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調理師免許の取り方・実務経験なしの場合はどんなお店で働けばいいの?


調理師免許を取りたいけれど「実務経験なし」の場合、どんなお店で働けばいいかについて解説します。
例えば、主婦だけど将来自分で食にまつわる仕事をするために調理師免許を取っておきたい、という方には参考にしていただけると思います。
少し長くなりますが、どうぞご覧くださいね。

アルバイト・パートで実務経験を積むためのポイント

調理師の受験資格を満たすためにパート・アルバイトで働くつもりなら、以下の2つが重要ポイントになります。

  • 週に24時間以上の勤務
  • 実戦的な技術を覚えられる職種

そして「実務経験」として認められる店と、そうでない店がありますから要注意。
また主婦にとっておすすめの業種がありますので、その点も記事の後半で説明します。

調理師の受験資格の内容とは

まずは、調理師試験の受験案内に記載されている「受験資格」の「実務経験」の内容について詳しく見てみましょう。

2年以上の実務経験とは

独学で調理師になるための受験資格として、調理の現場にて「2年以上の実務経験」が必要です。
アルバイトやパートの場合は「週4日以上一日6時間以上」との条件が定められています。
もし週3日しか出ていないとしても「週24時間以上かつ月の労働日数が正社員の4分の3以上」を満たしていればOKです。

ただし、このことを経営者または施設長に証明してもらわなくてはなりません。願書と一緒に提出する書類の「調理業務経歴証明欄」に記入してもらいます。
この「2年以上」は過去の経験でも大丈夫ですし、2箇所以上の合算でも大丈夫。(それぞれの勤務先で証明をもらう必要があります)
なお、不正を防ぐためと思われますが、自分の家族、2親等以内の血族が経営のお店の場合は第3者の証明が必要になります。

この証明欄に関しては保健所からの問い合わせがくることもあるので、当然ですが正直に書きましょう。
多少の嘘はばれないだろうと「ホールスタッフしか経験がないのにキッチンスタッフだったことにして申し込もう」なんて考える人も中にはいるかもしれませんが、
事実確認、証明できる書類の提出が求められる場合や、事実と異なる場合は合格取り消しもあると明記されています。
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私が受験の申込みをした際も、実際に職場に保健所より電話がかかってきました。
単なる書類上の不備についての連絡だったのでホッとしましたが、少し融通のきかないきっちりした感じの担当者さんでしたから、適当に書いていたら追及されるんだろうなと思いましたよ。



実務経験として認められる職種・認められない職種がある


さて、調理の実務経験として認められる職種は大きく分けて4つです。下記の職種で営業許可を得ているお店での勤務が調理業務とみなされます。(もちろん、該当するお店でもホールや接客のみ、販売のみで勤務している場合は認められません。)

  • 飲食店
  • 魚介販売業
  • そうざい業
  • 給食施設

受験資格についての不明点は、各市町村の保健所に問い合わせると教えてくれますし、詳細については各都道府県の「調理師試験受験案内」に載せられています。

ただ「受験案内」に記載の文面だといまいちピンとこない部分があると思います。そこでここからは、主婦におすすめ業種を含めて間違いやすい点をピックアップしていきますね。

受験条件ではっきりしない点は、受験を希望する都道府県の保健所にて必ず最終確認されてください。

お惣菜、鮮魚調理は実力がつくのでおすすめ

「そうざい業」「魚介販売業」での調理業務に該当する仕事とは、
例えば、お惣菜コーナーの製造パートスーパーの鮮魚コーナーで魚をさばいていたらOKです。「そうざい業」の届け出を出している仕出し屋、お弁当屋さんでの調理もOKです。

※精肉店でお肉を切っている場合、これは受験資格になりません。ただし、コロッケやカツなどの惣菜も作っていて、「そうざい業」の届け出をしているお店なら大丈夫ということになります。

お惣菜づくり、魚をさばくなどは、手早さ、きれいな仕上がりなどが求められる業務です。大量の食材の扱い方や、食材ごとに合う調理法など、実用的な技を即戦力として身につけられるのでおすすめ!




旅館・ホテルの厨房

旅館・ホテルの厨房で仕込みを担当するなどでも大丈夫。こういう場所には経験のある調理師やシェフがいますので、専門的な料理についても学ぶことは多いでしょう。

ただし、厨房内にいても食器洗い業務担当では認められません。「野菜を切るだけ」などの単調な業務に専従している場合もカウントされないことになっています。
また、調理学校の生徒・卒業生が優先的に斡旋され、勤務している業界ですので、独学で調理師を目指すアルバイトはなかなか入り込めないという現実も・・・。

カラオケ屋やスナックでも?!

「バーやキャバレー」でも「飲食店」の営業許可があり、食品を調理し客に飲食させる店ならOKなんです。スナックやキャバクラで手作りのお通しや軽食を調理しているなら実務経験として認められるということになります。
ただし、「接客業務」がメインで直接調理と関係ない仕事で入っている場合はカウントされませんので、微妙なところですよね。

同じようにカラオケ店のキッチンやネットカフェのキッチンでも、調理をメインに働いているならよいと考えられます。もちろん「飲食店」として営業許可のあるお店限定です。

万が一、受験申込みの後に問い合わせがあってもいいように、調理を担当していたことを証明できる用意をしておくと良いでしょう。

カフェ・パン屋は認められない

少し意外かもしれませんが、カフェや喫茶店、ケーキ屋さんなどは調理師の実務経験としてカウントできません。

各都道府県の受験案内によって表現の差があるものの、「菓子製造業」や「喫茶店営業の施設で調理業務に従事している」のではだめなのです。
モーニングやランチを提供する店であっても、「飲食店営業」ではなく「喫茶店営業」で許可を得ている場合、喫茶店の形態として主にケーキやデザート類を提供しているとみなされるため認定は難しくなります。

またパン製造業も調理師の実務経験となる業務としては認められません。ただし「調理パンをのぞく」とあるため、サンドイッチ専門店やハンバーガー店なんかはOKです。

ケーキやパンの製造に関しては、調理師とは別に「製菓衛生師」や「菓子製造技能士」「パン製造技能士」という資格がありますので、そちらを目指す人におすすめします。




給食・病院の厨房は規模に注意

給食業はもちろん調理経験に認められます。
病院や介護施設、学校など、給食を出している施設はいろいろありますね。そういった施設での「調理補助」のパートでも大丈夫です。しかし「配膳作業のみ」「洗い物のみ」「野菜を切るだけの単純作業のみ」の担当であると調理経験としてはカウントされないので、積極的にいろいろ関わらせてもらうことが必要です。

ただし条件があります。
それは「一日50食以上または1回20食以上の規模でなければならない」ということ。
小規模のケアホームや、幼稚園の給食室の場合はこの基準から外れてしまうことがあるので注意しましょう。




新規で調理経験を積むためのアルバイト・パートの探し方

どんなお店・業務内容が「調理の実務経験」として認められるかを見てきましたが、ここからは実際に調理技術が身につくアルバイト・パートの探し方を解説します。

ネット上のアルバイト情報サイトの中から効率よく探す方法を見ていきますね。「飲食業専門」の求人サイトで探すと、ほとんど経験者や資格所持者の募集ばかりです。そこで未経験者は普通のアルバイト情報サイトの中から見つけるしかありません。

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でもせっかく働くなら、しっかりと調理の技術を覚えられるお店と出会いたいですよね。
カテゴリを絞って、見つけるコツを紹介します。

バイト情報サイトから飲食店を見つける

一例ですが、「マッハバイト」という求人サイトを見ながら解説します。

ここは主婦やフリーター歓迎の案件が多く、採用されたらお祝い金をくれるという嬉しい制度があるんです。▼▼
お祝い金がもらえるマッハバイト

このサイトを開くと、トップページの中ほどに「人気の職種からアルバイトを探す」という欄があります。(画像はPC画面です)

この欄の右下に「すべての職種を見る」と書かれているのでここをクリック。

飲食・フードの求人一覧

求人サイト「マッハバイト」の飲食・フード系職種一覧

すると詳しい職種一覧が展開するので、「飲食・フード」のジャンルからゆっくり探していきましょう。職種を選んだ後に地域別の募集を探すことができます。

(前述のスーパーのそうざいコーナー、鮮魚コーナーの求人は「販売」のジャンルの「スーパー」カテゴリから探せます)

「飲食・フード」のジャンルの中で、画像内に赤線を引いたカテゴリがわたしのおすすめです。30代、40代の主婦が飲食業で実務経験を積むなら、という視点で考えています。
このあと詳しく説明しますね。



主婦におすすめの調理経験を積めるアルバイトのジャンルはこれ!

「マッハバイト」の「飲食・フード」のジャンルの中で私がおすすめの業種カテゴリは次の通りです。

  • 社員食堂
  • 居酒屋・ダイニングバー
  • 惣菜・弁当・デリ
  • 調理補助
  • 学校給食・学食
どうしてこれらがおすすめなのかというと・・・?

「社員食堂」や「学食」のパートがおすすめなわけ


もし「和食」や「中華」など学びたい料理ジャンルが決まっているならそのジャンルのお店に勤めるほうが修行になって良いはずなのですが、求人サイト内ではとても探しにくいんです。

例えば和食を学びたいからと前述のサイトで「和食・日本料理」のカテゴリからアルバイトを探そうとしますよね、ところがこのカテゴリには、回転寿司やとんかつ専門店といった募集も多く含まれます。
回転寿司だと切ってあるネタを機械が握ったシャリに乗せるだけ、という簡単調理がほとんどで、和食の技術が覚えられるわけではありません。とんかつ専門店だと学べる料理が限定的になってしまい、刺し身や煮物を覚えたい人には向きません。

または「中華料理」のカテゴリを見るとここにはラーメン屋の募集が多いです。「韓国料理」のカテゴリには焼肉屋がずらりと並びます。「イタリアン」にいたっては持ち帰りピザ屋のバイトが多かったり。これだと学べる知識・技術にはかなり偏りがでてしまいますね
もちろん、回転寿司でもラーメン屋でも、2年の勤務で調理の実務経験として認められるので、受験資格を満たすためだけに割り切って働くという選択肢もあります。

でも浅く広くいろいろな料理を学びたいとか、たくさんの食材を効率良く調理する方法を知りたい、栄養バランスや献立についても知りたいといったサブ目的があるのなら、
「社員食堂」や「調理補助(病院や介護施設の厨房が多い)」「学校給食」のカテゴリ内で見つける案件はとてもおすすめなんです。年齢層的に主婦の働きやすい職場でもありますし、あらゆるメニューを大量に調理しますので、将来ランチのお店をやりたいなんて目標がある人にもいい訓練になること間違いなしです。

求人サイトで見る▶ 社員食堂の求人を地域ごとに探す【マッハバイト】

求人サイトで見る▶ 調理補助の求人を地域ごとに探す【マッハバイト】

求人サイトで見る▶ 学校給食・学食のパートを地域ごとに探す【マッハバイト】

調理師を目指す主婦に居酒屋バイトがおすすめなわけ


また、「居酒屋・ダイニングバー」のカテゴリも個人的におすすめできます。(「ホールスタッフ」ではなく、必ず「キッチンスタッフ」として応募しましょう。)
求人サイトで見る▶ 居酒屋のパートを地域ごとに探す【マッハバイト】

このカテゴリは募集が多いだけでなく、実際に調理できるメニューも広いです。店によっては魚の調理や和食系の調理をさせてもらえるとか、お食事系、揚げ物、焼き物、といろいろな調理に関われます。
当然ながら本物の和食店のような高度なレベルではないですが、庶民派の美味しいものを作れるのがメリット。

ただ、居酒屋は若者のアルバイトが多いので、そこに混じっても楽しく働けるかどうか、というチャレンジはあるかもしれません。家族がいる主婦であれば夜の居酒屋勤務には家族の理解が必須になるので、ここもチャレンジかもしれません。

お惣菜屋さんのパートは最もおすすめ


「惣菜・弁当・デリ」のカテゴリもおすすめに挙げていますが、その中でたくさんのお惣菜を店頭に並べるタイプのお惣菜屋さんの募集があったら狙い目です
「ちょっと見栄えする美味しいおかず」の調理に携われますから、レシピバリエーションを増やせたり、年代別人気おかずへの理解が深まるなど、他の業種とはまた違う経験が得られます。
求人サイトで見る▶ お惣菜屋のパートを地域ごとに探す【マッハバイト】

ただし「お弁当やさん」の募集の中にはチェーン店で「仕上げのみ」店内で調理するようなタイプのお店があります。これだと調理経験を積むのには物足りないかも。
またお惣菜でも「唐揚げ専門」のようなお店の場合、学べる調理の種類が限られてしまうので、いろいろ作りたい人には向いていないかも。




調理師になる実務経験を積めるアルバイト・パートのまとめ

この記事では、調理師受験の資格となる「2年以上の実務経験」を満たすためにアルバイト・パートを探すなら、どんな職種がおすすめか解説しました。

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私自身は和食系のごはん屋さん、刺身居酒屋にて勤務中に調理師免許を取得しましたが、なんでも惜しみなくレシピやコツを教えてくれる板前が店主だったので、本当に勉強になりました。

せっかくこれから実務経験を積むなら、できるだけ多く技術や調理アイデアを学べるお店で働きたいものです。
この記事で紹介した、調理師受験のための実務経験にするアルバイト・パート探しのコツをぜひ参考にしてみてください。

参考▶ 記事内の解説で登場した、「マッハバイト」という求人サイトはこちら

最後までお読みいただきありがとうございました*

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