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料理・食の国家資格と公的資格にはなにがあるの?本気の人におすすめ


料理が好きでもっと仕事に生かしたいというときに「資格を取ろう!」と思うかもしれませんね。
最近では「食生活アドバイザー」に仲里依紗さんも合格したというコマーシャルも流れていました。
以前はローラさんや佐々木希さんなども合格しましたね。有名人も挑戦しているとなると興味が沸くところ。
ただし食生活アドバイザーは「趣味の資格」と言われることの多い民間資格です。

まずは食関連の国家資格にどんなものがあるのか、知っておくとよさそうです。

この記事では食にまつわる国家資格をピックアップしてみました。
下記からどうぞ。

国家資格とは

国家資格とは国の法律に基づいて国が認定したものです。
学歴や実務経験が受験資格として必要なものがほとんど。
民間資格と比べて難しいのは事実ですが、本気でチャレンジするなら民間資格をいくつも取得するより国家資格がおすすめです。




栄養士・管理栄養士


厚生労働大臣指定の栄養士養成施設に2年以上通って必要な単位を受講しないと受験資格がありません。働きながら独学するということができないので、社会人がこの資格を取るには仕事を辞めて短大か専門学校に通うことになります。入学金の目安は160万から200万円です。

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主婦なら旦那さんに協力してもらって通うことができるかもしれませんが、費用は高額になりますね。
 
映画「タニタの社員食堂」で優香ちゃんが演じていたのが栄養士でしたね。優香ちゃん自身も太っていたのに栄養管理することでやせたという設定。

「管理栄養士」は、栄養士の資格を持っている人が国家試験に合格することで取得できます。ただし栄養士取得の際の在学期間とその後の実務経験を合わせて5年以上あることという条件付き。
条件に合っていれば、独学で試験合格を目指せます。

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栄養士さんなら、結婚出産などでブランクがあるけれど管理栄養士にスキルアップして復帰!も目指せますね。
 
もし通学していたのが4年制の「管理栄養士養成施設」だった場合は、実務経験がなくても試験に合格すればOKです。




調理師・専門調理師・調理技能士


「調理師」は調理学校に通うか、2年以上の実務経験がある人が試験に合格すればなれます。

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わたしは飲食店に勤めてから独学でとりました。7科目もあったけれど(現在6科目)、まじめに勉強すれば難しすぎる試験ではありません。
 
(主婦でも飲食店の厨房や給食施設などで調理に携わって実務経験があれば、受験資格を満たすことは可能。
パートの場合でも勤務時間合計が規定に達していればOKです。
職場から勤務状況の証明をもらう必要があります。詳しくは各市町村の保健所に問合せると教えてくれます。)

関連記事 主婦の調理師免許の取り方まとめ

調理師には上位資格があります。調理師になってから3年以上の人で、既定の実務経験年数をクリアした人のみが受験できるのが「専門調理師」や「調理技能士」です。
これは、それぞれ専門料理(日本料理、西洋料理、中国料理、すし、麺、給食用特殊料理)の科目で実技試験を受ける必要があります。
「専門調理師」は「調理師法」に基づく技術審査であり、「調理技能士」のほうは「職業能力開発促進法」による技能検定であるという違いがありますが、同じ試験になります。




船舶料理士

「船舶料理士」というのは、1000トン以上の船舶の中で調理業務を担当する人のことです。
調理師や栄養士の資格を持っていればなれますが、乗船経験1年以上なくてはなりません。
海員学校卒業者や船舶調理士養成学校卒業の人で乗船歴が2年以上の人もOKです。

上記に該当しない人は試験を受ける必要があり、受験資格は乗船経験1年以上であることと調理業務経験者であることとなります。

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映画「南極料理人」の中で堺雅人さんが演じていた調理師も、南極観測隊員になる前は海上保安庁の船舶料理士でしたよね。

製菓衛生師・菓子製造技能士


「製菓衛生師」はお菓子の衛生面等の安全にかかわる専門知識を持っている人。
厚生大臣指定の「製菓衛生師養成施設」(製菓専門学校など)に1年以上通った人、または2年以上の菓子製造業での実務経験のある人が受験資格を持ちます。

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実務経験があれば、独学でも試験合格目指せます。
 

「菓子製造技能士」は国の技能検定制度に基づいたもので、2級、1級があります。
2級試験を受けられるのは、2年以上の実務経験者、または厚生労働大臣指定の専門校(専門高校・短大・専門学校等)で指定の学科を修了した者が条件で、和菓子と洋菓子に分かれています。
実技試験もあるので、技術レベルの証明になります。

「1級の菓子製造技能士」となると非常に条件が狭められています。
実務経験が7年以上、または職業訓練学校を修了し2年以上の実務経験がある人でなければ試験を受けられません。



パン製造技能士


「パン製造技能士」は国で行う技能検定制度で、特級、1級、2級のレベルがあります。

2級の受験資格は、実務経験が2年以上あること。または専門高校や短大等で指定の学科を修了した者。
1級の受験資格は実務経験が7年以上、または指定の職業訓練を修了し2年以上の実務経験がある人です。
特級の受験資格は1級取得後5年以上の実務経験があること。

食品衛生管理者

「食品衛生管理者」とは食品を製造・加工する施設には必ず置かなくてはならない資格者です。

医師や薬剤師、大学や専門学校で医学や薬学や水産学等の課程を修了している人はなることができます。
また、栄養士養成校などで「食品衛生管理者」養成のための指定の課程を修了すること、または実務経験が3年以上で厚生労働大臣の登録講習会を受けた場合に資格を取得できます。




食関連の公的資格

公的資格とは、都道府県や市町村の条例に基づく資格で、その資格を取得した場所でのみ有効な資格のこと。国家資格とは違いますが、重要な資格です。

ふぐ調理師

その名の通り、毒のあるフグをさばく資格です。都道府県ごとに登録される必要があり、資格を持たない人が調理はできません。
各都道府県によって「フグ取扱者」や「ふぐ包丁師」「ふぐ処理資格者」などの名称になっていて、講習を受けなくてはいけないところ、試験を受けるところと統一されていないのがややこしいです。

食品衛生責任者

「食品衛生責任者」は飲食店、食品製造業ならば施設ごとに置かなくてはならないと決められています。

「食品衛生責任者養成講習」を受講することが義務付けられていますが、医師や栄養士、調理師等の資格を持つ人は講習を免除されます。

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「食品衛生責任者」の資格を取れば、調理師や栄養士でなくても飲食店を営業できるんですよ。1店舗に1人いればよいので、自分でなくてもOKではあります。

独学でも取得できる食の国家資格まとめ

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独学で食の国家資格を取るなら、まずは関係するお店で実務経験を積み、受験資格を満たしてからチャレンジすることができます。
 
試験勉強は市販の試験対策テキストや過去問題集で行うか、通信講座などで試験対策の学習をする方法があります。

実務経験2年等の条件をクリアすれば独学でとれる国家資格はこちら。

・調理師
・製菓衛生師

実務経験2年+実力次第で合格可能なのはこちら。

・菓子製造技能士2級
・パン製造技能士2級

飲食店営業のために必ず必要な公的資格はこれ。

指定の講習を受ければ必ずなれます。
・食品衛生責任者




まとめ

食の国家資格は難易度が高い反面、信頼度も高く、実力がある証として認めてもらいやすいですね。資格取得後も知識や技術を高めていき、名実ともに食のスペシャリストに成長していきましょう。

食の資格を比較してみよう
たくさんありすぎて目移りしてしまう食にまつわる資格の数々ですが、ジャンルごとに詳しく比較すると違いが見えてきます。
国家資格、食育関連、スパイスの資格、野菜の資格などを比べてみた記事まとめ。
良ければ参考にしてみてください▼
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