春は山菜シーズンですね!北海道もようやく雪解けし、ふきのとうが顔を出しそうな陽気の日も増えてきました。
わたしの家の庭には、山菜を数種類植えてあります。家庭菜園で育てる山菜は山のものより香りが薄いなんていいますけれども、それでも気軽に収穫ができる楽しさは格別です。
家で育てると、新芽、葉が展開した頃、花が出てくるころと、それぞれの山菜の成長の段階ごとに味わうチャンスがやってきます。春だけじゃなく何度も食べられて楽しい!
行者にんにく
真っ先に芽吹いて収穫できるのが行者にんにくです。これは北海道の名物ですよね。東北でも採れると聞いていますが。
開きすぎないときに採ると葉先まで柔らかく、おひたしにすると甘くてニンニクの香りも強くて美味しいです。
一度に食べないで醤油漬けにしておくと、すこしあとからお酒のつまみにできます。
葉が開いてきたら、天ぷらやかき揚げにすると固さが気にならずサクサクと食べられますよ。
そしてお家栽培ならではの楽しみが、1ヶ月くらいあとに出てくる花芽です。ニンニクの芽と同じく食べられるんですよね。炒め物に加えると良い風味。
ウド
ウドも新芽を採るのなら行者にんにくと同じ位の時期から収穫ができます。土から顔を出したばかりの小さい新芽を天ぷらにしちゃう!贅沢です。
15cmくらいに茎を伸ばしてから採れば、茎は酢味噌和えに。我が家にはウドの株が4つほどあったので、友人にも収穫体験に来てもらって喜ばれました。上の写真は年配の友人に採ってもらっているところ。遮光しておいた株なので、これくらい伸びてもかたくなく食べられます。
でも昨年、庭の塀の工事があったときに一株減らしたので、今年はどのくらい出てくるかまだわかりません。
最終的に2,3本の茎を伸ばして葉を展開させるのですが、あまり茂ると畑に日陰を作ったりお隣さんまで伸びていったりするので高さ1mくらいになったら大胆に剪定します。
剪定のときに茎から新芽が出ていることがあるので、それはカットして収穫。天ぷらにして食べちゃいます。夏頃にもウドの芽の天ぷらが食べられるのは自宅栽培ならではですね。
さらにさらに、秋に近くなると、ウドの花が出てきます。花火みたいな形をしていて可愛らしいのです。これも、食べられます。天ぷらにしちゃいます。
花を放っておくと種がついてしまうので、食べなくても切ったほうがいいですね。
というわけで我が家ではウドを年に何度も収穫しています。
ふきのとう・フキ
裏庭に出てくるふきのとう。小さいフキのふきのとうなので、採るのがしのびなくてすぐ開かせちゃう。
ふきのとうみそにしたり、蕾を天ぷらにしたりするためのものは、きれいな空き地を探して採ってきます。
で、我が家のふきのとうは伸ばしてから採ります。
伸ばしたふきのとうの茎の味は、まるでフキ。フキが茂るのはまだ先だけれど、ふきのとうの茎を甘辛く炒めて、一足先にフキの味を楽しめます。
夏になるとフキの葉が茂ってくるので、今度はフキの茎を収穫します。しっかりアク抜きしてからだと煮物はもちろん、さっと炒めるのも美味しい。うちのは細いフキなので甘じょっぱく佃煮のようにしたりもします。
ウルイ
一月くらい遅れて出てくるのがギボウシ。我が家では春先にウルイとして食べています。
ギボウシって食べられるの?!ってびっくりされるんですけど、どの品種でも食べられます。
こちらの記事で以前にくわしく書いているので良かったら合わせてご覧くださいね。
うるい(ギボウシ)は天ぷらにもスープにも食べ方はたくさん!ウルイの下ごしらえとレシピいろいろ
栽培もののウルイは白くて細くて美味しそうですよね。(北海道のスーパーではウルイ自体ほとんど見つけられないのですが)
でもわたしの庭のものも遮光栽培にすると白くて少し上品な味わいだということを知ってから、春に芽吹いたウルイの集団を見つけたら黒い果樹鉢をかぶせて遮光することにしています。
ウルイの食べ方は、酢味噌が定番ですね。でもうちでは茹でてサラダっぽく食べたり、お味噌汁の具にしたり、キャベツの代わりに炒めたりなどなど、クセがないのでいろいろ試しています。シャキシャキしてて、キュッとする歯ざわりで、すこしだけぬめりがあるのが特徴です。
食べきれない残りの新芽は伸びて大きく広がり、庭の一角を占める存在感になるんですけど、もう一度楽しみがあります。
それがギボウシの花を食べること。ギボウシの花って、にゅーっとながーい茎で伸びてきて、その先に蕾がついて、蕾も伸びてきて鈴のようにたくさん咲くのです。
食べられるのは蕾のうち。蕾がまだ小さいうちに切り取って、天ぷらにします。ふわっとした食感で、ほのかに苦みがあるかな。
そして茎のほうも食べられます。これはアスパラに似た味わいなので、茹でてサラダに入れたり、アスパラ天のように天ぷらにしたりとアレンジができます。
三つ葉
三つ葉も山に生えているものは香り高くて美味しいんですよね。栽培もののような上品さはないけれど。庭で育てる三つ葉はその中間みたいな感じで、定期的に摘むのが楽しいです。
三つ葉は茹でて割いた鶏むね肉とわさびで和える「みつわさ」が好き。
畑わさび
山に行くと水がちょろちょろ流れるところに自生しているわさび。春の笹たけのこ採りにいくときの収穫物のひとつでもあるのですが、お庭に植えても育ちます。水が流れていなくても大丈夫。畑わさびとして育てられます。茂ってきたら葉っぱと茎をいただきます。わさびのツンとくる辛さと、甘み、いい香りがくせになりますよー。
山わさび
山わさび、植えたときの写真しかなかった・・・
山わさびって北海道では呼ぶのですが、ホースラディッシュです。海外ではローストビーフとかに添えるもの。山わさびをすりおろして、おしょうゆかけて、ごはんに乗せるというのが地元の食べ方です。
山わさびは根を食べるのですけど、少し残しておいて植え直すとまた再生します。それでわたしは鉢植えにして栽培中。3年くらいたったら大きくなっているので掘り出して食べて、ひとかけをまた植えておくというサイクル。無限サイクルできちゃいます。
お庭で栽培できる山菜まとめ
我が家で栽培している山菜をご紹介しました。結構色々ありましたね。山菜って宿根なので、放っておいても毎年収穫できるのが嬉しいです。
最近は苗がホームセンターにも並んでいるので、家庭菜園の仲間に加えてみるのはいかがでしょうか。