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北海道の流氷を見にオホーツク海へ|流氷の楽しみ方

北海道の流氷北海道に住んでいても、いつでも流氷が見られるわけではありません。
流氷は北海道のオホーツク海側に行かないと見られないのです。
しかも流氷の接岸が遅い年もあったり、流れが速く一晩で流氷スポットからいなくなったりする場合も。

ということで札幌から知床のオホーツク海まで6時間から7時間かけて向かっても、その日に流氷が見られるかはわからないというドキドキ感があります。

幸い、今年2月中旬に知床へ行ったときは見ることができました。
今日はそのときの様子を含めて流氷のことをご紹介しますね。

北海道の流氷はどこからやってくるか

北海道地図
北海道の右側にあるのがオホーツク海です。
例年、紋別から網走あたりに流氷がやってくるのが1月下旬から。
この流氷は、北海道の稚内の真上に位置するサハリン北東部のオホーツク海で凍ったものだそうです。
サハリンでは海も凍る寒さ・・・!

流氷になる海水はなぜ凍るのか

流氷接岸と流れ込み
「海水って凍らないんじゃなかった?」と不思議に思っていましたが、サハリン北部ではアムール川からの水が海に大量に流れ込んでいるため、真水の割合が多いのですね。
しかも塩分濃度の関係で、真水で薄まった海水は海面付近に留まります。
だからいつもの濃い海水より凍りやすいというわけですね。

ここで海面が薄く凍ったものが北風によって移動しながら大きくなり、40cmから60cmくらいまで厚みが出るそう。
その氷が南下し、北海道付近へやってきます。

ということは、ここまで分厚い層になった流氷を見られるのは北海道ならではなのですね。
これはほんとに見る価値あり!

流氷が見られる時期と場所の目安

流氷接岸
流氷がいつ見られるかというのは、その年によって異なります。
気象台から発表される「流氷初日」とは、気象台から流氷が目視で観測できた最初の日です。

海上保安庁 海氷情報センターによると、2020年は1月28日に紋別で流氷初日。
その後2月7日に網走で流氷初日が観測されています。少しずつ南下しているのがわかりますね。
ただ、「視界に入った」のが「流氷初日」なので、流氷が接岸し海岸から間近に見れるのは1,2週間後になります。

紋別では流氷が接岸するのは平年で2月6日ころだそうですので、流氷を見に旅行する際は目安にするといいですね。
今年は2月8日に接岸したそうですので誤差の範囲と言えそう。

実は2020年は流氷初日がとても遅く19日遅れで観測されていますが、そのあとの接岸は早かったみたい。
これは風の状況次第なのですが、天気予報で風をチェックしているとある程度予測できます。
「西高東低の冬型」の天気図になり、北風が吹くと接岸が早まり、逆に南風が吹くと一度接岸した流氷も離れてしまうことが起きるそうです。

私が知床の斜里町ウトロの海岸で流氷を見たのが2月15日でした。
地元の人によると、数日前から網走付近の海に流氷が接岸したそうです。2月11日頃ですね。

流氷の上を歩くことはできる?

流氷の上を歩くのは危険
流氷が接岸すると、浜と海がつながってどこまでも歩いていけそうに見えます。
でも氷の状態が確認しきれないので、とても危険!

実際に毎年誘惑に負けて流氷の上を渡った結果、戻れなくなって消防署や警察のお世話になる人がいます・・・
流氷ウォークの様子

でもやっぱり流氷の上を歩いてみたい!と思いますよね。
そういうときは、専門ガイドがついてくれて、ドライスーツ着用の上でできる「流氷ウォーク」に申し込みましょう。
流氷ウォークとは 北海道観光公式サイト
実施している会社によりますが、大体6000円から8000円で体験できるようです。
私が流氷を見に行った場所にも、流氷ウォークしている人たちがいました。
カラフルなドライスーツを着て、ガイドの後ろから氷の上を渡ったり、海岸際で流氷の間の海に入って撮影したり、それはそれは楽しそう~

流氷の楽しみ方

観光客の人たちは「流氷ウォーク」や「流氷ダイビング」などを楽しんでいますが、地元ならではの楽しみ方ってあるのでしょうか。

流氷接岸した海

流氷で海が真っ白に見える

知床に住んでいる人たちは、毎年流氷を見慣れているからどうってことないんじゃないの?と思っていましたが、そうでもないみたい。
ある日「目ざめたら眼下の海が真っ白な氷で埋め尽くされている」というのは何度経験してもワクワクする体験だそうです。

流氷で埋まった海岸

流氷で埋まった海岸

海岸そばまで行って、氷がきしむ音を聞いたり、流氷の合間に降りる鳥たちを観察したりもできます。

また、流氷が接岸してしばらく経つと「流氷山脈」と呼ばれる盛り上がりが出現するんだって。
これは海岸から100mくらいの位置で流氷同士がぶつかった結果隆起する現象です。
私が今年見た時点ではまだ高さが低かったけれど、高台から見ると本当に山脈のように直線状に何十メートルも隆起していました。

一面がびっしり氷でまるで雪原のような時期もあれば、少しすき間ができて海に氷の塊がプカプカ浮いているくらいの時もきれいだし、荒々しいごつごつした盛り上がりがみられる場所も感動的。
厚みのある流氷

オホーツク海へ流氷を見に行く場合は、網走から知床のウトロまで沿岸沿いにロングドライブすると、流氷の様々な表情が見られて楽しいと思います。

流氷スポット

流氷がよく見えるスポットの小さな駐車場を利用しよう
(写真は斜里町日の出地区)

※くねくね道が多いので道路沿いに車を停車していると危険。ところどころにビュースポットとして小さな駐車場が設けられている場所を利用してくださいね。

網走から知床半島のあたりでは、平年だと2月初旬の接岸から1か月ほどは流氷が留まっていて観察可能だそうです。

まとめ

北海道ならではの流氷を見に行くなら、オホーツク海へ。
毎年2月初旬から見ることができます。

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