秋の楽しみ、ムカゴ。
小さいのに粘りもあり、長芋の味が凝縮されているみたいな美味しさがあります。
でもムカゴを収穫するまでは、結構畑の邪魔者・・・
我が家で長芋のムカゴがとれるまで
うちの庭には一度植えたら毎年出てきてしまう長芋があります。
もうずっと前から生えている。
長芋にはムカゴがたくさんつくので、取り切れなかったムカゴが土に落ちて、毎年芽を出してしまうんですね。エンドレスです。
そういう芽は、秋まで置いておいても大きな長芋には育たなくて、せいぜい長さ5㎝くらいにしかなりません。冬の前の片付けの時に土をひっくり返すといくつかミニ長芋が出てくるので、集めて素揚げにすると美味しいんですけどね。
しかも、長芋ってツルを伸ばして庭の植物や野菜に絡みつくので、厄介なんですよ。だから畑のあちこちで見つけたら抜き取るようにしています。
すっかり邪魔者扱いなんです。
でも10本くらい、そのまま長芋を伸ばして支柱まで立ててやって育てている一角があります。
それは秋にあの美味しいムカゴが食べたいから。
ツルの伸びた長いもの葉が黄色くなってきたら、ムカゴも太ってきてちょっと触るところんと取れてきます。
一個ずつとっていると落としてしまうことが多いので、
ツルの下に受け皿になる容器を持っておいて、片手でムカゴをころころ外していくと簡単に収穫できました。
むかごご飯の作り方
ムカゴごはんの作り方は簡単。
ムカゴを綺麗に洗ってお米と一緒に炊飯器で炊くだけ。
ムカゴを洗うときは、ざるで洗うと小さな土などがとりきれないことがありますので、ボウルの中で洗い、ムカゴだけすくうようにしてザルにとるようにします。
お米はいつもの水加減でOK。
一緒に生のムカゴを入れます。
味付けにちょっぴり塩をいれるといいです。
このときは塩昆布が残っていたので一緒に炊き込みました。
庭の三つ葉も小さな葉がまだ出ていたので最後の収穫をして、ムカゴごはんの上に。
秋の味覚ですね。
ムカゴかき揚げも美味しい
後日、2回目の収穫もできたので、かき揚げに。
ケールの葉を細切りにしたものと合わせてサクッと揚げました。
薄い衣だと、ムカゴだけコロンと天ぷら鍋の下に沈んでしまうことがあるんですよね。
ムカゴの栄養って?
長芋は滋養強壮にいいことで知られていますよね。
ムカゴも長芋の子ども(本当は種)なだけあって、すごく栄養があります。
代表的な栄養成分は以下の3つです。
・アミラーゼ
・粘り成分
強壮効果があるのはアルギニン、
またアミラーゼは消化を助けてくれますし、
粘りの成分には血流改善、新陳代謝促進なども。
※(2018年9月修正と追記)
本来の「ムチン」というのは動物性のものだそう。野菜など植物性食品の粘り成分のこともムチンと呼んでいるのは日本だけで、化学式からすると正しくないそうです。
ということで、誤解を招かないため、この記事の長芋に関してはこれまでよく知られている「ムチン」を使わず「粘り成分」とだけ表現することにしました。
(ここまで日本中に栄養成分として周知されてきた「ムチン」、別に修正・削除しなくたって、今までどおり通称として使うほうが、お料理や食材の話としてはわかりやすいんじゃないかと思いますけれどもね。)
長芋・ムカゴが体にいいことには変わりありません。
適度に美味しくいただきましょう。
ちなみに親の長芋の皮をむいたらかゆくなるのを防ぐには?
長芋や山芋は皮を大抵皮をむいて調理するので、手がかゆくなります。
これは個人差もあるようなのですが、皮のあたりには「シュウ酸カルシウム」という刺激成分が含まれるため、手に触れるとチクチクしてしまうそうです。
かゆみ対策としては、「こすらずにお湯で洗い流す」「こすらずに酢水で洗い流す」というのが効くようです。
わたしは長芋をすり下ろすときなどはビニール手袋をはくようにしていますが、滑っちゃうのでやっぱり素手で触ってしまいます。
かゆくなるけれど、洗い流すだけ流してしばらく放っておくとなおってしまうので、我慢しています。
食事の準備が終わって、ごはんを食べている頃にはかゆみは治まってきます。
コロコロ転がすの楽しいよ!
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