イベントの仮装用に民族衣装を手作りしようと思ったことありませんか?
世界には可愛い民族衣装がたくさんありますよね。
一から作るのは大変ですが、手持ちの服や100均の材料を活用すると、意外と簡単に制作できます。
実は私も仲間内のイベントで「世界の民族衣装を作ってみよう」という企画があって、ノルウェーの民族衣装を作ることになりました。
この記事では、よく知らない民族衣装を手作りするときの方法と、私が作ってみた様子をご紹介します。
限られた時間と予算でそれっぽくするヒントになると思いますので、参考にしていただけると嬉しいです。
民族衣装の作り方
よく知らない世界の民族衣装を作るときの手順はこんな感じです。
- インターネットで名前検索する
- 民族衣装の名前で画像検索する
- 必要なアイテムを書き出す
- アイテムの中で手持ちのもので代用できるものがないか考えます
- 作ることにしたアイテムのデザインをできるだけ簡略化して描いてみます
- 100均で必要な材料をそろえます
ということで、この手順でノルウェーの民族衣装を2種類作ってみました!
ちょっと長くなりますがよかったらご覧くださいね。
材料もほとんどを100円ショップで見つけられましたよ。
ちなみにアナ雪のコスプレでお子さん用でしたら、意外とお手頃価格で販売されています。
お姫様ドレス風エプロンというのも着せやすくていいかも。
まずは民族衣装を検索して調査
まずはノルウェーの民族衣装について調べるところから。
「ノルウェー 民族衣装」でネット検索してみます。
そうしましたら、「ブーナッド」と呼ばれるらしい。日本の民族衣装は「キモノ」と呼ぶのと同じですね。
「ブーナッド(bunad)」で画像検索すると、出るわ出るわ、いろいろなデザインが出てきちゃってもう大変。
どうやら、ノルウェーの中でも地域によってそれぞれ特徴があるらしいのです。
そして、「アナと雪の女王」の衣装のモデルとしても使われたとのこと。
作れそうなものを選ぶ
各地のブーナッドは黒をベースにしたもの、青や緑のものもあって、お花の刺繍がすごく豪華!
どれも素敵なのですが、その中で、手持ちの材料などを考えてこれなら似せて作れるかな、というものを2つ厳選しました。
(画像はhusflidenより)
まずは「ハルダンゲル(hardanger)地方」のデザイン。
作るのは女性の方ですが、赤いベストに白いエプロンが特徴です。
白いエプロンは「ハーダンガー刺繍」という、布から糸を引き抜いて作る刺繍が施されてレース模様になっています。
(画像はhusflidenより)
そしてこちらが「テレマルク(telemark)地方」のデザイン。黒の上下に黒いエプロン、赤系の刺繍が特徴です。
ちなみに、参考にさせてもらったこちらのホームページでは、ブーナッドのいろいろが購入できるようです。(たぶんとても高価ですが)
→現地の服や衣装を扱うサイト「husfliden」finn dinn bunadのページ
デザインはできるだけ簡単に
「作れそう」といっても、もちろん本格的には無理無理。
できるだけ簡略化して見た目を似せる、という作戦でいきます。
そこでまずはデザインを考えるのに、ネット上の画像を見ながらイラストをたくさん描いてみました。
手持ちアイテムを活用できるデザインに絞り込み
といっても、時間も予算も限られているので、ブラウスとスカートは作らず手持ちのものでなんとかしようということに。
白い立ち襟ブラウスと黒のロングスカートなら、友人から借りられるということがわかったので、それに合わせるベストとエプロンだけを作ってみようということになりました。
黒いスカートでOKなのが、ハルダンゲル地方とテレマルク地方のデザインです。
本物は、いわゆるベスト型とは違うみたい(特に後ろ側)ですし、スカートにも刺繍があったりなんですが、見た目の雰囲気と作りやすさ優先です。
ノルウェーのみなさん、勝手にアレンジしてごめんなさい。
材料集めは100円ショップで
材料は、100円ショップで揃えます。
最終的な設計図を見ながら、ダイソーをうろうろ。
使えそうな材料を見つけるのに悩んでいたらすごく時間がかかってしまいました。
でもなんとか見つけました。全部で1000円くらい。
あとは自宅にある材料を活用します。
白い布(エプロン用)
レース(エプロン用)
赤、白、黒のフェルト
赤リボンテープ、チロリアンテープ
シルバーアクセサリー
造花
スタンドカラーの白いブラウス
フレアーの黒いロングスカート
テレマルクの衣装(風)を作ります
このテレマルク地方の赤系刺繍デザインは、100均の造花をばらしたものを縫い付けて表現しようという作戦。
レイをばらばらにして、花びらに赤のフェルトを重ねてみます。
ちょっと大きい柄になってしまうけれど、遠目に見たらいけるんじゃないかなという予想です。
他の造花も考えたのですが、レイなら1つ買えばたくさんの花がついているので、低予算でたっぷり使えます。
赤系と紫系のレイを買いましたが、後から考えると赤系のひとつで良かったかも。
ブーナッドにはシルバーのアクセサリーが必須らしいのですが、これはおもちゃのお姫様ネックレスで!
ネックレスとイヤリングがセットで100均にありました。
ネックレスはそのまま、イヤリングはベルト飾りなどに使う予定。
本物とは形が全然違うのですが(苦笑)
赤と白の花柄リボンも見つけたので、黒い布のミミ部分と重ね縫いして、ウエストの飾りリボンを作ることにします。
黒い布はわたしの布在庫の中から。ベストの型紙はワンピースの前身頃の型紙を変形させてつくりました。
エプロンは直線裁ちしてタックを寄せればいいので簡単。
そうしてできあがったのがこちらです。
本体は私が縫って、飾り付けは友人たちにお願いしました。
赤のリボンテープで縁取りもして、かなり華やかになりましたよ。
本物のブーナッドより派手なんじゃ・・・
ベストは下の方で重ねてマジックテープで留められるようにしています。
ハルダンゲルの衣装(風)を作ります
次に、ハルダンゲル地方のデザインを。
ベストはこれまた100均の、大判フェルトを2枚使ってカットします。
型紙はテレマルクのと同じですが、ベストから胸当てをのぞかせなくちゃいけないので、前開きはかなり折り返しています。
そこをミシンの刺繍ステッチでおさえました。黒いバイアステープで縁取りしようかと思って用意していましたが、張りが出すぎちゃうのでやめました。
胸元にもノルウェーの代表的な模様、雪柄を入れます。
本物の衣装よりかなり簡略化していますが、白と黒のフェルトで作っています。
ウエストにネックレスとセットだったおもちゃのイヤリングを飾りとしてつけました。
型紙通りにカットして、ボンドで貼るだけ!
さらにチロリアンテープを縫い付けたらなんとなくそれっぽくなりました。
白いエプロンは、これまたわたしの布在庫の中から見つけた麻布で作成です。
問題の白刺繍の部分ですが、ハーダンガー刺繍できるはずもないのでレースを縫い付けることに。
100均を探して花柄じゃないレースを見つけるのが大変でした・・・
結局、波模様のレースのれんをカットして活用することで妥協。
で、できた・・・。
ベストは胸当て部分がマジックテープで開閉できます。
完成披露
ブラウスとスカートに合わせて友人に着てもらったのがこちら。
これはなかなか可愛くできたんじゃないでしょうか。楽屋裏でパシャリ。
実はこのあと、ステージでお披露目がありまして、ハルダンゲルバイオリンの音楽に乗せてステップしながら登場してもらって拍手を浴びました~
おまけでノルウェーの漁師さんも登場
ブーナッドだけじゃ、「よく作ったねえ、可愛いね」だけで終わってしまうので、受けを狙って漁師さんスタイルのおじさまにも登場してもらいました。
段ボールで作ったサーモン、ちょっと太りすぎでマグロみたいですが(笑)。
本番ではノルディック柄のセーターを着てサーモンを抱えてもらい、おじさまもノリノリでステップしてくれたので大爆笑でした~
結果的に大成功!!
このたびの民族衣装作りは、作る過程含めて友達とわいわい言いながら楽しめたのが、一番の収穫でした。
イベントの企画って、当日もそうだけど準備のときが楽しいんですよね。
ノルウェー民族衣装を作る方法|まとめ
・それらしき形を作るだけなら、ベストとエプロンを作成すればOK。
・100円ショップで集めた材料で、1000円ほどの材料費で2着分できました。
イベント用の民族風衣装をできるだけ安く、簡単に手作りしてみたい人は参考にしてみてください。