天然皮革は使い込むうちに色褪せてくることがあります。でも補修クリームを使えば自分でメンテナンスができちゃいます。
色褪せたブーツの黒をよみがえらせる補修クリーム
このブーツ、編み上げの定番の形ですが、そもそも展示品だったらしく日焼けで色褪せていたのでアウトレット価格になっていたのを格安購入したもの。
だってサフィールの補修クリームを使えばきれいな色に戻せるってわかっていたからです。
購入してすぐ一度塗り込んで、2シーズンほど履いたのですが、最近ちょっとまた色褪せてきたような気がするのでメンテナンスします。
使うのはサフィールというフランスのメーカーのレノベーティングクリーム。
これはカラー補修ができるクリームで、革を染めてくれるので乾いてしまえばはがれたり色が移ったりしません。
ちょっとした傷も隠せてしまいます。
この補修クリームの色はたくさんあるので、希望の色がなければ混ぜて色合わせすることも可能です。茶系の革だといろいろなニュアンスの色があるので、結構面倒かもしれません。
でも黒は黒。黒は色合わせの必要がなく便利ですよね。
あまり詳しく書いてもいないんだけど、前のブログでわりと読まれている記事だったんです。
「リメイク革コート・色褪せを治す方法」
同じ手順で今回もやります。
ローションで伸ばすと塗りやすくなるし、ムラもごまかしやすいので広い部分に塗るときは必ずローションも使っています。
小さな塗料皿に出して爪楊枝で混ぜます。
ブーツの紐は外し、細かいところまで塗ります。特に紐で擦れる部分が色落ちしていましたので丁寧に。
しっかり乾かしてから最後に乾拭きするとツヤが出ます。
レザーローションを混ぜたおかげで革のしっとり感も戻りました。
できあがり。
カバンの持ち手リフォームにも使ってみました
このクリーム、1本あるとかなりあちこちに使えます。
今回は夫のビジネスバッグの持ち手についていた黒い合皮がボロボロになったので、直してほしいと頼まれました。
持ち手が合皮だとダメですね、手の汗や脂ですぐ劣化してしまいます。
ところが黒い革が手元になく、こげ茶の革で作ることに。
それから、はがした合皮の幅に合わせてカットしたものをカバンの持ち手に縫い付けているところです。
でもまだ革の断面は茶色いままですね。
これは縫う部分は広めに裁断しておいたからです。縫い終わってからぎりぎりをカットし、コバを黒く塗る予定なんです。
さ、縫い終わったので革の余分な端をカットしました。
そして補修クリームをちょっぴりローションで伸ばし、爪楊枝でしっかり混ぜたところ。
それを綿棒で革の断面に塗ります。
染みこみが多いので乾かしながら真っ黒になるまで何度か塗ると完璧です。
最後の仕上げはコバ磨き。こんな溝のついた道具で仕上げていきます。
まだちょっと湿っているかな?くらいのうちにコバ磨きの溝にはめてこすると、革の繊維が絡まって一体化し、固くピカピカになってきます。
こすればこするほどピカピカになるので、好きな程度までやればOK。
これで完成です。
茶色の革しかなくてどうしようと思ったけれど、黒く染めることができたので持ち手補修は無事終了。
まとめ
サフィールのカラー補修クリームは、革の色褪せにも、色変えにも使えます。
顔料なので革を染めるタイプのクリーム。同色はもちろん、薄い色のものを濃い色に変えるのが得意です。
今回はこげ茶から黒に染め替えができました。
黒は1本あるととても便利ですよ。