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秋の畑じまいの簡単なやり方|自然栽培方式で楽々!


北海道はもうすぐ冬がやってきます。畑が雪の下になる前に、畑じまいをしなくてはなりません。
今回は、わたしの小さな家庭菜園で実践している秋の畑じまいのやり方をご紹介します。

畑じまいとは力作業ですが

小物も片付け。

「畑じまい」とは、菜園や畑で育てていたものを片付けてきれいにすること。

貸し農園を借りている場合はたいてい10月末にはきれいにして返さなくてはなりませんよね(北海道の場合)。
まっさらな状態にするために根を引き抜いたり支柱を片付けたり、畝を崩したりと、畑じまいはかなりの大仕事です。

自分の庭や土地でやっている家庭菜園ならまっさらな状態にはしなくてよいですが、畝を崩したりひっくり返したり、秋のうちに堆肥を入れて土壌改良したりなどするとなると、とても大変。汗をかきながらの力仕事になります。

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わたしもこれを毎年頑張ってやっていました。
 

でも数年前から自然栽培のやりかたを取り入れるようになって、畑じまいがものすごく楽になったんです。

自然栽培方式の畑じまいなら楽ちん

自然栽培というのは無農薬、化学肥料を使わず自然の土や植物、微生物の力を生かし、いわゆる雑草とも共存して栽培する方法で、昔からありますが最近再び注目されています。
大規模にやるのは非効率ですが、家庭菜園規模にはぴったりの農法。

この場合、畑の片付けも必要以上に手を加えません。
今までのやりかたとは真逆のこともあるのではじめは半信半疑でしたけど、次の春になってみると土の状態もいいみたい。これからはずっとこれでいこうと思っています。

ということで、我が家の畑じまいの手順を簡単にまとめてご紹介しますね。
 
(通常栽培をしていたときの畑じまいのやり方は、こちらの記事内で書いています▼▼
「秋にやっておく土作りと畑じまいのやり方」
標準的な片付け方法を知りたい場合は是非そちらも参考にしてくださいね。)

根は引き抜かない

楽ちんポイントの一つが、育て終わった野菜の根は引き抜かなくていいことです。
地際で切るだけで、根は土の中にそのままにしておきます。

地際でカットするだけ

根はそのまま地中で分解され、次の植物が育ちやすい団粒構造の土を作るのに一役買います。

これは夏の栽培中も同じ方法でOK。次に植えたいものは間に植えます。成長するうちに前作の根は分解されていきスペースができるので心配しなくて大丈夫。

通常栽培だと、根を引き抜いてしまって土の中に邪魔なものをなくするという考え方ですよね。でもそれだと逆に雨の後土がかたく締まってしまうし、地中の有機物がないので別途堆肥を足したりする必要が生じます。それが普通だと思っていたので根を引き抜かなくていいなんてびっくりでした!

私が太くて固くなった茎を切るのに使っている鋏▼▼
軽いのにパワフルです。

余分な種は集める

余分な種や保存したい種は集める

ただし種が落ちてほしくない場合、余分な種や穂は別途集めて処分します。種取りして種だけ保存し、来春に改めて栽培したい場所にまいてもいいですね。
自家採種も楽しいものです。

といっても集めきれず自然に落ちた種は来春に自然に芽を出します。見分けがつくくらいまで成長した段階で移植すればまた好きな場所で栽培できます。
レタスや紫蘇などの小さな種は自然播種のほうがむしろ芽出しが簡単ですから、私は畑じまいのときも種のことは気にせず、全体を小さめにカットして生えていた場所あたりに敷いて終わりにしています。

茎や葉は畑に敷いておく

続いてこれも畑じまいが気軽になるポイントですが、地際から切った野菜の茎や葉などの残渣は畑の土に敷いて片付けます。

これまで野菜の残渣は病気のもとになるから畑には残さずゴミで捨てましょう、と聞いていたのですが、真逆の考え方にびっくりしました。

収穫後の茎や葉は通路にしいておく

剪定ハサミなどで小さめにカットし、畝の上や通路に敷いておきます。
土と接している部分から微生物がどんどん分解してくれて、1ヶ月もすると土のようになっていきます。

栽培中に出る剪定した枝葉も同じように処理できます。
ときどき表面に米ぬかまたは油かすを少量ふりかけておくと、乳酸菌その他の微生物が増えますし、植物の分解で消費されて不足しがちな窒素の補充になって栄養バランスが整うそう。

白っぽく見えるのが米ぬか。うっすらまいたところ。

残渣をまとめてゴミに出さなくてもいいし、土の中に埋めなくていい、というのは楽ちんポイントですよね。ただ敷いておくほうが「好気性発酵」が行われるので嫌なニオイもしません。
私はこれまで栽培中に出る残渣はコンポスト容器に入れたり、刈り草を集めておく枠の中に入れたりしていましたが、畑の通路に置くようにしたらひと手間減ってとても楽になりました。

病気が出た株は土に埋める

さび病やモザイク病、白カビ病など、野菜の病気にかかってしまった株は引き抜きますが、畑の外に持ち出さず土に埋めます。

病気が発生した株が植えてあった場所やすぐ近くの通路を掘って、10センチくらいの深さに病気の残渣を埋めて処理します。そうすると、病原菌に対抗する拮抗菌が土中に増えて病原菌をなくしてくれるそうなんです。

病気の株の場合はそのまま栽培を続けたり、土の上に残渣を放置していてはダメ。菌が風や雨で広がって伝染する可能性があるからです。
でも畑の外に持ち出して捨ててしまうと拮抗菌も増えないので、また次回新たに植えたときに同じ病気が発生するのを防ぐことにはならないということです。

病気が出たシュウメイギクを埋めているところ

これもびっくりの処理方法でした。これまでは赤サビ病のネギや白サビ病のアブラナ科のものなどを見つけたら、胞子がとばないようにそお~っと袋に閉じ込めてゴミに出していました。その場で病気が増えないためにはそれもいいのですが、根本的な対策にはなっていないということなんですね。
これを知ってからは私も土中10センチほどに埋めて処理するようになりました。

家庭菜園では小型の剣先スコップを愛用しています▼▼

畝は崩さない

最大の力仕事、畝を崩して天地返しする、というのを自然栽培方式ではやりません。畝は崩さずそのままでいいんです。

これは、せっかく土中で繁殖している有用な微生物の環境を破壊しないため。
自然栽培方式では、土の中の微生物をとても大事に考えています。ミミズなどの小さい虫類だけでなく乳酸菌やいわゆるバクテリア、糸状菌などなど微生物は土中の有機物を分解して植物の根が吸収しやすい状態に変えたり、土の団粒化を促進したり、病気の原因菌を攻撃してくれたりと、野菜を育てるのにはいい事だらけ。
だから最初に畝を立てたら、大きく変えずにそのまま使うほうが良い土の環境になるという考え方です。

通路の土をすくって畝に乗せる。崩れた畝を整えているところ。

ということで畑じまいのときは畝は崩したりひっくりかえしたりしません。
植えるものの予定に合わせてちょっと通路の位置を変えたり、畝の高さを変えたりなどの変更はもちろん随時やります。
でも変更のあと、土中の微生物がてんやわんやしているはずなのでしばらくそっとしておくと落ち着くそう。
土中をイメージする想像力が必要ですね 笑

畝や通路に空気を入れる

畝をひっくり返さないかわりに、土に空気を入れる作業は行います。
スコップで切り込みを入れるだけなので省エネ!

バックしながら行うとやりやすい

10センチか15センチくらいの間隔でスコップを差し、てこの原理でちょっと起こすようにして切り込みをいれます。
特に固く締まった通路に行うと、水はけや水の吸収がよくなるので良いとのこと。これは栽培中にもたまにやるといいみたいです。

刈草や落ち葉を敷いて完了

最後に庭の中で出た刈り草や落ち葉、コンポストの中で半分堆肥化したものなどがあれば、畑の土の上に敷きます。
裸の状態の土がないようにするイメージです。

刈り草を集めてある枠

我が家の場合は、庭の草花や雑草などをカットしたものを集める枠スペースがあります。そこに溜まっているものを畑に敷いてやります。
雑草の種が混じってしまうことを以前は気にしていたのですが、完全に堆肥化しても種は残っているものだし、買ってきた堆肥にも入っていたりするし、もう気にしなくなりました。
生えてきたら生えてきたときに邪魔だったら切ればいいもんね。

刈草、枯れ草などを敷き詰めました

これで畑じまい完了!
あとはいつ雪の下になっても安心です。

まとめ

ここ数年私がやるようになった、自然栽培方式の畑じまいのやり方をご紹介しました。
何よりも土をひっくり返す重労働がなくなったのが、私にとっては大助かり!
残渣の片付けも全て土に返すだけでいいと思うとなんだかとても気楽にできるようになりました。
よかったらあなたのお庭の畑でもやってみませんか?
 

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