着心地が良くて気に入っている部屋着パーカーがあるのですが、袖口に穴が開いてしまってみすぼらしい!
袖口以外はまだまだ着れるのになあ。
というときは、おなおし!
パーカーやトレーナーなどニット地の袖口を直す方法を紹介します。
袖口に穴があいた
袖口にこんな穴があいてしまいました。よく擦れる場所から傷んでしまうんですね。
でもこのように袖口の先の方だったら大丈夫、直せます。
袖口の穴を縫い込んでお直しする
パーカーやトレーナーの袖口は二重になっているので、内側に傷んだ部分を折り込んで隠せるんですよ。
1.穴があいた部分を内側に入れ込む
今回はちょうど半分の高さに折り込みました。袖のリブ部分が半分になってしまいますが、私には長かったのでちょうどよいです。
きれいに整えて、端が揃うようにします。
2.手縫いの用意
針と糸を用意して、この二重に折り込んだところを留めていきます。
ニット地を縫うわけですが、糸はニット用じゃなくて大丈夫。細くて強いごく普通の手縫いポリエステル糸を使いました。
3.コの字綴じで縫う
ちくちく・・・。コの字綴じで縫っていきます。
コの字綴じはおなおしではよく使う、目立たない綴じ方です。
コの字とじのやり方とは
イラストで説明するとこのようになります↓
その布を二枚突き合わせて綴じていくのですが、糸は内側の布だけをすくっていきます。
途中途中で糸を引き締めると、糸はほとんど見えなくなります。
このときに、糸をきつく引っ張りすぎると、後から着用するときに布地の伸縮によって糸が切れる可能性があるので注意しましょう。
ときどき布を伸ばして、糸をゆるめながら縫っていきます。
追記:もっといい縫い方教えていただきました
糸切れを心配せず、伸縮性を高めたいならさらに一工夫できます。
縫う箇所は一緒ですが、ニット生地にぴったりのもっと伸縮性のある縫い方があるんです。
それは「半返し縫い」。一目進んで半目戻る、という縫い方です。
この記事を読んで実際にやってみた「したっけ」さんが改良してくださいました。写真もいただきました!!
半返し縫いで縫うと、こんなに伸びます↓
したっけさんは、お気に入りパーカーの腕時計が当たるところが特に傷んでしまい、修繕方法を探してこの記事を見つけてくださったそうです。
ただ、学生時代バスケをされていたせいか手が大きく、袖を通すときに突っ張り感があって糸切れしないよう気を遣ってしまうため、もっと伸縮性を求めて改良したとのこと。
半返し縫いでやり直してからは、気兼ねなく脱ぎ着できるようになったそうです。
さすがです!
(わたしがお直ししたこのパーカーは伸び切っているので既に伸縮性が落ちていて、そこまで気が回りませんでした・・・(汗))
したっけさん、教えていただいてありがとうございました*
というわけで、前述の「コの字とじ」の要領で縫う際に、半目戻りながら縫い進む「半返し縫い」をすると伸縮性が格段にアップします。伸ばしても糸切れの心配なしです。
袖口より手が大きい場合や、袖口の素材のもともとの伸縮性が高い場合は半返し縫いがおすすめです。
4.縫い終わり
ぐるっと一周縫い終わりました。
同じようにもう片方の袖も縫います。
5.整える
軽くスチームアイロンで押さえるときれいに整いました。完成です。
ビフォーアフター
お直し前穴があいていた袖口。折り目の擦り切れも目立ちます。
お直し後
ほら、縫い糸は全く見えないでしょ。
これで「袖口の穴いやだなあ、買い換えるか。でも着心地いいんだけどなあ」という葛藤から解放されますね 笑
まとめ
今回は簡単お直しテクニックとして、袖口の穴を隠して縫ってしまう手順を紹介しました。
私が直したパーカーは、もともとは夫の外出着だったのをおさがりで使っているので長年愛用しているもの。
ちょうどよい厚みとボーダー柄も気に入っているし、ダブルジップなところも気に入っていて、なかなか新たな代わりとなるものが見つからないんです。
これでもうしばらく着れそうですね。
襟ぐり、裾なども同じようにして手縫いで直すことができます。
古着好きの方もひとつのメンテナンス法として覚えておくといいかもしれないですね。
最後までお読みいただきありがとうございました*
当ブログの人気お直し記事はこちら↓