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ルバーブ栽培で育てやすい2大品種とは|家庭菜園向き


ルバーブはヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどで愛される野菜ですが、日本でもかなり広まってきましたね。
ジャムやケーキに最適な、酸味のある美味しさを家庭でも育ててみたいと思いませんか?
私も北海道の庭でかれこれ10年以上ルバーブ栽培を楽しんでいます。

冷涼地ならとても簡単に栽培できますし、その他の地域でも工夫して育てている方はいらっしゃいます。
ルバーブにはたくさんの品種がありますが、そのうち世界各地で育てやすく親しまれている2つの品種を紹介しますね。

ルバーブ栽培基本情報

【ルバーブ】シベリア原産のタデ科の多年草。
和名:ショクヨウダイオウ

  • 味:酸味とほのかな甘味でフルーツのように利用される
  • 注意点:食用部は茎(葉茎)のみ。葉にはシュウ酸その他の有害物質が多く食用できない。
  • 栽培適地:耐寒性が強く北海道や高地などの冷涼地が適している。強い日差しや熱波を防ぐ工夫でその他の地域でも栽培可能だが1年草化することも。
    水分を十分必要とするが水はけのよい場所を好む。
    レイズドベッドやプランター栽培も可能。
  • 成分:食物繊維、カリウム、アントシアニン等。酸味はリンゴ酸。

たくさん収獲!丈夫で大きい赤緑混合【ビクトリア】

世界でも一番栽培している人が多いのではと言われているのがビクトリアという品種です。
丈夫で背が高く(1m前後)に育ちます
味わいはマイルドな酸味で食べやすく、早生で収穫量が多いのが特徴。

ビクトリアの色合い

ビクトリアは赤と緑が混ざった色あい
引用:https://www.primrose.co.uk/rheum-rhabarbarum-victoria-rhubarb-plant#814=”

ビクトリアの茎の色は緑と赤が混じったもの。
根本付近が赤く、上の方にいくにつれて緑になるタイプが基本ですが、個体差があって赤みの範囲が強い株、赤が全く出ない株もあります。
季節によっても赤色の割合が変わるのがおもしろい。

ビクトリアの種はどこでも手に入りますし、苗もよくあります。国内だと品種名が特に明記されずに販売されているルバーブ苗もほとんどがこのビクトリアだろうと言われています。
確かに、私が北海道で購入したルバーブ苗はビクトリアでした。

ビクトリアは歴史の古い品種で、固定種です。ただし、色合いに関しては育ててみないとわからないといったところで、たくさん種を撒いて数年育ててから好みのタイプに育っている株を残して選抜するしかなさそうです。
既に育てている人から株分けしてもらう方法なら簡単ですけどね。

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ちなみに、市販の「ビクトリアの種」はパッケージ写真が真っ赤な軸のルバーブを使っている事が多く、わたしも「ビクトリアは赤いルバーブなはず、どうしてうちのは赤が少ないの?」と悩んだことがあります。
でもほとんどのビクトリアルバーブは赤と緑が半々か、緑部分が多いのが特徴で間違いないですので、これから育てる方は覚えておいてくださいね。

色を気にするならミックスジャムがおすすめ

我が家のルバーブ。夏の収獲。(季節によって少し色合いが変わります)

ただ、ビクトリアを合計10年ほど育てている私としては、とても豊作だし味も良い品種なので、色にこだわらなくてもいいのではという気がします。
きれいな赤の濃いジャムにしたい場合、色付けできるものはたくさんありますから。カシスやブルーベリー、ラズベリー、イチゴ、桑の実、ワイン、ビーツなどなどです。

我が家でもいろいろ試して楽しみましたが、ルバーブジャムとミックスするために植えたカシスの収穫量が安定してきたので、カシス&ルバーブのジャムが定番になりました。

私の定番・カシスとルバーブのジャム

赤からピンク系ルバーブ【シャンパーニュ】

赤系のルバーブとして親しまれているのがシャンパーニュという品種。
これも古くからある伝統的な品種で、軸の赤い範囲が広く「赤いルバーブ」を育てたい人にも向いています。

ビクトリアよりは背が低く(45センチから60センチ程度が一般的)、細めの中型。
早生で安定した収獲が見込め、早春の遮光栽培にも最適の品種です。

シャンパーニュは赤みが強い

シャンパーニュの典型的な外見はこちら。


ただし、「赤いルバーブ」を探している方にとってシャンパーニュで満足できるかどうかはわかりません。
品種に関わらずルバーブ全般がそうなのですが、シャンパーニュの種を入手して育てても全てが赤くなるとは限らないのです。
園芸店で赤いシャンパーニュの苗が見つからない場合は、既に栽培している人から株分けしてもらう、または株分けの苗を輸入するなどの方法が確実です。

また、赤い色素の量がどのくらいかは個体差があることと、栽培環境によって発色度合いが変わってくるのでなかなか「真っ赤な」ルバーブ栽培が確実でないのが悩みどころ。

遮光栽培向き

シャンパーニュは遮光栽培をするのに最も向いているとされています。
遮光栽培をするとルバーブは軟化し、赤の色素だけが強調されて育ちます。日に当てないため緑素は反応しないからです。

遮光栽培したシャンパーニュ
引用:http://riversidegardencentre.com/plants-and-seeds/soft-fruit/rhubarb/rhubarb-champagne

ルバーブの産地では大々的な遮光栽培が行われていますが(ウドの軟白栽培のように大きな室や遮光装置で栽培する方法)、家庭でも春の芽吹きの際に大きな鉢を被せる方法で遮光栽培ができます。

遮光して育てると柔らかくクセのない酸味を楽しめるので、とても人気みたい。
ある程度収穫したら、日に当てて通常栽培に戻します。

我が家のビクトリアを遮光栽培したことも

我が家のルバーブはシャンパーニュではなくビクトリアですが、昨年遮光栽培を試してみました。
薄いピンクになったのが興味深かったです。そして確かに味はフレッシュで、いつもと少し違う美味しさに感じましたよ~
何年かに1度はやってみてもいいな、と思っています。

シャンパーニュのほうが柔らかく赤みも強く出るようなので、遮光栽培を試したい方は最初からシャンパーニュを栽培しておくとベストですね。

ルバーブの2大品種まとめ

ルバーブの2大品種【ビクトリア】と【シャンパーニュ】を紹介しました。
この2つは栽培の歴史が長い安定した品種なので、初めて育てる場合にはぜひこのどちらかがおすすめ!

奥深いルバーブの話、またまとめたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました*

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