガスボンベを使うガスバーナーならお手軽ですよ。
こちらは我が家にもあるsotoのバーナー。▼
おもてなし料理に使うなら9インチ以上がおすすめ
そして、パエリアやミートローフ、骨つき肉などを調理したいなら、大きいサイズが必要です。
おもてなし料理としても映えるので、よくホームパーティーをするおうちでは活躍すると思いますよ。
9インチ(直径23~24cm)が万能サイズです。
ただし、大きさに比例して重くなることがデメリットかも。
できれば深型があると丸鶏やかたまり肉など、高さのあるお肉の調理にも使えます。
ロッジだと10.25インチのディープスキレットというのがぴったりです。
我が家では7インチと9インチを愛用中。(トップの画像)
スキレットにはフタと鍋つかみが必須
あと、絶対にフタは必要です。
サイズが合えば手持ちのお鍋のフタでok。
わたしの7インチのスキレットには、18cmの片手鍋のガラス蓋がぴったりでした。
ロッジなどアウトドアメーカーのスキレットなら同じ素材のフタが別売りされています。
残念ながら私は持ってません。
それで大きい方のスキレットの蓋として今使っているのは、このステンレスの万能フタ(藤田金属)です。
同じものはAmazonで今販売されていないようでアルミ製になるのですが、一番近いのはこちら▼
よくあるフライパンカバーと違って、窓付きじゃないのが特徴です。
ガラス窓のあるフライパンカバーだと中を見れていいけど、継ぎ目に入り込む汚れが洗いにくくて嫌なんです。
その点、オールステンレスやオールアルミのタイプは、お手入れが楽。
「フッ素加工」などもないシンプルなタイプがいいです。
(フッ素加工はゴシゴシ洗っていると剥がれてくるんですよね)
重さがないので密着はしませんが、軽いことと洗いやすさから、かなり愛用しています。
それから、スキレットは持ち手まで熱くなるので、鍋つかみやミトンをそばに用意して調理スタートしましょう。
うっかり素手で握ったら大変!
小さめで可愛い鍋つかみがあるとテンション上がるかも。
スキレット専用のハンドルカバーというのも便利です。
最近は100円ショップにもスキレット用のハンドルカバーが並ぶようになりました。
そのままテーブルに出すなら鍋敷きも忘れずに。
スキレットは冷めにくく、高温が続くので、鍋敷きの素材は厚みのあるものがおすすめ。
以前、シリコンの薄い鍋敷きを使ったら熱がテーブルに伝わってしまい、テーブルの塗装に影響したのか鍋敷きの模様の跡がついてしまったことがありました。
それ以来、スキレットの下に敷くのは木のカッティングボードと決めています。
木は熱を伝えにくいのと、カッティングボードだと持ち手もついていてスキレットと一緒に動かせるのが便利なんです。
スキレットのシーズニングのやり方
さて、ぴったりサイズのスキレットを用意したら、次は使う前にシーズニング(慣らし)作業が必要です。
この作業が少し面倒なんですが、実はお手入れが面倒なのは最初だけ。
使い慣らしたスキレットで作る、皮がカリッと焼けたジューシーなチキン料理を思い浮かべながら頑張りましょう。
強火にかけて、空焼きをします。煙がモクモク出てきますが我慢、煙が出なくなるまで続けます。
ここでスキレット表面の色が、だんだん濃い黒に変化してきます。
②そのあと、油を少量入れて香味野菜を炒めます。セロリと玉ねぎにキャベツの芯とか人参の皮とかでok。野菜が焦げるくらいまでしっかり炒めたら火を止めて冷まします。
③冷めたら、洗剤とお湯を使ってタワシでゴシゴシ洗います。
④さらにこのスキレットを使ってお湯を沸かしグラグラ煮立てます。
⑤しばらく煮立てたらお湯を捨て、水気が飛ぶまで空焼きします。これで錆止めワックスも洗剤もきれいに取れているはず。
⑥続いて油慣らしをします。
※スキレットは鉄の鋳物でできています。鉄って見えない穴がたくさん空いているので、そこに油をなじませて埋めるイメージ。油を塗りこみながら加熱すると、被膜になっていきます。
コツは薄く何度も油を塗り重ねること。
酸化しにくいオリーブオイルがおすすめですが、キッチンペーパーなどで薄く塗って煙が出なくなるまで火にかけます。そしたらまた油を塗って加熱。
3回ほど繰り返します。
この使い始める前のシーズニング作業では3回くらいでやめて大丈夫です。
⑦これでシーズニング完了!お疲れ様でした。
シーズニングが済んだ状態で売られているものもあります。
(どの段階まで済んでいるかは商品により違うので、説明書をよく見てくださいね)
うまくシーズニングできるか心配、またはすぐ使いたい!という人は、シーズニング済みのスキレットを購入してください。
※ロッジのスキレットはシーズニング済です!
スキレットは頻繁に使うほど使いやすく育ちます
あとはどんどん使っていきましょう!
スキレットは使うほど馴染んで使いやすくなります。
まずは炒め物や揚げ焼きなど、油を使う料理をしばらく続けるといいと思います。
最近のおしゃれ料理ならアヒージョとか。
そうすると油の被膜がしっかり作られていきます。
使い終わったあとのお手入れですが、洗剤を使わずお湯とタワシで汚れを洗い流します。
洗剤を使うと被膜が取れてきてしまうので注意。
洗ったあとはとにかくしっかり乾燥させることです。
完全に水分を拭き取るか、空焚きして乾かします。
薄く油を塗っておくといいとよく言われますが、水気さえしっかり飛ばせば、毎回油を塗らなくても大丈夫です。
これも面倒だなと感じるかもしれませんが、使った食器を洗って拭いて片付けるのと同じです。
慣れたらなんてことはありません。
そんな風に毎日使ううちに、自然とブラックポットと呼ばれる状態になり、ますますつるんとコーティングされたようになっていきます。
そうすれば、もうくっつかないし、汚れも落ちやすく洗うのも楽になります。
ブラックポットになれば、煮込みハンバーグやパエリアなど、焼くだけじゃなく煮込みが必要な料理を作っても焦げ付かず錆びにくくなります。
まさしく万能フライパンになるというわけ。
何年かおきにコーティングが剥がれて買い替えなくてはならないテフロン加工フライパンより、長い目で見るとお得ですよね。
スキレットの選び方まとめ
・3人以上の家族なら、9インチを1つ
・焼き目をつける料理に使うならグリルやオーブンに入るサイズに
・おもてなし料理に使うなら大きいサイズに
・合うフタを用意する
・鍋つかみと鍋敷きも忘れずに
まとめ
スキレットのサイズ選びに迷ったら参考にして欲しいことを書き出してみました。
鋳物のスキレットはフライパン代わりに普段使いできます。
重たいというデメリットはあるけれど、素材の味を美味しく引き出してくれるのが何よりの魅力ですね。
最後までお読みいただきありがとうございました*
スキレットはストーブ料理にも便利▼