もはや日本全国で定番の「鶏ハム」ですが、うちでは究極のズボラメニューとして活躍する1品です。
うちの作り方がポピュラーだと思い込んでいたら、いろいろな作り方があるみたい。
観音開きするとか、ロール状に巻くとか、塩抜きするとか、
ラップで巻く、ジップロックに入れて茹でる、炊飯器で茹でる、温度を計って茹でる、とかね、しっとり柔らかに仕上げる方法を工夫しているレシピが多いですね。
なにもやらないのに、しっとり、味もしっかり、スープも同時作成できるレシピです。
ご紹介しますね。
ズボラさんのための鶏ハムの作り方
下ごしらえに用意するのは、鶏の胸肉、砂糖、塩、こしょうです。
このへんは共通事項かと。
下ごしらえは2日放置
鶏肉は皮をとります。
鶏肉に砂糖を大さじ1まぶします。
手ですりこむようにして、砂糖がなじんで溶けたようになったら次は塩。
大さじ1の塩を全体にまぶします。
コショウをぱらぱらかけます。
あとは、キッチンペーパーにくるんで、できるだけ空気を抜くようにしながらビニール袋をかぶせて、下ごしらえ終わり。
このまま冷蔵庫のチルド室で放置です。最低2日置いておきます。
うっかり3日過ぎちゃっていることもよくあるんですが、それで全然大丈夫。
いよいよ加熱調理も放置
さて、「鶏ハム食べよう」という日の前の晩に、冷蔵庫から取り出します。
鶏肉から水分が出ているので、べちゃべちゃになったキッチンペーパーを取り除き、さらに新しいペーパーでふき取ります。
塩抜きはしなくて大丈夫。
鍋にお湯を沸かします。1Lくらい、たっぷり沸かします。
沸騰したところへ、鶏肉をボチャン。
あとはふたをして火を止めちゃいます。
このまま、一晩放置です。
余熱でじんわり火が通って勝手にできあがり。
次の朝になれば、茹で汁から取り出して朝のサンドイッチにもサラダにもすぐ使えます。
「ズボラ」な調理法でも美味しくなるのには理由あり
ところで、こんな適当に思える調理法でもしっとり美味しい鶏ハムになるのには、ちゃんと理由があるんです。
塩抜きいらず・ラップいらずの理由
まず塩抜きしなくてもいい理由は、「たっぷりのお湯」で茹でるから。
余分な塩分は茹で汁に出てくれます。
これがラップで包んであったり、ジップ袋に入れてあったりすると塩抜きしないとしょっぱくなっちゃう率高し。
だから肉はそのまま茹でますよ。
温度計いらずの理由
もうひとつ、タンパク質は70度を超えた熱で急速加熱されちゃうと固くなってしまいます。
だから、温度計で計りながら温度が高くならないよう注意しながら加熱するという方法があります。
それがこのやり方だと、手抜きしながら自然にできているんです。
つまり、肉を入れた時点で沸騰温度からぐっと下がり、さらに火を止めていますのでそこから徐々に下がりながら加熱されることになります。だからしっとり柔らかいまま。
もちろん、温度が下がりすぎて生煮えになってしまわないためには、ここでも「たっぷりのお湯」がポイントです。
もし一度に大量の肉を茹でる場合は、比例してお湯の量も増やしてください。肉が重なり合わず、完全にお湯の中に沈んで茹でられる量が必要です。
生煮えにならないかもし心配だったら、鍋ごとバスタオルに包んで段ボールやクーラーボックスに入れるなどして、保温力アップさせてあげるといいです。
冬など室温が夜に下がる場合は保温したほうがいいかもね。
追記:低温調理器を使うと失敗はゼロに
追記:温度キープが確実にできる「低温調理器」を使うととても楽だし安全です。
わたしも2021年からアイリスオーヤマの低温調理器で鶏ハムを作るようになりました。
低温調理器を使ったレシピはこちらで書いていますので良かったらどうぞご覧ください▼
関連記事 低温調理器レシピ【とりむね】基本のシンプル鶏ハム(サラダチキン)(60度70分)アイリスオーヤマ使用
自家製鶏ハムの茹で汁の使い方
鶏ハムが出来上がったら、すぐ食べない分は、茹で汁に完全に浸るようにして保存します。
そうすると冷蔵庫内で1週間くらい持ちます。
茹で汁から出ちゃっている部分から悪くなっちゃいますので注意。
保存する肉を浸けておく分以外の茹で汁はスープに。
乾燥わかめと溶き卵を入れるのが一番簡単で一番美味しいです。
まとめ
ズボラでOKなうちの鶏ハムの作り方を簡単におさらいすると・・・
たっぷりの沸騰したお湯に入れたら、一晩そのまま。
鶏のうまみが出た茹で汁もスープにして無駄なくいただきましょう。
ひとテクあるレシピを集めました