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ワイシャツの胸ポケットを外して格好よくする方法

夫に「ワイシャツの胸ポケット取りたいんだけど」と言われました。
胸ポケットないほうが格好いいんだって。
ワイシャツのポケットを自分で取るのは簡単ですからやってみましょう。

ワイシャツの胸ポケットはないほうがエレガントらしい

日本のワイシャツは既製品だったらほとんど全部にポケットついてますよね。
右だけ。
これまで考えたことなかったけど、まじまじと見てみると確かに胸ポケットあるとバランス悪いです。

そういえばワイシャツのポケットって、個人的には「腕まくりをしてよれたワイシャツを着た刑事さんが、
胸ポケットから煙草を取り出して一服する」みたいなイメージ。

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(一昔前の刑事ドラマ!)
 

確かにワイシャツのポケットにあまりエレガントなイメージはありませんね。
英国ではワイシャツのポケット付きの方がめずらしいそうです。

考えてみれば、レディースだったらブラウスに胸ポケットが付くと一気に「事務服」の雰囲気になってしまいます。
かといって、両方にポケットがついていたらこれまた一気に「サファリ服」ぽくなってしまいます。
内側になるように袋仕立てのポケットだったら入り口はスマートだけど、シャツの生地が透けてポケット部分が丸わかりだったら逆に格好悪いですしね。
だからブラウスには胸ポケットはありません。

それなのに、メンズのワイシャツにはポケット付きがスタンダートというのはどういうわけだろう。

仕事服としてのワイシャツはペンが差せる胸ポケットがあったら確かに便利だと思います。
でもね、お洗濯する側の身にもなってくださいよ。
ボールペンの先がポケットの内側についちゃって黒い点がついたシャツを洗うの。
ポケットの内側の縫い目と縫い代の間にたまったほこりくずを苦労して取るの。

そうだ、ワイシャツのポケットはないほうがいい。

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だから「ポケットを取りたい」と言われたとき、大賛成でした。
 

ポケットを取りたいワイシャツは必ず新品でなければいけない

ただし、2つの条件があります。 

条件1:既製品のワイシャツからポケットだけ外そうと思う場合、そのワイシャツは一度も洗濯したことがない新品でなくてはなりません。

条件2:できるだけ綿の割合が多い生地がおすすめです。できれば50%以上、100%なら完璧。

 
この2つの条件は、ポケットを外した後の縫い目が残らないようにするために必須です。
綿のワイシャツは最初に洗濯したときにわずかに縮みます。この特性を生かして、縫い目を消すことができるんです。
(2度目以降の洗濯ではほとんど縮みません)

どちらの条件も満たしたシャツなら、ポケットを取った後に一度水洗いするだけで縫い目がきれいに消えてしまいます。

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「最初からポケットなんてついていませんでした」という顔になりますよ。
 

実際にポケットを外す手順

では実際にワイシャツのポケットを外してみます。本当に縫い目が残らないのでしょうか。

リッパーを用意します


用意するものは「リッパー」(画像左側)という糸をほどくための道具だけです。
お裁縫箱に入っていなければ、100円ショップでも売っていますので買ってきてね。

画像に写っているリッパーはミシンの付属品だった小さいものですが、もう少し大きめのものの方が持ちやすいです。
先のとがった「糸切りばさみ」(画像右側)でもできますが、リッパーの方が細くて糸を1本だけすくうことができるのでやりやすいと思います。

念のために、縫物をしたことがない男の人のために説明すると、ワイシャツのミシンの縫い目は2本の糸が交差するようにして縫われています。
上糸と下糸があるわけです。
どちらかの糸を切ると、反対の糸は自動的にほつれてきます。
だから全部の縫い目を切っていかなければならないわけではなく、一部を切るだけで簡単にほどけるわけです。

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注意することは、本体に穴を開けないように慎重に行うということだけ。
 

手順1 上糸をすくってカット

さあ、さっそく作業してみましょう。(一部、別のシャツで写真を撮っています)
夫本人にやってもらいました。


ワイシャツのポケットの場合、ワイシャツ本体には傷をつけたくないので、ポケット側に見えている糸をリッパーの先ですくってカットします。
この画像で見えるかな、糸1本だけをすくっています。
糸をすくったら、リッパーの根元側に滑らせると糸が切れます。
同じようにして数か所上糸をカットしたところで布を軽く引っ張ってみると、ポケットがポロポロっと外れてきます。

手順2 すき間から糸を外していく


本体とポケットの間にすき間ができたら、今度はその間に刃を入れて2枚の布を開きながら、糸を布から外す(ほどく)ようにして進んでいきます。
シャツを引っ張りすぎると穴が広がってしまうので注意しながら、慎重に進んでいってください。

特にポケットの入り口にあたる両端は、このように三角に縫われていたり二重に縫われていたりするので、穴が大きくなりやすいです。ここも丁寧に。

手順3 外したら洗う


取りました。
外したポケットはいらないので捨ててもいいし、小物づくりに使いたいならとっておいても。


ワイシャツ本体を確認してみると、縫い目がはっきり残ってしまっていますね。
でも丁寧にほどいたので、穴が大きく広がってしまったり布そのものを切ってしまったりした部分はありません。

さあ、これを水洗いしてみると・・・

ほら、まったく跡がなくなりました。

ノーポケットシャツ完成


仕上げにアイロンをかけたら、スマートなノーポケシャツの完成です。

まとめ

ワイシャツのポケットがないほうがスマートだと思うなら、自分で取ってしまいましょう。
特にスリムタイプのワイシャツはポケットなしが格好いいですよね。
新品の綿の割合が多いシャツなら、縫い目もきれいに消せます。

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