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ワンピースのお直しで丈を伸ばす方法・3パターン


お気に入りのワンピースだけど、もう少し丈を長くしたい!ということありますよね。
「買ったときは膝上で可愛く着こなせたけど、数年たって膝が出るのが似合わなくなってきた」とか、
「デザインが気に入って衝動買いしてしまったけれど、ちょっと短い」というときとか。

私も気に入った柄のワンピースなのに、着丈がどうも短いのがあるのです。
丈のお直し方法はいくつかありますが、このワンピースにはどんな方法が合うのかと考えながら取り掛かった結果、好きな感じにできました!

この記事では、ワンピースの丈を長くする3つの方法と私のやった実例をご紹介します。
自分でワンピースを長くしたいと思っている方の参考になれば嬉しいです。

ワンピースの丈を長くする3つの方法とは

通常、スカートもワンピースも、裾をめくってみると折り返してまつってある部分が5cmくらいあります。
ここを最大限おろせば、3センチくらいは裾だしができます。

でももっと長くしたい場合に裾の折り返しが少ない場合や、そもそも折り返しのないデザインのものもありますよね。

そんなとき、ワンピースの丈を伸ばす方法には大きく分けて3つの方法があります。

  • 裾に布を足す
  • ウエストに布を足す
  • 肩に布を足す

詳しいやり方を説明しますね。



まずは脚がきれいに見えるベストな丈を見つけよう

自分の脚をきれいに見せる丈にスカートをお直しするためには、自分のベスト丈をまず決める必要があります

そのベスト丈と直したい服を比べて、どのくらい丈を調整しなくてはいけないか正確に計算します。
それによって、どんな直し方がいいかが変わってくるんです。

ところで個人的には、女の人の脚を上品に見せる丈で一番無難にきれいに見えるのは、膝がちょうど隠れた丈だと思うのです。
脚を伸ばすと、膝小僧の下とふくらはぎとの間にちょっとくびれができますよね。
その位置にスカートの裾がくるのが理想的。
むちむちの太ももも、ごつい膝小僧も隠せて、なおかつ重たくならないベストな丈だと思うのですがどうでしょうか。

参考値:
身長155センチで膝が隠れる丈は・・・
ジャストウエストのスカートなら丈58センチ。
ワンピースなら着丈93~94センチ。
(身長が同じでも、腰の位置や体型によってベストな丈は変わってくると思います)

ムク
あれ、これってracss姉ちゃんのサイズでしょ。
わかった、おしりが大きくて引っ張られるから、丈が長くないとダメなんでしょ?
racss
こら!
 
自分のベスト丈を一度計って、メモしておくと便利ですね。

ベストな着丈の測り方

着丈を測るには、誰かに手伝ってもらって首の後ろからメジャーを下ろしてはかってもらうのが一番です。
両方の肩を結んだラインで、ちょっと頭を下げると首の骨が出っ張る位置(首の付け根)から測ります。

それができない場合は、ちょうどぴったりだと思う服の丈を計ってみるのでもOK。
服の場合は床に平らに置いて、両肩を結んだラインの真ん中あたりをスタートとして裾まで測ります。

さて今回のわたしのワンピースの場合、着丈が約88センチでした。私のベストな丈まであと5センチ。
どんな方法で丈を伸ばしましょうか。
ワンピースの丈をのばしたいとき、方法は大きく分けて3つあります。

1.裾に布を足す方法

丈をのばしたいときに一番簡単なのは、裾に布を足すことです。

普通なら、スカートの裾の裏を見て、折り返してある部分のまつり縫いをほどいてのばします。
でも大抵のスカートは折り返しが5㎝か、4㎝くらいしかありません。ですからその折り返しを最大限狭くしたとしても、ぎりぎり3㎝長くするのが限界でしょう。

それでそれ以上長くしたいときは、別布を思い切って幅広に足すという方法があります。
違う色の布なら「バイカラー」デザインのスカートとして楽しめます。

こんな感じ。

素材が似ているもの、布の厚みが同じくらいのものを使用します。

また数センチなら、裾にレースをつけるという手もありますね。

そのほか、まったく違う素材感の、透け感のあるチュールや、モコモコファー素材を裏から縫い付けるというアイデアもデザインによってはありかもしれません。

さて今回わたしの直したいワンピースは裾の折り返しがほとんどなかったので伸ばせません。
じゃあ裾に別布を足そうかと考えましたが、ちょうど合いそうな布がない!

共布のリボンベルトが付いていたのでそれを裾に足すこともできるのですが、縦ストライプの模様に対して、ベルト布は横の模様。
ちょっと合わないかなと判断してやめました。

別の方法を考えます。



2.ウエストに布を足す方法


少しめんどくさい方法ですが、ウエストとスカート部分の間に布を足すという方法もあります。
ウエスト位置の調整をしたい場合に向いています。

今回のワンピースはウエスト位置がかなり高めだったので、この方法が合いそうです。
布を足すとウエスト位置が少し下がって、ちょうどいい感じになりそう。
画像はウエストとスカートのつなぎ目をほどいたところ。下から見えているのは裏地です。

共布のベルト布をつなぎ目に足す布として活用することにしました。ウエスト部分なら横ストライプでもありかなと。
ウエストでリボンを結ぶスタイルも可愛かったけど、たぶんジャケットの下に着ることが多いと思うのでリボンがない方が好都合です。

ウエストとスカートの縫い目を丁寧にほどき、リボンからとった7センチ幅(伸ばしたい長さ+縫い代)の布を挟む形で縫うことに。
今回はついでに、スカートのボリュームを少し減らしました。
タックとギャザーの両方が入っていてふわっとしているデザインでしたが、ギャザーをのばし、タックは端の1つをなくしました。
その分はみ出す端の布はカットします。

これで好みのサイズ、デザインになりました。

Before


(ふんわり、ウエストリボンで可愛らしい形でしたが・・・)

After


(ウエストに布を挟んで、すっきりタイトめのシルエットに変更。着丈は5㎝長くなりました。)




3.肩に布を足す方法

このほか、肩に布を足して全体の丈を伸ばすという方法もあります。

肩のつなぎ目をほどいて、そこに伸ばしたい長さの2倍の幅の布を挟みます。

これはストンとしたIラインやAラインで、ノースリーブやキャミソール型のワンピースに使える方法です。

肩に布を足すと襟ぐりと袖ぐりが少し下がって広がってしまいますけれども、重ね着する前提でリメイクするならいいと思います。

逆に「袖ぐり(脇部分)がちょっときつい」という場合には、肩に布を足すとずいぶん楽になるので、おすすめの方法です。


キャミソールの場合、肩紐部分を外してしまって長いものと交換する形でつけなおすか、肩紐の真ん中を切って、そこに別紐を付け足すようにして長くします。




お直しテクニックを学べる本が手元にあれば便利です

サイズが合わない服も、自分でお直しできたら、何かと助かりますよね。
もうサイズが残っていないバーゲンの服も、お直しできそうなら買っちゃうこともできるし、
気に入っていたのにサイズアウトしちゃった服も、リメイクでまた着られるようにできます。

最近はお直しのテキストブックがいくつか出ているので、1冊手元に置いておくと便利!
縫い方どうすればいいのかな、とか、どうやったらきれいに仕上げられるかな、とか、前もやったんだけどどうやるんだったかな、というときに見返せます。

今はネット上でやり方をいくらでも調べられるけど、膨大な情報の中から自分の欲しいものだけ探し出すのは時間がかかることがありますね。
なので、教科書のような本を手元に用意しておいてそれを調べるほうが早いです。
おすすめの本をいくつかご紹介します。

お直しの本

ちなみに「つくろい」っていうのは穴が開いたり擦り切れたりしたのをどう直すか、「お直し」っていうのは丈を詰める、伸ばすとかウエストを広げるとか。

そしてお直しって一口に言っても、デザインはそのままに「修繕」する直し方と、デザインを足し算引き算して「リメイク」する直し方とがあります。

お直しのお店に持っていくと、「デザインに変更が生じるようなお直しはできません」「別料金になります」と言われることが多いです。

だけど自分で自分の服を直すなら、修繕をかねたリメイクをいろいろな方法でやってみたくなりますね。
「どうせ着こなせなかった服なんだから、うまくいったらラッキー」くらいに考えてやってみたら面白いんじゃないかな。
最初は失敗してもいいと思える服で試しにやってみると安心です。

お裁縫の基本の本

どういう風にお直しやリメイクするかといいうのはアイデア次第という部分もあるけれど、技術的な知識があるからこそ直し方を思いつくという部分も大きいので、やっぱり基本的なことは本などで勉強しておくといいですよね。

クライムキさんの本はわかりやすいものが多くておすすめです。

こちらはボタンつけやファスナーつけ、裾上げのしかたなど、基本的な縫い方のおさらい本です。
自己流でやっているけれど、あれ?これでいいのかな?っていう場合も、教科書的な本があると安心。

洋裁の基本を知る本

洋服を自分で縫うときに知りたい基礎についてはこちらがわかりやすいです。

ミシンかけ、縫い代や縁の始末のやりかたなど、一からきちんと作りたいときにおさらいするのにもいい本だと思います。




まとめ

モコ
ワンピースの丈を伸ばす方法は、
・裾に布を足す
・ウエストに布を足す
・肩に布を足す
の3つがあるらしいにゃ。
ムク
あとは、お裁縫の基本をおさらいする教科書的な本を1冊持っておくと便利なんだって。

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