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玄米発酵液を家庭菜園に使ってみる|乳酸菌の自作液肥の作り方


家庭菜園で野菜を大きく育てるのには追肥が必要です。

普通は化成肥料をまくのが簡単ですね。
ただ化成肥料だと、アブラムシが付きやすいとか、野菜によっては味が苦くなる場合も。

またできるだけ自然のものでやりたいと思い始めると、化学的に作られている化成肥料に抵抗が出てくるかもしれません。

そこで、いつもの水やりの時の水に混ぜて使える「液肥」に注目してみました。
私が今年から始めた「玄米発酵液」の作り方を紹介します。

臭くない手作り液肥がいい

液肥は固形肥料より即効性があって追肥として向いています。
それをナチュラルな材料で手作りする方法がいろいろあるようで、今年に入ってからあれこれ調べていました。

ポイントは、臭くないこと家にある材料でできること、管理が面倒くさくないこと。

そこでたどり着いたのが「玄米発酵液」です。

玄米発酵液だと甘酸っぱいにおいがするだけ。
うちでは玄米を食べているので材料はOKでした。
容器も空きペットボトルで作れます。

発酵液が植物によいのはなぜ?

ヨモギなど野草発酵液や、EM発酵液、えひめAIなどのように納豆菌・ヨーグルト・イースト等混ぜて作るタイプなどなど、野菜作りにも使える発酵液はいくつかあります。

これは発酵させることで微生物(EM菌)やアミノ酸が増えて、それを栽培中の野菜にかけることで活性剤として作用するという仕組みです。

土壌にも乳酸菌などが住み着くようになり、長期的には病害虫に強く、美味しい野菜を育てられる土になると言われています。

化成肥料は野菜の肥料にはなるけれど、土の中の微生物のエサにはなりません。
だから長年化成肥料だけを使っていると、次第に土の中の微生物がいなくなり、土も固くなって、結果的に野菜を育てにくい畑になってしまうリスクがあります。

完全有機栽培というのはハードルが高いけれど、手作り液肥ならできるかも。

その中でも玄米乳酸菌は豆乳ヨーグルトの発酵菌として使ったり、健康ドリンクにしたりもできるもの。

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おもしろそう!
これはチャレンジしてみましょう。

玄米発酵液の作り方

玄米発酵液の材料
今回私が作った分量です。

材料
玄米 1カップ(160g)
黒砂糖 水の量に対して3%:60g
あら塩 水の量に対して1%:20g
水 2リットル

 
それと空き容器が必要です。
わたしはコストコの大きなオリーブオイルが入っていたボトルを使いました。
色が緑なのと、持ち手がついているところが気に入っています。
2リットルの水を入れてもまだまだ余裕あるところが安心感あり。

2リットルのペットボトルの場合は、少しだけ分量を減らしたほうがいいと思います。
発酵した泡が出てくるスペースが必要だからです。

玄米発酵液の作り方

作り方

1:水以外の材料をボトルに入れます
わたしは家にある大きなじょうごを使っていれましたが、クッキングシートを円すい型に丸めて使ってもいいですね。

2:それから分量の水を注ぎ入れます

ミネラルウォーターを一度沸かしてぬるま湯まで冷ましたものがベストだそうですが、今回は水のまま入れてしまいました。
(温かい方が早く発酵する)

3:蓋をしてよく振ります

4:日なたなど温かいところに置いておきます

発酵してガスが発生するので、容器の蓋を一日1回か2回ゆるめるのを忘れずに。
容器内の圧力が強くなりすぎると、中身が吹き出してしまうので大変なことになっちゃいますのでね。

5:3日くらいでできあがります。冬場など気温の低いときはもう少しかかります。

ペットボトルがややふくらんで、蓋をゆるめるときにシュワっと泡立ち、酸っぱい匂いになっているのが目安。
厳密にはpH数を計って3.0くらいだとベスト。

 

玄米乳酸菌の希釈の目安

出来上がったら、大体1000倍に薄めて野菜に与えます

1週間に1回ペースで水やりと兼ねてOK

1000倍と言われてもよくわからないですが、水やりに使うじょうろの容量に合わせるといいですね。

うちのじょうろは8リットルなので、玄米発酵液は8ml入れる計算になります。ちょっぴりでいいんですね。

実際には目分量になってしまうことが多いですが、この玄米発酵液は肥料というより活性剤なので、多少濃くなったりしても悪影響はないようです。

玄米乳酸菌は継ぎ足し発酵できる

大分使って減ってきたら、材料を継ぎ足して増やせます。

半分から3分の1まで減ったところで、玄米はボトル内のものをそのまま利用し、加える水の重さの3%の砂糖と1%の塩を足します。

3回くらいはそれでちゃんと発酵するということですが、わたしはまだ2回までしか試していません。
今のところは発酵成功しています。

玄米発酵液を家庭菜園に使ってみた感想は?


今年の夏から玄米発酵液を使ってみての感想は、とても簡単!ということ。
晴れた日には水やりは毎日しますので、野菜の様子を見ながら時々液肥を混ぜるスタイルです。

葉っぱにかかるようにまくのがいいということで、じょうろでいったりきたり、ゆっくりまんべんなくかけています。

このおかげなのか、特に葉野菜が元気。
裏庭で育てている夏まきのほうれん草もわさわさ茂っています。

うどん粉病対策になればとキュウリの葉にもたっぷりかけています。
今年植えている「夏すずみ」はもともと病気に強い品種ですが、9月に入ってもうどん粉病が発生せず、まだ収穫できています。
これも多少なりとも玄米液肥の効果なのかな?

玄米発酵液肥のデメリット

ただ、困るのは雨が多いと使えないということ。

雨が続くときには、水やりの必要がないので液肥をまく機会もなくなってしまいます。
また、水少な目で育てたいトマトにも与えるタイミングを考えてしまいますね。

だからそういう時に追肥が必要なら雨の合間に鶏糞をまくしかないかな。
(化成肥料がたくさん余っているのも悩みどころ)
有機栽培でやるなら「ボカシ肥料」を手作りしてまくのがベストです。米ぬかや魚粉などを使って混ぜ合わせ、発酵させるとできるもの。

まとめ

手作り液肥として使える玄米乳酸菌の発酵液を作ってみた様子を紹介しました。
この2か月ほど使ってみて、野菜が元気でなかなか良い感じがしています。

土壌内の有用微生物を増やすことにつながるので、長く使って観察していく予定。
しばらく使ってまた様子を紹介しますね。

*私が手作り液肥(活性液)に興味を持ったきっかけの本がこちら。
福田俊さんの育て方の工夫が満載の「年間50品目の野菜を育てる本」です。

この本ではヨモギを使った発酵液の作り方が紹介されています。
育て方については北海道では無理な部分もありますが、リレー栽培のやり方はとても参考になりますよ。

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