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簡単!次亜塩素酸水の作り方手順|ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムで|格安・たっぷり使えます

除菌スプレーの作り方
アルコール除菌スプレーが品切れです。
でも最近はいくつかの企業が「酸性電解水」を作って配布、または格安販売してくれている、というニュースを聞くようになりました。

「酸性電解水」は「次亜塩素酸」を含み、アルコールよりも強力な除菌ができます。
関連記事 微酸性次亜塩素酸スプレーで殺菌消毒ができる|手にも使える酸性電解水を紹介します

酸性電解水を作るのには専用の装置がないとダメだけれど、同じ除菌成分のスプレーを作ることができるパウダーがあります。
私も作ってみたいと思って調べたことを先日の記事で詳しく説明しました。
関連記事 消毒液|次亜塩素酸の家庭用スプレーを作るにはハイターではだめ!安全な作り方があります

この記事では、実際にわたしが家庭用に作った、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを使った「次亜塩素酸水の除菌スプレー」の作り方と使用感について紹介します。
また目的に合わせた濃度についても書いていますのでご覧ください。

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除菌水を作るのに必要なもの

除菌水を作るのにひつようなもの
次亜塩素酸水を家庭で作るには、「ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム」の顆粒を使います。
一般には「除菌水の素」として商品化されていますが、わたしは格安な「プール用除菌剤」として販売されているものを購入しました。


パッケージの中には専用の小さなスプーンが入っています。
大きい方のくぼみで2g、小さいほうのくぼみで0.5gが量れるようになっていました。

除菌水の作り方概要

簡単な手順としては、まず、基準となる塩素濃度が1000ppmになるようにパウダーを溶かし、原液とします。

この除菌剤は有効塩素が60%となっており、水1リットルに対し1.67gを溶かすと塩素濃度が1000ppmの液体になります。

その原液を用途に合わせて適度な濃さに薄めたものをスプレー容器に入れます。
今回は手にも優しく除菌効果も十分な50ppmに希釈します。

手順1:事前の容器の準備・遮光性を高める

原液用の空きペットボトルとスプレー容器を用意しておきます。
このジクロロイソシアヌル酸ナトリウムで作る除菌水は、紫外線を避けるように保存する必要があります。
それで、透明な容器ではなく、不透明のものを用意します。

私が用意したのは、もともと次亜塩素酸水の除菌水が入ってダイソーで売られていたもの。
今は売り切れみたいですね。
その容器がシンプルでよかったので、パッケージを剥がして取っておいたのが役立ちました。
容器の遮光性を高くするただもっと遮光性を高めるために、黒系のクッキングシートでカバーします。
クッキングシートはつるつるしているので普通のテープが付きにくいのですが、マスキングテープを使えば固定ができます。

原液を入れるペットボトルも遮光するために、全体を黒いマスキングテープで巻き、さらに蓋から肩の部分を覆うためのカバーをクッキングシートで作りました。
これで安心。

品名と日付のラベルも先に張り付けておきました。

ここまでは容器に除菌水を入れてからではやりにくいので、事前の準備として行います。

手順2:除菌水の原液を作る

1000ppmの除菌水原液の作り方
ではまず作りやすい分量に計算しなおし、1000ppmの原液を作ります。
水に溶かしたら1か月ほどで徐々に分解していくため、使い切れるようにできるだけ少量ずつ作るのがおすすめです。

材料
ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム 0.5g
水 300ml

 


空きペットボトルにジクロロイソシアヌル酸ナトリウムを入れます。
付属のスプーンが小さいので、ペットボトルの口からも上手に入れられます。
顆粒状なので飛び散りにくくて助かりますね。
もちろん、ペットボトルはしっかり乾いた状態でないと、意図しないところに粉がついてしまいますので注意。


続いて水を加えます。まず半分の量を入れて、よく溶かすことにします。

ペットボトルのおしりを振って粉を溶かします。
さっと溶けるので、そんなに振らなくてもOK。

10回くらい揺すったあとに底から見てみると、ほんの1粒か2粒、白い粉が確認できましたがほとんど解けています。
除菌水の原液できあがり
残りの水をすべて入れて軽く振ったら出来上がり。
塩素濃度1000ppmの除菌水原液ができました。

手順3:原液を薄めて除菌スプレーにする

この1000ppmは相当強力なので、薄めてからスプレーに入れます。
一般的な除菌には50ppmに薄めて十分な効果を得られます。
(薄め方の目安についてはのちほど)
除菌スプレーを作る
原液10㏄をスプレー容器に入れます。
小さじ1が5㏄なので、小さじ2杯分になります。

そこに水190㏄を加えます。

軽く揺すって混ぜ、蓋をしっかりつけて完成です。
200mlの除菌水スプレーができました。

次亜塩素酸(HOCl)手作り除菌水の注意点

手作り除菌スプレー
この方法で作れる除菌水は、次亜塩素酸(HOCl)によって除菌ができるもの。
次亜塩素酸で除菌するときの注意点はいくつかあります。

次亜塩素酸(HOCl)は汚れに弱い

アルコール除菌の際も言われていることですが、次亜塩素酸(HOCl)は汚れを落とすわけではありません。
タンパク質汚れなど有機物に触れると、すぐに反応して水になってしまい、除菌効果が落ちてしまいます。
だからまずは石鹸と水道水でしっかりと汚れを落としてから、仕上げとしてこの除菌水でスプレーをすることが必要です。
汚れがなければ10秒ないし15秒で除菌が完了します。

もし汚れているかも?という部分を拭くときなどは、繰り返し拭いたり量を多めにつけることで、次亜塩素酸と接触している時間を長くします。
1分から3分でほとんどのウイルスや菌が死滅するそうです。

次亜塩素酸(HOCl)は紫外線に弱い

除菌水の原液を入れる容器には遮光用に紙をかぶせています

次亜塩素酸(HOCl)は紫外線に当たると徐々に反応が進み、「失活」いわゆる「塩素が抜ける」状態になります。
そうなると除菌効果が落ちてしまうので、紫外線を避ける容器に入れる必要があります。

次亜塩素酸(HOCl)の除菌水は冷暗所に保管する

また空気と触れる面が広かったり、温度が高いところでの保存も早く効果が抜ける可能性が高くなります。
具体的には30℃以上になると反応が進みます

空気を遮断するためには、スプレー容器も口元を動かして閉められるタイプのものが最適。

そして1か月程度で使い切れる分だけを溶かすようにします。
1か月を過ぎても効果がゼロになるわけではなく、徐々に下がっていく感じです。

次亜塩素酸(HOCl)は保存期間が短め

紫外線を避け、冷暗所に保存しておいても、次亜塩素酸(HOCl)は徐々に反応がすすみ、有効塩素がなくなっていきます。

pH数が低いほど、早く有効塩素が抜けてしまいます。
強酸性電解水は生成器からかけ流しで使用するべきというのはそのためです。
弱酸性の次亜塩素酸(HOCl)はそこまでではありませんが、ハイター類と比べると保存期間が短いので、除菌用の商品として流通させにくいと言われています。

そしてppmが高いほど(濃度が高いほど)早く有効塩素が抜けやすくなります。
それで、400ppmから500ppm程度、またはそれ以下に抑えた酸性電解水しか市販されていません。

市販の「酸性電解水」は濃度にもよりますが製造日から半年から1年が目安のよう。

私が購入した水に溶かす前の顆粒状の「除菌剤(ジクロロイソシルアヌル酸ナトリウム)」は、2年以内に使い切るようにと書かれていました。

お得だからといって大量購入しても、使い切れない可能性があるので要注意ですね。

(非常に除菌力が高いのに、コロナ対策として厚生労働省でも積極的に推奨はしていないのは、こうした制約があることや、医薬品認可を受けた商品が少ないためだと思われる)

原液の方が早く効果がなくなる

濃度が高い方が早く失活するということなので、
今回の場合は作った1000ppmの原液の方が早く効果が薄れていくということになります。
ということは、できるだけ原液を残さず、必要な濃度に薄めてしまった方が若干長持ちすると考えたほうが良さそう。
 
使い切れない分はお友達に分けてあげたり、カビ取りなどの掃除で活用しようかな。

臭いに注意・マスク必須です

次亜塩素酸水は、塩素の臭いも控えめなのですが、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムの顆粒を水に溶かして水溶液にしているときにはかなり臭いがします。
マスクをつけて行うようにしましょう。

わたしはそれほど塩素臭がきつく感じなかったので、ついマスクをつけずに作業したところ、軽い頭痛に悩まされる羽目に・・・。
次回はきちんとマスクをつけようと思いました。

次亜塩素酸水は漂白作用があります

この点は、あまり注意喚起がされていないように思いますが、濃い次亜塩素酸水は漂白作用があります。
ブリーチ等と違って手指が溶けたりしないので、つい油断しますが、塩素には変わりありませんから衣類などの色が抜けちゃいます。

青い色のペーパーに濃さの違う次亜塩素酸水をつけて観察します。
右側が1000ppmに作った原液をつけた箇所、左下が50ppmに希釈したスプレーをつけた箇所です。
これは液をつけた直後。
すぐに右側は色が変わってきています。


これが5分後。
原液をつけたほうはすっかり色がうすくなっています。
希釈スプレーの方は濡れているだけでほとんど色の変化を感じません。


これは15分後。
原液をつけたほうは、さらに色が明るくなりました。

希釈スプレーのほうは乾いてきています。
色はほとんど変化ないように見えますが、若干色が変わっている気もします。
気にするほどではなさそうですが、おしゃれ着などにスプレーするのは念のため注意したほうがいいかもしれないです。

このように、希釈前の1000ppmの次亜塩素酸水は漂白力が強いです。
だから作業中に服に撥ねたりしないように注意したいですね。

お掃除のカビ取り剤・漂白剤として使われる次亜塩素酸の洗剤の場合は、300ppmから400ppmになっているようなので、漂白効果もそのくらいから強くなると考えたらよさそうです。

次亜塩素酸(HOCl)は金属に使用できるが注意する

次亜塩素酸(HOCl)で作った除菌水には塩分(ナトリウム)が含まれています。

ブリーチの薄め液と違って塩分の量は少ないので、希釈したスプレーを金属に使っても腐食作用は気にするほどではありませんが、高価な貴金属には注意してください。

大事な金属を除菌する場合には、次亜塩素酸水ではなくアルコールを使うことをおすすめします。

次亜塩素酸水原液の希釈目安は?(塩素濃度ppm)

ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムで作る次亜塩素酸水は、pHが5.0から6.5前後の弱酸性になります。
後ほどまた載せますが、同じように感じる「塩素消毒」でも、pH数によって効果がかなり変わります。

強アルカリ性(pH12以上)の塩素「次亜塩素酸イオン(OCl-)」に対して弱酸性(pH5.0から6.5)の「次亜塩素酸(HOCl)」の除菌効果はなんと80倍です。
(pH数が低いほど次亜塩素酸の液体中の含有量が増える。)

それで次亜塩素酸水で作る除菌水のppmは、次亜塩素酸ナトリウムに比べるとかなり低くてよくなります。

<次亜塩素酸水の濃度目安>
※pH5.0から6.5の場合に必要な塩素濃度
 
400ppmでカビ取りに
200ppmでノロウイルス(殻を持たないウイルス)除菌に
100ppmで哺乳瓶や容器、野菜の除菌に
50ppmで日常除菌に(手指、空間、寝具など)(インフルエンザ、コロナウイルス)

※57ppm、pH5.2の微酸性次亜塩素酸水で1分以内にほぼすべての菌が死滅するというデータがあります。
厚生労働省 次亜塩素酸水に関する資料
6ページの「有効性」の部分参照

この実験では57ppmの次亜塩素酸水が200ppmの次亜塩素酸ナトリウムと比較されていて、同等以上の殺菌効果が得られていることがわかります。

希釈濃度の計算式

原液の濃度(ppm) ÷ 希釈したい濃度(ppm)=希釈倍率

さきほど1000ppmの原液を作りましたので、日常除菌のための50ppmの除菌水を作りたい場合は、
1000÷50=20
つまり原液を20倍に薄めると良いということになります。

そこで作り方手順で行った通り、200mlの除菌水が必要なら 原液10ml:水190ml で希釈するという計算になるわけです。

ppmの計算方法について「備える.jp」というサイトで希釈の計算方法を丁寧に説明してあり、とても役立ちます。

有効塩素ってなんのこと?

私が買った除菌剤の場合、有効塩素60%となっています。
「有効塩素」ってなんのことでしょうか。

有効塩素とは、殺菌効果のある塩素のこと。

殺菌効果のある塩素には、アルカリ性の「次亜塩素酸イオン(OCl-)」(ハイターなど次亜塩素酸ナトリウムに含まれるもの)と、酸性の「次亜塩素酸(HOCl)」(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウムに含まれるもの)があります。

簡単に言うと、塩素系の液体がアルカリ性に傾いた場合には「次亜塩素酸イオン(OCl-)」による除菌ができ、酸性に傾いた場合には「次亜塩素酸(HOCl)」による除菌ができます。

どちらも除菌ができることには変わりないけれど、パワーで比べると「次亜塩素酸(HOCl)」のほうが80倍強い。

詳しくは厚生労働省の「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性に関する資料」をご覧ください。

有効塩素濃度の単位ppmってなんのこと?

有効塩素濃度の単位はppmと表記されますが、「parts per million」(パーツパーミリオン)の略。
「100万分率」で、100万分のいくら、という比率をあらわす単位です。

主に濃度の比率を表すのに使われます。

「塩素濃度0.1%」は「1000ppm」ということになります。

ppmが高い方が消毒効果がある?

有効塩素濃度が高いほうが、殺菌・消毒効果が高いのかというと、実はそうでもありません。

殺菌力はその塩素水のpH数に左右されるんです。

pH数が低いほど、消毒に必要になる有効塩素量は低くてよくなります。

それで、pH数が高いアルカリ性のハイター薄め液で作る消毒液は、500~1000ppmの濃度が必要ですが、pH数が低い酸性電解水や次亜塩素酸水では50ppmから100ppmで十分な除菌効果が得られることになります。

この点も詳しくは厚生労働省の「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性に関する資料」をご覧ください。

我が家の除菌水ppmについての結論

というわけで、いろいろな資料を比較参照した結果、我が家でプール用除菌剤(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム)の水溶液で作る除菌水は、有効塩素濃度50ppmで十分だという結論になりました。
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手作り消毒液のまとめ


計算はちょっと難しかったのですが、消毒液を作ること自体は簡単でした。
コスパもいいし、家中の除菌にも車内の除菌にもじゃんじゃん使っています。
濃い目に作ってカビ取りにも使えます。

弱酸性なので手荒れもありません。

化学が得意な方からしたら常識的なことかもしれないんですが、化学は苦手だった私がいろいろ調べてみて、要するにこういうことね!とわかったことをこの記事にまとめてみました。

参考にしていただける方がいたら嬉しいです。

ただし、薬事法の関係もあるので、人体に使う場合はあくまで自己責任で行っています。
ウイルスに負けないよう、手に入るものを使ってしっかり予防していきたいですね。
*おわり*

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